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ぽーりー
上級者はもちろん、上達を目指す初級者にも!最新スリクソンZXシリーズを試打!【PR】
今回、スリクソンの最新モデルであるZX5、ZX7の各アイアン、そしてZX ユーティリティを試打させてもらいました。
松山英樹プロが、契約メーカーであるスリクソンのドライバーを実戦投入したことで話題となっている最新モデルですが、以前からアイアンの評判が高かったスリクソン、ユーティリティも含めどのような仕上がりになっているのか期待大です!
試打してみると、スリクソンブランドなので今回の最新モデルも今までと同様にアスリート向けを意識したクラブとなっていました。
しかし、「これから本気でゴルフをやるぞ!」という初心者ゴルファーの入口としても良いですし、競技に出場されているような上級者ゴルファーも満足させられる、これまでのZシリーズよりもさらに対象プレーヤーの裾野が広がったというのが、試打して受けた印象です。
これは幅広いプレーヤーを満足させる機能性やテクノロジーだけではなく、見た目や打感・打音等、プレーヤーのフィーリングにも心地良さを与えてくれるクラブだからこそなのだと思います。
相変わらず良い仕事されてますね。
では、それぞれ詳しく解説していきたいと思います。
目次
ZX5 アイアンとZX7 アイアンのスペック
写真の右がZX5 アイアン、左がZX7 アイアンです。
それぞれの試打クラブのスペックは以下となっています。どちらも7番アイアンです。
ZX5 アイアン
ロフト:31度
シャフト:N.S.PRO MODUS3 TOUR105 DST
プレックス:S
ZX7 アイアン
ロフト:32度
シャフト:N.S.PRO MODUS3 TOUR120
プレックス:S
今回の新技術は、ボール初速向上のために搭載された「メインフレーム」という設計理論です(ZX5のみ)。
前モデルであるZ585に採用されていたしたフェース周辺部の溝「スピードグルーブ」の面積を拡大し、さらに打点分布に合わせてフェースの肉厚を最適に設計することがこの「メインフレーム」という技術で、反発性能のアップと低・深重心化に成功したそうです。
また、ZX5 アイアンの対象ゴルファーはややトウ寄りでヒットすることが多いそうで、ここで当たった時に反発が最大になるようにフェースの肉厚を調整しているようです。
ZX7 アイアンは、PGAツアープロをターゲットとしたハーフキャビティアイアンで、プロが求める打感を実現するためにバックフェースの中央を厚肉化し、芯を外した時でもソフトな打感を実現し、かつ高い操作性を発揮するデザインになっているようです。
ソールの作りもPGA仕様になっていて、前モデルよりもハイバウンスになっています。
共通の技術としては、ラフからでもスピンが安定するよう、フェース面の溝も改良されています。
ZX ユーティリティのスペック
次にZXユーティリティーです。
実物の写真を撮り忘れたため、公式の写真で失礼します……。
試打した各クラブのスペックは以下の通りです。
2番ユーティリティ
ロフト:18度
シャフト:Diamana ZX for UTILITY
フレックス:S
3番ユーティリティ
ロフト:20度
シャフト:N.S.PRO 950 GH neo
フレックス:S
4番ユーティリティ
ロフト:23度
シャフト:N.S.PRO 950 GH DST
フレックス:S
こちらの新技術は、ZX5 アイアンと同様、初速アップを図ったメインフレームという設計理論です。
ZX5 アイアンを試打!
まずはZX5 アイアンを試打しました。
比較用に、同じ計測器でマイクラブでも打ってみました。
マッスルバックタイプであるマイクラブのスペックと計測結果は以下の通りです。
ロフト:34度
シャフト:PROJECT X
フレックス:5.5(S相当)
飛距離:150ヤード
ヘッドスピード:41.0メートル/秒(m/s)
初速:51.4m/s
上の写真がZX5 アイアンでの計測結果です。
飛距離があまり変わらないのでは? と思わる方もいらっしゃるかと思いますが、シャフトの重量やしなり方がまったく違うので、無意識で軽めに打ってしまった結果となっています。
軽めに打っても初速・飛距離ともにもマイクラブを超えていて、このクラブをリシャフトして自分仕様にしたら一体どれだけ飛距離が伸びるのか、とワクワクしてしまう数値が出ました。
打った瞬間、特長でもある初速の高さをすぐに実感できました。
「もうあんなところにボールがある!」といった具合です。
見た目は、前作よりもネックがストレートになっていて非常に構えやすく、ターゲットへ向きやすくなっていました。
トップラインはほどほどに厚みがあり、やさしさを醸し出してくれています。
打感は、ポケットキャビティでありながら心地良い柔らかさを感じることができ、打音も、初速の出るアイアンにありがちな「カチッ」という硬そうなものではなく「カシュッ」とアイアンらしいGoodなものになっています。
さらに驚かされたのは寛容性の高さです。
多少芯を外しても飛距離はほとんど変わりませんでした。
操作性ですが、少々であれば打ち分けできると思いますが、クラブのコンセプト上、まっすぐ高い球で狙っていくことに重点が置かれていました。
アスリート向けモデルでここまでの初速とやさしさに驚かされました。
ZX7 アイアンを試打!
次にZX7 アイアンを試打しました。
上の写真が計測結果です。
こちらもマイクラブとシャフトがまったく違う特性となっていますので、軽く打った結果となっています。
PGAツアープロを対象としたアイアンですので簡単なクラブではないのですが、それと引き換えに、最上級の見た目・打感・打音・操作性・抜けの良さを持った、今すぐにでも購入したいクラブに仕上がってました。
ZX5 アイアンもそうですが、メーカーホームページ上の写真よりもストレートネックに見え、非常に構えやすくなっています。
打感も打音も、さすがスリクソンといった柔らかさ、澄んだ音を感じられました。
操作性は高く、左右高低の打ち分けができました。
ソールの良さは、コースで試打をすればより感じられるはずですが、人工芝でも作りの良さを十分に感じられました。
ZX ユーティリティ2番を試打!
次にZX ユーティリティの2番を試打しました。
こちらも比較用に、同じ計測器でマイクラブでも打ってみました。
ウッド型ユーティリティーであるマイクラブのスペックと計測結果は以下の通りです。
ロフト:17度
シャフト:N.S.PRO 950GH
フレックス:S
飛距離:193ヤード
ヘッドスピード:43.2m/s
初速:59.4m/s
上が計測結果です。
飛距離も初速もマイクラブを超えています。
ロフトが1度寝ているのにです。
今回、ZX ユーティリティはアイアン型形状となっており、一般的にアイアン型は球が上がりにくく芯が狭くて難しいと言われてますが、このクラブについては2番ユーティリティであっても球が上がり、やさしさも兼ね備えていることに最も驚かされました。
この球であればグリーンに止まってくれますし、飛距離も寛容性もあるのでティーショットでも心強い相棒になってくれます。
見た目も打感も、アイアンと同様秀逸な仕上がりになっています。
ZX ユーティリティ3番を試打!
次にZX ユーティリティの3番を試打しました。
上が計測結果ですが、2番からのつなぎが最高の結果となっています。
私は現在ドライバーと5番アイアンの間のセッティングに日々頭を悩ませていますが、フェアウェイウッドが苦手な私にとっては、構えやすくてやさしいユーティリティであれば、3番ウッドの下は5番ウッドを抜いてZX ユーティリティの2番と3番を入れても良いのかなと思わせてくれました。
それだけ今回の結果は思った以上に良い結果だったと思っています。
ZX ユーティリティ4番を試打!
最後にZX ユーティリティの4番を試打しました。
上が計測結果ですが、これもまた3番からのつなぎが良いという結果になっています。
4番ユーティリティーまで番手が下がりますとより球が高く上がりやすくなっています。
マイクラブの4番アイアンでは絶対に出せない高さです。
「男なら4番アイアン入れなきゃダメでしょ」と訳のわからないポリシーを持っている私ですが、このZX ユーティリティの4番を打つと、これまで持っていたポリシーが激しくグラつきました。
高さが出てやさしくて飛距離も出るユーティリティのほうが絶対に結果が伴いますからね。
ZX ユーティリティは見た目もかっこいいので、所有感も持たせてくれます。
アイアンとユーティリティの組み合わせに悩む!
今回試打させていただきましたZX5 ZX7の各アイアン、そしてZX ユーティリティは、いずれも前作から確実に進化した最新モデルとなっています。
これまでも最高のクラブを世に出してきたスリクソンですが、まだ改良の余地があったんですね。
最初にも書きましたが、スリクソンブランドはアスリート向けとなっており、競技ゴルファーの方におすすめできることはもちろんですが、これからゴルフを上手くなりたいと思う初心者の方にもおすすめできるクラブとなっています。
初心者の方には、ZX5 アイアンとZX ユーティリティの4番がおすすめです。
別の機会で試打したZX ハイブリッド(ウッド型ユーティリティ)も良いですよ。
競技ゴルファーの方は、皆様お好みのセッティングがあるかと存じますが、個人的には6番アイアンまでをZX7 アイアン、4・5番をZX5 アイアン、その上をZX ユーティリティの2~4番を入れてみると良い結果が出るだろうなと考えております(やっぱり4番アイアンは入れたい……)。
とあるプロゴルファーの方が、YouTubeで「最新は最良という訳ではない」というお話をされていて「その通りだな」と思っていましたが、今回のZXシリーズについては最新が最良になっていました。
ZXシリーズは、今回試打したシャフト以外にもたくさんのシャフトバリエーションが用意されていますので、自分に合ったスペックを探して使用されると、良い結果をもたらしてくれる最高の相棒になってくれます!
個人的には、ZX アイアンのマッスルバックが発売されないか気になるところです。
スリクソンさん、待ってます!