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ゴルフクラブ

Yanagi@TPIトレーナー&ドラコンプロ

練習場のボールとラウンドボールはどう違うの?スリクソンに問い合わせてみた!

練習場のボールは、ラウンドボールと比較すると飛ばないと言われるけど、実際はどれくらい違うんだろうか?

また、人によってはスピン量が増えるという人もいるし、そんなに変わらないとも言われる……。

弾道の高さも、スピンが増えて高くなるという人もいれば低くなるという人もいる……一体何が正しいの?!

っといった疑問に今回はお答えしようと思います。

今回は、日本を代表するゴルフメーカー、住友ゴム工業のダンロップ「スリクソン」の練習ボールについて、ヘッドスピード46~48メートル/秒前後の人が打った場合を想定して解説します。

2ピースレンジボールの場合

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■飛距離・スピン性能

ヘッドスピードが46~48メートル/秒(m/s)前後の場合、ドライバーでの飛距離は10~15ヤード飛ばないと推察します。

一方、ドライバーでのスピン量については、あまり変わらないか少し少なくなります。飛ばなくなる要因は、ボールスピードの低下と、ラウンドボールと比較しディンプルの性能が落ちるためです。

■曲がり幅

また、スピン量が少し少ないため、ドライバーでの曲がりの程度も少なくなる傾向があります。

そのため、練習場でしっかりドローを練習してしまった場合、コースでフックが出る可能性はあります。

ただし、バックスピンで多くても100~200回転(rpm)の差であるため、サイドスピンでは50rpm以内と推察されるので、ボールの特性より、ラウンド中の力みによるスイングの乱れのほうが影響が大きく出ると考えられます。

■弾道の高さ

ラウンドボールのほうが低くなるか可能性も少しありますが、ほとんど変わらないと思われます。

ただし、レンジボールのディンプルによって高さは大きく異なりますので、打ち込んだ感覚で違いを測るしかありません。

1ピースレンジボールの場合

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■飛距離・スピン性能

ヘッドスピードが46~48m/s前後の場合、ドライバーの飛距離は、20~30ヤード飛ばないと推察します。

飛ばなくなる原因は、2ピースレンジボールと同様、ボールスピードの低下と、ラウンドボールと比較しディンプルの性能が落ちるためです。

■曲がり幅

1ピースレンジボールはラウンドボールよりも大幅にスピンが多くなるため、練習場での曲がりの程度がコースではマシになる傾向があります。

この場合、練習場で当たりの薄いスライスを連発しているようですと、コースでは意外と曲がっていないという可能性もあります。

■弾道の高さ

また、1ピースレンジボールはスピンが多いため、基本的に弾道が低くなります。

※レンジボールの特性として、スピンが多いと弾道が低くなります。

練習場で気を付けること

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1ピースボール、2ピースボールでも大きく性能が違うため、練習場をコロコロ変えてしまったり、練習場のボールがバラバラの場合は調子を崩すきっかけにもなってしまいます。

ボールによる特性の違いを理解していないと、練習場のボールでナイスショットを追求し過ぎることで、コースボールでのミスショットを練習している場合もあるので注意しましょう。

また、練習場のヤード表示は、ラウンドボール相当での飛距離を示していることがほとんどだと思いますので、目測での距離感を鍛えるには不向きです。

※短いヤード表示はボールによる飛距離の差もなくなってくるので、実測に近くなります。

せっかくの練習が調子を崩すきっかけにならないよう、いきつけの練習場を作ってボールの特性をそろえておきましょう!