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【ヘッド体積編】失敗しないクラブ選びのヒント

初心者の方や、ゴルフクラブについて "何で?" な疑問をお持ちの方達へ少しでもお役に立てればとこのコーナーで連載をさせて頂いております、ゴルフショップナインティーンの有元と申します。

今回の内容は、『ヘッドの形状・大きさが出球にもたらす影響について』です。前にも顔の形状で大きめ小いさめの話しはしましたが、今回はもう少し掘り下げてお話し致します。では、はじまりはじまり。。。

体積の違いは球の上がり易さに影響する

最近では、ヘッドの大型化が進みルール限界値460ccが主流になっています。逆に小さいモデルで、400ccを下回るモデルは殆どありません。

これは、より遠くへ飛ばす為にはヘッド体積をある程度大きくし、キャリーで飛ばす理論からきております。

ヘッド体積が大きくなると重心深度といって、ヘッドの重量配分をより後方(フェイスと反対側)に配置する事が出来ます。そうすることにより、インパクトでヘッドを上(天)に向き易く設計する事が可能になります。

これにより球は楽に高く上がるようになるのです。ですのでメーカーさんがカタログなどで表記する大きいヘッドは楽にキャリー(高さ)が出て飛距離重視モデルと唱われるのはこれが所以です。

ゴルフクラブは科学ですねぇ〜!

体積の違いは操作性にも影響する

まず、体積の違いは球の上がり易さに影響すると話しましたが一方でヘッドの操作性にも影響をもたらします。

体積が小さくなる程、今度は重心距離と云ってヘッドの返り易さを示す値がネック側に寄りになり、少しの反応でヘッドは返り易くなります。

逆に、体積が大きくなれば重心距離は遠くなりプレーヤーの反応に鈍感になって来ます(返り難い)。

この作用から、小さいヘッドは操作性がよく反応が敏感な為、上級者向け・アスリート向けなんてカタログの表記に繋がる訳です!

要は車で例えるならば小さいヘッドはマニュアル車(走り重視)で大きいヘッドはオートマチック車(乗り心地重視)というところでしょうか?

名称にあるシャローとディープって何?

ヘッドスペックに注目すると必ず出てくる"シャロー"と"ディープ"の意味ですが、先ずシャローとは直訳では『浅い』になるのですが、クラブでは簡単に云うと"平べったい形状"を意味します。

シャローフェイスはフェイス厚が薄く、シャローバックとはヘッド形状が後方に向かう程薄くなる
ようなモデルを指します。

その逆の"ディープ"は『深い』になりますが、クラブでは"分厚い形状"を意味しておりディープフェイスは厚みがあり甲高な感じでディープヘッドは丸みを帯びた分厚いモデルを指します。

どれも、フェイスやヘッドの形状を表現しており大体のヘッドはどちらかに当てはまります。シャローは球が上がり易く、ディープは球が吹け上がらないという覚え方もありです。

今回のまとめ

ヘッド体積の違いをどのように使う者にフィッティングして行くか?ですが、大雑把に云うと先
ず『簡単に球を遠くに飛ばしたい』となればシャローバックな460cc位の大型ヘッドをおススメ
致します。

逆に『飛距離よりも球を左右に打ち分けたい』となれば410〜430cc程度の小型目ヘッドになります。

しかし、腕力や体力のある方で『球が上がりすぎて困る』なんて方にはディープヘッドがおススメになりこれに"操作性"か"飛距離性"か?を考慮して小さい大きいの選択をされると良いでしょう!

ヘッドの場合シャフト選びと違い"好み"優先な所が大きいので、正直言って大きい小さいは最優先的な検討事項では有りませんが もし、シャフトはフィッティングしてバッチリなのに・・・・な方にはヘッド形状を見直しもアリだと思います。