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振り子の高低とフェースの開閉から考える、自分に合うパターの選び方

こんにちは、ナイスショットしてますか?

今日は私なりのパターの選び方についての考え方の記事です。

パター選びの参考になればいいと思います。

どんなんかな?

それではいってみよう!

なんとなく選んでしまいがちなパター

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皆さんはパターを選ぶ時に何を基準に選んでいますか?

なんとなく。

好きなプロが使っているから。

色、見た目がカッコいいから。

打感、音が気に入ったから。

それはそれで選び方としてはいいのかもしれませんが、どうせ選ぶのなら方向、タッチが合う、“入る”パターを選びたいですよね。

ドライバーを選ぶ時はロフト、シャフト、ヘッドの大きさ、顔、メーカー、打感など、こだわって選んでいますよね?

ではなぜ、パターは「これでいいわ」みたいな選び方になってしまうのでしょう?

それは、ドライバーに比べて形が多過ぎて、「何がどう違うのか?」がわかりにくいからだと思います。

しかし形、種類が多いのにはちゃんと理由があり、どういう人にどういう形が合うのかという基準がちゃんとあるのです。

パターストロークに形なし

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「パターのストロークに形なし」

パターのストロークに対しての名言ですが、要はタッチ、方向が自分の思った通りにストロークできているのであれば、どんな打ち方だっていい。

……ということですが、そもそもこの一言で片付けてしまうのは乱暴過ぎます。

この記事を読んでくださっている方は、みんなカップに入れようとしてストロークしているが、入らないから「パター選びで何とかならないか?」と思っているはずです。

打ち方だけで入るのであれば、毎試合パターを変えるプロはいないはずです。

確かにショットに比べてパッティング理論というのは少なく、本当に感覚だけでストロークして入る人もいます。

しかしここでは、ストロークのタイプをもう少し深く考えてみます。

自分のストロークタイプを知る

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パッティングのタイプ。

よく言われるのは、フェースを開いて閉じながらストロークするタイプとまっすぐ引いてまっすぐストロークするタイプの2種類。

そもそも人間は体の構造上、まっすぐ引いてまっすぐストロークすることはやりにくいです。

もし本当にまっすぐ引いてまっすぐストロークしようとしたらかなり不自然な動きでストロークしないと打てないことになります。

そしてパターにも重心距離があるために、フェースを閉じる動きがないと振り遅れてフェースが開いたインパクトになります(センターシャフトを除く)。

まっすぐストロークしているつもりでもフェースは開閉しながらストロークしていることになります。

そこは自分の感覚となりますが、開閉をしているという感覚があるストロークと、実際は開閉しているがその感覚がないストロークの2種類を考えます。

それをここではフェースの開閉が多いタイプと少ないタイプとします。

そして、もう一つ、振り子運動のタイプを考えます。

ストローク中にヘッドの最下点を基準としてヘッドが高く動く振り子と、低く動く振り子。

この2種類を加えます。

1.開閉多い、振り子大
2.開閉多い、振り子小
3.開閉少ない、振り子大
4.開閉少ない、振り子小

という4種類のストロークタイプに大別して、自分がどういうタイプなのか見極めます。

重心深度から合うパターを考える

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まず一つ目は振り子運動の大小とパターヘッドの重心深度で考える選び方を紹介します。

重心深度が短いパターと深いパターはヘッドの形でわかります(例外もあり)。

単純にヘッドが小さいピンタイプ、L字タイプなどは重心深度が浅いパター。

カマボコ型と言われるようなヘッドは重心深度は中くらい、大型マレットと言われるヘッドは重心深度が深い。

見た目通りで重心深度を判断してもらっていいと思います。

重心深度が浅ければ左右打点のずれに弱く、深ければミスになりにくいという特徴があります。

浅いヘッドが操作性がいいと言われるのは、浅いと少しの力でヘッドをコントロールできるため感覚がシャープになるから。

一方、深いパターはコントロールするのに浅いパターに比べて大きな力がいるため、感覚は鈍くなりやすく、まっすぐ引いてまっすぐストロークするタイプに合うとされています。

その前提を理解した上で、振り子運動の大小のストロークタイプと合う重心深度を考えてみたいと思います。

結論を言うと、振り子大のタイプのストロークは重心が深いタイプのパターは合わないと思います。

地面から大きく上がる振り子大のタイプが深いタイプを使うと、テークバックでフェース面が不安定になりやすく、開閉の動きが入っていることからも、フェースをスクエアに戻しにくくなります。

フォローでは最悪ヘッドの後方がグリーンにワンタッチすることもあります。

振り子大のタイプは重心深度が中くらい、もしくは浅いタイプが合うはずです。

対して振り子小のタイプのストロークは、重心深度の考え方では、浅い、中、深いどれでも合う可能性があります。

フェースの開閉から合うタイプを考える

重心深度の考え方で大雑把に合うタイプのパターを絞り混んだら、次はフェースの開閉の要素でも考えてみます。

写真はテーラーメイドのパターですが、同じヘッドです。ただネック形状が違うのですね。

ネックが違うと同じヘッドでもこれだけフェース角が違うのかと驚きませんか?

フェースの開閉が少ないタイプの人は、写真の左側、フェースバランスのベントネックのパター。

フェースの開閉が多いタイプの人は写真右側のショートスラントネックのパターが感覚的に合うはずです。

要するに、開閉が少ないタイプはフェースバランス、多いタイプは重心角度があるタイプのパターが合うということです。

フェースバランスのパターは、フェース面と重心位置の角度が90度なので、フェースの開閉が少ないタイプのストロークでは、重心を感じながらストロークすればフェース面がボールにスクエアに当たりやすくなるために、まっすぐ打ちやすくなります。

対して開閉が多いストロークのタイプは、自分で重心位置をずらしながらコントロールして打つストロークと言い替えることができます。

そのため最初からフェースに対して重心がずれている、フェース角度があるパターのほうがフィーリングが合うはずです。

まとめ・総合的に考えてみる

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フェースの開閉と振り子で4つのタイプに分けましたが、その観点から合うタイプを考えてみたいと思います。

【開閉大・振り子大タイプ】
重心深度が深過ぎないヘッドでフェースバランスではないパター。

【開閉大・振り子小タイプ】
重心深度はどのタイプも合う可能性あり。フェースバランスではないパター。

【開閉小・振り子大タイプ】
重心深度が深過ぎないヘッドでフェースバランスのパター。

【開閉小・振り子小タイプ】
重心深度はどのタイプも合う可能性あり。フェースバランスのパター。

上記が私が考えるパターの選び方の基本となります。

パター選びは奥が深く、その他にもセンターシャフト、ネック形状、重心高からのボールの転がりの違い、フェース素材、打感等による影響、など多岐にわたりますが、記事に書いた選び方の基本を外していなければそこまで合わないパターを選ぶことはないはずです。

いかがでしたか?

なんとなく選んでいたパターも選び方の基準がわかれば、タッチ、方向共にフィーリングの合うパターが選びやすくなるはずです。