ゴルフクラブ
ロマン派ゴルフ作家の篠原
新・貧打爆裂レポート『SIM MAX ドライバー』
今回の貧打爆裂レポートは、2020年2月7日に発売されたテーラーメイド『SIM MAX ドライバー』です。
いつものようにコースに持ち込んで、ラウンドしました。新ブランドの一般向けのやさしめなドライバーの秘密に迫ります! 動画も含めての試打レポートです。
やさしく飛ばせそうな『SIM MAX ドライバー』!
『SIM MAX ドライバー』は、テーラーメイドが2020年2月7日に発売したクラブです。
テーラーメイドの契約プロが使用するブランドとして広く認知されていた『M』シリーズを廃止して、新しくできたのが『SIM』です。「Shape in Motion」の略が、『SIM』です。
『SIM MAX ドライバー』は、2種類出るドライバーの一般向けのほうになります。
『M6 ドライバー』の資産を引き継いでいることが、ぱっと見ただけでもわかります。
カーボンクラウン。ソールも大部分がカーボン。アドレスビューも、見慣れた『M』シリーズのように見えます。
【試打クラブスペック】
ヘッド 9-1-1ti チタンボディ+グラファイト・コンポジットクラウン&ソール
ヘッド体積 460cc
フェース 6-4ti チタン
シャフト TENSEI SILVER TM60 (S)
ロフト 10.5度
長さ 45.75インチ
ライ角 56度
価格 7万3000円(税別)
『SIM ドライバー』は、『M6 ドライバー』の進化形です。
フェースの反発性能をルール上最大限にチューニングした「スピードインジェクション」は、『M ドライバー』で飛びを証明しましたが、進化して初速を高めています。
捻れたフェースでミスヒットをナイスショットに変える「ツイストフェース」も採用されています。
ダウンスイングのスピードアップを可能にする「イナーシャジェネレーター」は新しいテクノロジーです。空力効率と高慣性モーメントを両立しています。
これらのテクノロジーで、やさしく飛ばせるヘッドが誕生しました。
調整機能として、「ロフトスリーブ」が搭載されています。
テーラーメイドは、この数年、やさしいクラブにこだわっています。『M』シリーズを廃止して、『SIM』を新たに作ったことも、やさしいというイメージをさらに前面に出そうということなのかもしれません。
『SIM MAX ドライバー』は、構えると、大きく見えます。ロフト10.5度のフェースはかなり上を向いているように見えるのです。
フェースの向きはストレートで、『SIM MAX ドライバー』は構えやすいです。
新しいブランドである『SIM』の上位機種は『SIM ドライバー』ですが、本当のフラッグシップは『SIM MAX ドライバー』だと感じさせます。
『SIM MAX ドライバー』は、やさしく飛ばせる期待をさせるクラブです。
『SIM MAX ドライバー』はドローが好き!
動画を見てください。
『SIM MAX ドライバー』の打音は、樹脂系と金属系のコンポジットらしいやや湿った音質です。
打ち応えは、軽めです。芯の広さを体感できます。音量は、大き過ぎず、小さ過ぎず、ちょうど良い感じです。
弾道がきれいです。低スピンというより、伸びがある美しい弾道が出ます。安定感がある高いボールです。
『SIM MAX ドライバー』は、ややドローな弾道を打つのが得意なドライバーのようです。
飛距離は、平均で230ヤードでした。軽いドローが一番飛びますが、フェードでも極端な距離落ちはしません。
トップレベルに飛ぶドライバーです。さすが、テーラーメイドでした。
『SIM MAX ドライバー』は、ボールをとらえに行く動きをするドライバーが好きなゴルファーにオススメです。
シャフトの選択肢があるので、それによっては、中弾道になったり、左に行きにくくなったり、変わることも考えられます。
高弾道でも飛びましたが、まだまだ余力があるような感じがありました。
『SIM MAX ドライバー』は、多くのゴルファーを助けるクラブになります。ミスヒットに強いのも特徴です。
僕のヘッドスピード(40メートル/秒)でも飛距離性能を体感できました。もちろん、原則として、『SIM MAX ドライバー』は、ハードヒッターが使うことで最大のパフォーマンスを発揮するクラブです。
『SIM MAX ドライバー』で、安定して飛ばせるゴルフを体験してほしいです。