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ゴルフクラブ

Nick Jagger

太いグリップで手首の動きを防ぐことが、正確なパッティングを促します

クラブフェースの向きを安定させるために、昔から言われているのが「大きな筋肉で振る」ということです。

これはフルショットに限らず、パッティングのような小さな動き、小さなエネルギーしか使わない動きにも当てはまる言葉なのです。

手首を使うと、リズムもフェースの向きも不安定になる

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パッティングで手先だけで打ってしまうと、ストロークのリズムも狂いますし、インパクトでのパターフェースの向きも不安定になりやすいのです。

プロが厚手のグローブをはめてパッティングの練習をする光景を見たことがありますが、その目的は手先の器用さを消し、鈍感な状態で使うイメージを求めてのことです。

プロゴルファーのように練習量が多ければ、青木功のように器用な手先を積極的に使うパッティングスタイルを追求することもできるでしょう。

しかし、現在のような高速グリーンが主流となった世界のツアーを見渡しても、青木のようなタップ式で打つプレーヤーは、ほぼ皆無です。

太いグリップは手首や指が使えない

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実際は、多くのプロも手先を使いたくないと思っているのです。

PGAツアーで火が付き、日本ツアーにも波及した「スーパーストローク」という太いパターグリップが流行っているのも、そのような理由からです。

元々は、ジョーダン・スピースやセルヒオ・ガルシアが最初に使い始めたのですが、2018年には、日米欧ツアーで42勝も挙げているから、その普及率は驚異的です。

太いグリップを握ると、手首や指が使えません。

その結果、リズムも安定しますし、グリッププレッシャーも変わらずにストロークできるのです。

パターフェースの向きも安定し、なおかつ手首の角度が変わらず、適切なヘッドスピードやロフト角でも打てますので、当然距離感も向上します。

大きな筋肉とは、指先、手先以外のすべての筋肉

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大きな筋肉とは、指先、手先以外すべてと理解してもいいでしょう。

手先を使わない場合、他の部分を必要なだけ動かさなければ、ストロークが作れなくなります。

腕、肩、背中、腹、胸などが大きな筋肉と呼ばれる部位ですが、結果が良いのならば、下半身をイメージしてもいいのです。

イメージのしやすい部位、狙ったラインに思い通りのスピードで打ち出せる意識の方法を見つけることです。

下半身については、止める意識は不要ですが、結果として動かさないほうが、ストローク全体、そしてパターフェースの向きも安定しやすいの確かです。