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LITTLE RED BOOK

ゼクシオは年齢を超えるか!?ゼクシオ12ドライバー試打レポート【PR】

みなさんこんにちは、リトル・レッド・ブックです。

今日は、XXIO(ゼクシオ)12ドライバーの試打レポートをお送りします。

22年目を迎える国産最新ドライバーは果たして海外勢の侵攻を食い止めることができるのか。ややもすればシニア向けと揶揄(やゆ)されるゼクシオはゴルファーの若返りにどう対応しているのか。

ゴルフ場で体感したゼクシオの見た目と飛距離性能についてレポートします。ご参考になれば幸いです。

あらためてゼクシオについて

まずゼクシオというクラブの系譜と現行ゼクシオ 12の位置付けを確認しておきましょう。

ゼクシオは現在販売されているゴルフクラブの中で、最も歴史の長いブランドの1つです。

初代ゼクシオは西暦2000年に発売され、2年ごとにモデルチェンジを繰り返し、現行モデルが12代目となります。

移り変わりの激しいゴルフ用品界において22年間続く(そしてこれからも続くであろう)日本を代表するゴルフブランドと言えます。

一方、22年前に50歳代でゴルフを始めた人は現在70歳代後半に差し掛かっています。

日本のゴルファーに長年寄り添ってきたゼクシオは、中心顧客層の高齢化に沿ってスペックが変更されています。そのため、ゼクシオに対して“シニア向け高級ゴルフクラブ”という印象を持つ人が少なからずいることも事実です。

わたしとゼクシオのスペックについて

筆者は年齢50代後半のアマチュアゴルファーですが、特に55歳以降は飛距離の低下に悩む日々です。

今回の試打レポートは「ゼクシオで飛距離は蘇るのか?」「ゼクシオの飛距離は年齢を超えるのか?」という個人的関心からお引き受けしました。

筆者自身は男性、ゴルフ歴15年、日本人の平均体格、BMI(※)=22というスペックです。

※BMI……Body Mass Indexの略。ボディマス指数。体重(kg)÷(身長(m)×2)から導き出され、日本の場合、18.5~25未満が普通体重とされる

ハンディキャップは某ゴルフ場で8をもらっていますが、最近はハンディキャップ通りのスコアでプレーできないことが増えています。

マイドライバーはロフト10.5度、純正SRシャフト(シャフト重量54グラム、45.25インチ)、総重量は295グラムで、ドライバーのヘッドスピードは40~42メートル/秒です。

普段ゼクシオを使っていない普通のアマチュアゴルファーによる忌憚のないレポートだとご理解ください。

届いた試打クラブの第一印象

今回お借りした試打クラブは、2021年12月11日に発売されたばかりのゼクシオ 12、ロフト10.5度、純正Rシャフト(シャフト重量36グラム、45.75インチ)、総重量は282グラムです。

ゼクシオ 11と比べるとヘッド重量が3グラム重く、シャフト重量が1グラム軽く、差し引き総重量は2グラム重くなっています。

長年軽量化の一途を辿ってきたゼクシオですが、「10」から「11」でわずかに重量アップし、「12」でも同じく重量アップされています。

この重量アップは、「ウェイトプラステクノロジー」によって振りやすさを追求した結果のようですが、副産物的にこれまでのモデルでは物足りないと思っていた層の人でも手に取りやすくなったような気がします。

ゼクシオ 12ドライバーの外観で気付いた点が3つあります。

第1に、ヘッドデザインが「復古調」です。ゼクシオ 11では黒基調のシャープなデザインに変更されたのですが、今回のヘッドデザインはブルーをベースとするゼクシオ伝統の色調に戻っています。

第2に、ヘッドの正面投影が「四角」になっています。全体としては上下が薄めで奥行きが長いシャローヘッドなのですが、フェースのトウ側上部を分厚くしているため四角に近い形になっているのです。

ヘッド重量のアップと合わせてトウ側のボリュームを増すことで飛距離を追求している印象があります。

最後に外装の特徴ですが、ヘッド上面(クラウン部分)の装飾デザインが「やや派手」になっています。

従来はセンター表示の印が1つだけシルバー色で描かれていましたが、ゼクシオ 12はゴールド色で放射状の線が7本描かれています。

好き嫌いの問題なのですが、アドレスした時に少々驚きました。以上まとめると「底部は元通り、正面は四角、上部はやや派手」です。

実際にコースで試打ラウンドを行いました

2022年1月下旬に千葉県市原市の市原ゴルフクラブ柿の木台コースと千葉県千葉市の千葉市民ゴルフ場に持ち込み、試打ラウンドを2回行いました、

ゼクシオ 12ドライバーは、マイドライバーより13グラム軽いので、朝の練習で素振りしただけで「あっ、軽いな」と感じます。シャフトのフレックスもRなので、素振りだけで十分にシナリを感じることができます。

次にレンジ用のボール(さまざまなブランドのロストボース)を20球打ちます。

ここでゼクシオ 12の打音と打感を初体験しました。

打感は個人的な感覚なので省略しますが、打音は爽快なチタンドライバーの音です。

個人的な話で恐縮ですが、マイドライバーを現在のものに移行した際、カーボン特有の“スポコン”というこもった音に慣れるのに私は2ヶ月間掛かりました。その点、ゼクシオ 12の打音は、「スパーン」という発散する音なので保守的なユーザーにも受け入れ易いと思います。

40代の同伴ゴルファーをたびたびアウトドライブ!

ティーイングエリアでアドレスした時に、もう1つゼクシオ 12の特徴(美点)に気が付きました。

ゼクシオ 12は、フェースのチタン色の塗装が少しクラウン部分までに回り込んでいます。そのためアドレスした時にフェース面が上から見える(ように錯覚する)のです。

7番ウッドはフェース面が上からよく見えるので球が上がる安心感がありますが、ゼクシオ 12ドライバーもフェース面が上からよく見える(気がする)ので、アドレスした時に心理的な安心感が得られるのです。

14回のティーショットでドライバーを使いましたが、球筋は真っすぐでほぼフェアウェイヒットできたため、ランを含めて普段より飛距離が出ていました。

軽量シャフトのおかげもあり、スイング自体がとても楽です。そのため狭いホールのティーショットでも緊張せず楽に振り切ることができます。

シャフトに対してヘッド重量が重いためヘッドが効いている感触があり、軽く振っただけでシャフトがしなり、球もよく飛んでいます。

また過度のドローバイアスがないため、真っすぐに飛ばすことができます。この日は同伴の40代のゴルファーを何度かアウトドライブできました(ちなみに、「オーバードライブ」は和製英語です)。

ゼクシオ 12は年齢を超える飛距離を約束します!

飛距離は人それぞれなので「飛ぶ、飛ぶ」とは書きにくいのですが……。

普段の飛距離が220~230ヤード程度の私ですが、全ホールフラットな千葉市民ゴルフ場では、260ヤードを超える飛距離を記録しました(やや追い風参考記録)。

ゼクシオ 12ドライバーは、あまり練習の時間が取れないアベレージゴルファーには力強い武器となります。適度に重さが感じられるヘッド、適度にしなるシャフトのおかげで、楽に振るだけで、これまで以上の飛距離を得ることができます。

また、「10」→「11」→「12」と総重量が少しずつ重くなってきているので、ゼクシオ 12は年齢40歳代のビギナーにも安心して推奨できるスペックになっています。

以前の275グラムのゼクシオはあまりにも軽量過ぎて、40歳代でゴルフを始めたばかりのビギナーにはあえて推奨しなかったのですが、282グラムのゼクシオ 12は運動不足の40歳代、50歳代のゴルファーにとって大変良い選択だと思います。

一方で、毎週練習場に通い月2回ゴルフ場に通っている熱心なゴルファーは、もう少し手応えがあり、自分で球筋を操作できるドライバーが欲しくなるかもしれません。

その時には同じダンロップ製のゼクシオ エックスドライバーが良いかもしれません。こちらは総重量300グラム、シャフト重量46グラム(S)なので、かなり手応えがあるはずです。

いずれにしてもドライバーのスペック選択は、ご自分がどの程度熱心なゴルファーか、どの程度練習に通っているかを虚心坦懐に振り返って、背伸びせず選ぶことがコツです。

最後にひとつ注意点です。ゼクシオはヘッド、シャフトの最適解を追求した結果、グリップが超軽量(31グラム)の専用特注品となっています。そのためグリップ交換をする際に一般の市販グリップ(50グラム前後)を選ぶと重量バランスが崩れてしまい、振った感触がガラッと変わってしまいます。

無頓着なグリップ交換はご法度です。必ず専用グリップを使いましょう。

以上をまとめると、
・ゼクシオ 12は年齢を超える飛距離を約束してくれるドライバーです
・練習時間があまり確保できないゴルファーにとって大きな武器となるでしょう
・特にドライバーショットのプレッシャーに弱い人には朗報となるはずです

ゼクシオ 12の2022年1月の販売実績は、海外モデルを抑えて早くもトップに立っているようです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

リトル・レッド・ブックでした。