Gride

ゴルフクラブ

宮下芳雄@プロゴルファー

テーラーメイドSIM MAXを買ったほうがいい人、買わないほうがいい人

テーラーメイドSIM、SIM MAXが発売されて1カ月が経ちました。

そして今回は「テーラーメイドSIM MAXを買ってもいいゴルファーと、買わないほうがいいゴルファー」について書きます。

試打は、私の所属コースであるJGMセベバレステロスGCにて行いました。

ではご覧ください!

コース内での試打はどうだったのか?

SIM MAXでの初打ち一発目のティーショットは気持ちのよいドローボールでフェアウェイキープできました!

一発目からとてもいい感じのボールが打てたので、「SIM MAX、俺に合ってるかも」なんて思っちゃいました。

今回一緒に試打を手伝ってくれたGridgeのスタッフNさんも「SIM MAXのほうが宮下さんに合ってるんじゃない?」と声掛けしてくれましたよ。

まだ数発だけの試打だということもあり、たまたま良いショットが打てた可能性もあるので、その後も慎重に試打を続けます。

一発だけでSIM MAXを評価するわけには、もちろんいかないですものね!

その後、打ったボールもほぼ曲がらないボールばかりでした。

テーラーメイドによると、SIM MAXは方向性が高いとのことですが、まさにその通りの結果が出てました。

試打した中で数発は芯を外した打球もありましたが、見た目、飛距離はほぼ変わりません。

評判通りの高い慣性モーメントがミスをカバーしてくれていたに間違いありません!

そして意外にもアベレージでの飛距離はSIMもSIM MAXもあまり変わらないという結果も出ました。

前評判ではSIMは大きな飛距離、SIM MAXは高い方向性が売りのドライバーでしたが、SIMに負けていないSIM MAXの飛距離に驚きでした。

もちろん、この結果は個人的なものなのでゴルファーによっては当然違いがあると思います。

一発の飛距離はSIMのほうが飛ぶと思いますが、スコアメイクができる、安定感の高いアベレージ飛距離はSIM MAXなのかな? と思いました。

SIM MAXを買ってもいいゴルファーとは?

getty

ずばりSIM MAXを買ってもいい人は、方向性を重視しながらもアベレージの飛距離アップをイメージしているゴルファーさんです。

ここ一発の飛距離ではなく、多少のミスヒットをしながらも、そのミスをクラブがカバーしてくれて、さらに大きなミスをしたくないというゴルファーさんにオススメできます。

そしてSIM MAXのカタログ見返すと、「重いバックウェイト」「大型フェース搭載」など、SIMとのデザインの違いにより、やさしさを高めたドライバーになっていることを強調しています。

そんなこともあり、初級者から中級者ゴルファーさん、ヘッドスピードがあまり速くない方、さらにシニアゴルファーさんにも使ってほしいドライバーだと思います。

私ならSIM MAXを選ぶと思います。

SIM MAXを買わないほうが良いゴルファーとは?

反対に、SIM MAXを買わないほうがいいゴルファーさんは「一発の大当たりを出したい方」「クラブ購入後に可変ウェートなどを使いたい方」「普段からボールが吹き上がりやすい人」などです。

その理由を説明する前に、SIM MAXに搭載されているニューテクノロジーについて説明をさせてください。

そのテクノロジーは「アシンメトリーソールシェイプ」「イナーシャジェネレーター」、さらに「ツイストフェース」と「スピードインジェクション」などです。

今回はその中から「アシンメトリーソールシェイプ」と「イナーシャジェネレーター」について説明させてください。

アシンメトリーソールシェイプは、空力効率を最大限にアップしたテクノロジーです。

実際に打ってみた正直な印象は、アシンメトリーソールシェイプのテクノロジーで空力効率が最大限にアップしたことを、私は感じることはできませんでした。

こう書くと「私は違いが分かったけど……」「飛距離の違いが数値で出たけど……」と思う方もいると思います。

たしかにスイングの仕方(軌道、入射角度、体重移動、捻転)により結果の出方は変わってくると思います。

次に、イナーシャジェネレーターです。これは、クラブヘッド後方に重いウェイトを設置して「飛距離」「直進性」を高めてくれるテクノロジーです。

このテクノロジーについて、私はその恩恵をしっかり体感できました。

方向性、アベレージでの飛距離、ともにSIM MAXの素晴らしさを感じることができたと思います。

さて話をもとに戻します。

なぜ「一発の大当たりを出したい方」「クラブ購入後に可変ウェートなどを使いたい方」「普段からボールが吹き上がりやすい人」はオススメできないかと言いますと、私の試打後の感想では一発の大きな飛距離を出すにはSIMのほうが出そうだからです。

そしてクラブ購入後に可変ウェートなどを使いたい方については、ご承知のようにSIM MAXには可変ウェートが付いていないのでオススメできないからです。

さらに球筋が吹き上がりやすい人はSIM MAXではなくスピン量を抑えたデザインのSIMのほうが、ずばりオススメです。

最後にまとめ!

SIM MAXは初心者から中級者ゴルファーでも使いやすい仕上がりになっていると感じました。

叩いたり、振り切れるドライバーのSIMに対して、方向性を重視した球筋が出やすいドライバーはSIM MAXといった性能の違いがありました。

そんなこともありエンジョイゴルファーさんには、すばりSIM MAXがオススメです。

さらに購入する際は9度、10.5度の両方をテストして、自分のイメージした球筋が打てるロフト角を選ぶようにしましょう。

たった1.5度の違いですが球筋に大きな違いが出ることがありますよ!

今回は以上です。

ではHave a nice golf!('ω')ノ