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オオカミ
パターの素材はSUS303を選ぶべきか?違いは?
SUS303という素材を聞いたことはありますか?
この素材は高級なパターにこぞって使われているものなんです。
今回はなぜ、このSUS303という素材が高級パターに使用されているのかをご紹介します。
SUS303とはなんでしょうか。
ステンレス素材の種類はJIS企画によってSUSと呼ばれ、英語読みで「サス」と言います。
SUS303はクロームとニッケルに硫黄を加えて、加工しやすいようにしたステンレスです。
加工しやすい=削りやすく柔らかい素材ということがゴルフ業界には定着しており、このことからSUS303ステンレスのパターは打感が柔らかいという印象を持つ方が多いようです。
SUS303を使ったパターのお値段が高い理由は諸説ありますが、鋳造と違い一本一本、ステンレスの塊を成型していくことに手間がかかるということが大きいようです。
数字が1違うだけで全然異なる素材SUS304
PINGのANSERステンレスなどに使用されている素材はSUS304で、これは18-8ステンレスと言われるものです。
よく食器のスプーンの柄に書いてあります。
PING社のANSERステンレスなどの場合、鋳造ですので切削性は関係ありませんから、SUS303よりも耐食性に優れるSUS304を使うのでしょう。
SUS304は硫黄を加えていないクローム18ニッケル8の構造です。耐食性に優れているのでスプーンなどに使われます。
この二つの素材の違いは鋳造のパターが好きか削り出しが好きかに言及されるかもしれません。
SUS303が使われているパター
スコッティ・キャメロン氏は削り出しパターの第一人者です。
削り出しパターの製造を得意とするキャメロン氏は、SUS304ではなくSUS303を使ってパターを作っています。キャメロン氏のパターは1997年以降、PGAツアー使用率第1位が続いています。
パター製造のキャリアスタートは、アメリカのレイクック社。独立後はミズノ、タイトリストと契約を変更してきました。
2002年に量販モデルで初めてSUS303を使用した「スタジオステンレス」を発売。このパターは当時、相当な人気が出たモデルで今でも使用している方は結構多いのではないでしょうか。
キャメロンのGSS素材との関係性
前述したようにSUSというのはステンレスのJIS規格ですから、他国では名前も若干違うと思われますし、配合も少しずつ違っていきます。
キャメロン氏のパターを語る時、GSSという素材が話題になっています。
実際は、クロムとニッケルの配合はほぼSUS303と同じで硫黄が若干多めになっているだけでこれはステンレスのドイツ規格ともいえるものです。
現在ではGSSはキャメロン氏の商標登録がありますので、他の方は使用することができません。
スコッティ・キャメロン氏はパターを買うときはパターが君に話しかけるのを聞いて選ぶべきだと言っています。
ですから自分の目と感性、好みでパターを選びましょう。
人も物も出会いが大事です。
自分にあったパターを見つけるためにこの記事がお役に立てたらうれしいです。