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ゴルフクラブ

GREEN MAN

ナイキのゴルフクラブ撤退が、マキロイ王座奪還の追い風に!?

米国ツアーのプレーオフ最終戦
「ザ・ツアーチャンピオンシップ」を
制して、年間王者に輝いた
ローリー・マキロイ。

今年は9月まで米ツアーでの優勝はなかったが、
9月のプレーオフシリーズで、
突然、覚醒したかのように2勝をマーク。
そこには、ナイキのゴルフクラブ事業撤退が
大きく関わっていた。

もともとはタイトリスト&キャメロン派だったマキロイ!

はじめてローリー・マキロイが、
世界ランクNO.1に輝いた2012年。

その年まで、マキロイは
タイトリストと契約しており、
ドライバーやアイアン、ボールは
タイトリストを使用し、
パターはスコッティ・キャメロンを
使っていた。

しかし、2013年1月にタイトリストとの
契約延長を断り、ナイキに移籍した。

このニュースにゴルフ界は騒然となったが、
その後も2014年には全英オープン、
全米プロとメジャー2連勝を飾る活躍で、
世界ランク1位の選手として君臨していた。

ナイキ契約になってから、パターはブレード型一筋に。

2013年からナイキ契約となった
マキロイは、その年からパターを
「メソッドミッドナイトパター」に。

これはフェースに独特のミーリングがある
ブレード型でオーソドックスな形状。

その後も2014年から使う
「メソッドパター006プロト」も同様に
ブレード型のパターであり、
2016年シーズンからエースパターと
なった「ナイキメソッドオリジン」も
ブレード型であった。

つまり、この3年間はほとんどブレード型の
パターしか使ってこなかったのだが、
今年8月後半、突然スコッティ・キャメロンの
マレット型に変更したのだ。

新パターは、キャメロンのミニマレット型!

8月の全米プロで、まさかの
予選落ちを喫したマキロイ。

そして8月4日には、
ゴルフ業界を揺るがすビックニュースも
あった。

「ナイキがゴルフクラブ、ボール事業から撤退!」

マキロイにとって激動のなか
迎えた8月最終週のプレーオフ初戦
「ザ・バークレイズ」で、マキロイは、
ついに新パター
「スコッティキャメロンセレクトニューポートM1プロト」を
投入した。このパターは、
小型のマレットタイプ。

パター変更についてマキロイ本人は、
「マレット型にしたことで、
フェースを返さないといけないという
変な意識がなくなった」と好感触を得ていた。

その結果、プレーオフ第二戦、第四戦を制し、
米ツアーの年間王者となったのだ。

このパターを変えた決断も、
ナイキのクラブ事業撤退のニュースが
なければできなかった決断かもしれない。