ゴルフクラブ
Yanagi@TPIトレーナー&ドラコンプロ
クラブ選びは「上達したらベスト」ではなく「今ベスト」なスペックを選ぼう!
先週、いつも行く練習場に立ち寄ったところ、たまたま某有名店の大試打会が開催されていました。
テーラーメイド「M3」に、ツアーAD-IZ-6Sを挿していたマイクラブに大きな不満はありませんでしたが、せっかくの機会だしと、吸い寄せられるように試打ゾーンへ。
今使っているテーラーメイドの新作と、渋野選手でフィーバー中のピンのドライバーを試打することにしました。
目次
ピン「G410 PLUS」と「G410 SFT」を試打
まずはピン「G410 PLUS」から打ってみました。
ピンのオリジナシャフトはしっかりしているので、スタッフさんにオススメされるままに、そのままのシャフトで打ってみます。
「だから、飛ぶ。だから、ブレない。」
といううたい文句通り、確かに球はバラけません。
ピンのドライバーを振ったのは「G30」以来ですが、当時と比較してもヘッドをコントロールしやすく、飛距離もアップしています。
バッバ・ワトソンが看板選手ということもあってか、どちらかというとフェード気味の弾道でした。結構振っても左に行く感じがないのは、安心できますね。
「G410 LST」も同様に、思いっきり打っても左にいきません。ただ「G410 PLUS」と違い、低スピンをうたっているだけあって、少し油断するとつかまりきらず右にふけていきます。
「G410 LST」を使いこなすには、もう少し上手くなってからだなと感じました。
テーラーメイド「M5」と「M6」も試打してみました
次は「M5」を試してみました。
テーラーメイドはオリジナルシャフトが柔らかいためか、カスタムシャフトが豊富に用意してありました。
マイクラブと比較するために、まずはシャフトを「ツアーAD IZ 6S」で打ってみます。
「M3」と比較すると、少しは飛ぶかな? という感じでしたが、いつも通り球がばらける感じはありました。
「う~ん、これなら買い替えるまではいかないかな」というのが正直な印象でした。
気になっているシャフトの「TENSEI CKプロ オレンジ」と「ディアマナDF 60S」も試しましたが、劇的な変化まではいかず……。
最後に、あまり興味がなかった「M6」を試してみました。
「M6」+「ディアマナ DF 60S」で衝撃が走った!
「M3」と同様、まずはシャフトを「ツアーAD IZ 6S」で打ってみます。
クラブを持った瞬間から、ヘッドをやや軽く感じながら、振り抜きました。
球筋は狙い通りのドロー。何度打っても同じような球筋です。飛距離も心なしか伸びています。
続いて「ディアマナ DF 60S」で試打してみると……衝撃が走りました。
今までのベストショット級の弾道が連発して出ます。
ネットの着弾点は「300ヤード」表示のはるか上(もちろん練習場ですので、表示通りに飛ぶわけではありませんが……)。
ギャラリーもザワつくほどの飛距離です。
アマチュアはたいていオーバースペックのクラブを選んでいるという事実
大学卒業まで運動部だったこともあって、体力には自信がありました。
ヘッドスピードも量販店の計測器で48~50メートル/秒程度出ていますし、「少し上手くなったら“ベスト”」というスペックを、見栄もあって選び続けていました。
片山晋呉プロがアマチュアへのクラブ選びのアドバイスとして「自分が思っているより1フレックス柔らかめ」と言うように、ちょっと先のベストではなく、「今」ベストなクラブを選ぶべきだと反省しました。
ちなみにマイクラブの「M3」と、今回チョイスした「M6」の重量差はたったの「6グラム」です。
みなさん、ドライバーを無理して振っていませんか?