Gride

gettyimages/152589144

ゴルフクラブ

モハメドアリモト

【飛びの秘密!ヘッド素材について編】☆失敗しない、クラブ選びのヒント教えます。

今年は、『より遠くへ飛ばす為に・・』をコンセプトに飛ばしについてのお話しを皆さんにご紹介して行こうと思っております。

そんな事で今回ご紹介する内容は『ヘッド素材・フェイス素材』についてのお話しです。

皆なさん、ゴルフクラブの開発や素材って航空技術の最先端技術を採用しているって知ってました?

シャフトやボール・そしてヘッドと、ゴルフに関係するアイテムの素材や製品テクノロジーって、スゴいんです!

そんな、普段カタログを眺めていてもスルーしそうな内容にスポットを当てて『飛距離や打感・弾道』にどう影響して行くのか?

解りやすく説明して行きますので、今回も最後迄お付き合い戴きますよう宜しくお願い致します。では、はじまりはじまり・・・・

其の①、軽量化には最適!硬くて弾きの強いチタン素材

ドライバーのヘッド素材(特にフェイス面)に多く採用される素材として代表的なのが『チタン』です。

チタンは軽くて硬い金属ですので、採用するメリットとしては総重量の軽量化が図れます。

という事は、『余剰重量』と云って或る程度決められた重量の中で設計されるヘッドにおいて『設計自由度』が上がります。

すると、余った重量をヘッド内の色んな箇所に割り振る事が出来、球を『より捕まり易く』したり『より上がり易く』したりと自由に設計する事が可能に成るのです。

そして、フェイス面に採用する事で『硬く弾く』素材特性を利用してルール規制値ギリギリまで薄く設計する事も可能になります。

ボール初速を上げて飛ばすという設計が可能に成ります!

ヘッド素材全てフルチタンなんていう最強スペックなモデルも有り、間違い無く飛びます!!しかし、素材コストの関係上ご想像の通りチョットいいお値段はしますけどね・・・

でも、今やチタンは、ドライバーのヘッド素材としてはごく当たり前な時代ですから、昔のドライバーと比べると現代のドライバーの方が数倍飛んでるという事は頷ける事実ですね!

其の②、チタン同様は反発力抜群!特殊調強力鋼マレージング

チタンの次に、弾き系素材としてクラブフェイスに多く使用されているのがこの『マレージング鋼』です。

この素材は航空機やジェット機の構造素材として使われています。
素材の特徴は非常に硬く、チタンのように球を弾く感じで、打感はより硬いです。

そして、チタンよりも比重が重いので重量を必要とするフェアウェイウッドに向いているとも云えます!

フェアウェイウッドでは、このマレージングが飛距離重視でステンレスが打感重視というような捉え方も出来るでしょう。

勿論、アイアンの素材としても使われており複合素材ヘッドのフェイス素材として多く採用されています。
因に、チタンよりも安価なのもマレージングの魅力の一つです。

しかし、ドライバーヘッドは軽量化がドンドン進んでおりますので比重の重いマレージングはチョット人気が無いようですね!今は、チタンが圧倒的なに人気です。

しかし、ゴルフクラブって最先端の技術を駆使しててスゴいですよね!ヘッドがメタルの時代からこんな素材を採用していたんですから・・・

なんだか、ちょっとクラブ見方が変わりますよね!

其の③、ルール限界値ギリギリの反発性能 DAT55

弾き系素材であるチタンの中でもさらに、反発性能の高いのがDAT55という素材が有ります。

この素材は、ゴルフ用に開発されたようで強烈な反発性能が売りで当初は反発係数の問題でルール適合ドライバーの製作が困難だった程です!(高反発クラブならOK!)

現在は技術が進みルール限界値ギリギリまで肉厚を増やし反発係数をルール適合にした、クラブも商品化されております。

弾きが強いという事はボール初速が早くなり飛距離にも大きく影響してくるという事で、シニア向け高反発ドライバーやドラコン競技選手の間で人気が高いようです!

では、どのクラブもDAT55素材にすれば飛距離も上がるのに・・・なんて思いますよね?

そこは、ドライバーだと最初に話したルール規制値の関係でフェイス肉厚を増した事がネックで他のチタン素材と比較しても差が出難いのかも・・しれませんね。
あと、製造コストの問題かな?

まっ、そんな事は気にせず少しでも飛ぶ少しでも弾きのよいクラブには間違い有りませんので是非、お試しを・・・

其の④、今回のまとめ

如何でしたか?今回は、チョットマニアックなお話になりましたが・・

でも、この辺の知識をチョットだけでも憶えておいて戴ければクラブ選びの際に、打感や飛距離性能がおよそ検討出来ますからね。

また、どの素材が良いかという判断は好みによる所も大きいですし、スイングスタイルにも影響致しますのでよく試打される事をおススメ致します。

案外、弾き過ぎてもタイミングが合わせ難いとか。。シャフトとのマッチングも重要な要素に成って来ますからね!

まぁ、ゴルフクラブ技術は最先端技術で日々進化していますから、次に出てくる新素材・新技術に乞うご期待であります。

では、今回も最後まで読んで戴きまして有り難う御座いました。

〜最高の1打とその次のステップの為に〜     また次回まで。。。          押忍・感謝