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Gridge編集部

ピンG410シリーズに待望の低スピンモデル「LST」が追加!

こんにちは、じゅんやあくです。頭の回転がハイスピンです(?)。

ところで、現在ツアーでも絶好調、アマチュアゴルファーの間でも大人気のピンのG410シリーズですが、今年の1月にG410シリーズが発表されたとき「あれっ?」って思いませんでしたか?

気づいていたあなた、さすがです。

そのとき発表されたドライバーは2機種、「プラス」と「SFT」だったのです。「プラス」は標準的なモデル、「SFT」はつかまりを重視したモデルです。

何かが足りないような……。

「前作を超えないと発売しない!」

G410シリーズの前作、G400シリーズも世界中で大人気でしたが、その中でも特に低スピンモデルの「LST」の人気が高かったのです。

契約選手はもちろん、契約外の選手の間でも愛用者がたくさんいました。

そして実は、ピンには「前作を超えないと発売しない」というポリシーがあります。

完成度の高かったG400 LSTを機能や性能面でようやく超えるものが完成したことで、発表されることになった次第です。

G400 LS TECとG410 LSTの比較

ではいったい、どの部分で前作を超えたのか、スペックを比較してみましょう。

体積は、G400 LS TEC(以下G400)が445ccなのに対し、G410 LST(以下G410)は450ccとなっています。

ちなみに同シリーズのG410 プラスの455ccに対しては、やや小振りとなっています。

MOI(慣性モーメント)値は、G400に比べ約3%アップ。

また、低スピン化に寄与する重心位置については、G400に対して約5%フェース寄りに配置。

重心位置がフェース寄りになることで、バックスピン量は約200~400回転低減しました。

この結果、方向性は66%アップ、飛距離で+6ヤードを達成したそうです(ピン調べ)。

G410、プラスとLSTを打ち比べてみた!

G400 LS TECからG410 LSTと進化したことは分かりました。

では、現行モデルの中ではどうなのでしょう。

G410のプラスとLSTを両方打ってみました。

両モデルを同ロフト、同シャフトで打ち、それぞれのナイスショットを比較したところ、プラスで約2800回転だったバックスピンが約2400回転と400回転減少し、バックスピン量が減ったことでキャリーとランがそれぞれ増加、トータル飛距離が約10ヤード伸びました。

平均的にもバックスピン量で300~400回転、トータル飛距離で5~10ヤード伸びていました。

また、打ってみた所感ですが、前作G400 LS TECが、あまりつかまらないモデルだったのに対し、G410 LSTはそこそこつかまります。

なので、スピン量は減らしたいけど前作モデルでは歯が立たなかったという人も、ぜひ一度試してみてください。

とはいえ3モデルの中では一番つかまらないので、ある程度球をつかまえられる人が対象となります。

ピン初、鍛造マッスルバックアイアンも発表!

ところで、ピンと言えばやさしいクラブを作るという印象が強いですが、今回、ピン初の鍛造マッスルバックアイアンも発表されました。

その名も「ブループリント アイアン」。

契約ツアープロたちの意見を取り入れて作られたというこのアイアン、ピンも「プロ、トップアスリート向け」とはっきり言い切っています。

最近では“お助け機能”を盛り込んで、やさしいマッスルバックアイアンを標榜するモデルもいくつか発売されていますが、こちらは、そういった機能をほとんど排除。

上級者はほとんどインパクトがずれない点に注目し、ヘッドサイズを可能な限り小さくし、フェースプログレッションもほとんどなく、操作性を極限まで高めています。

芯を食ったときの吸い付くような打感は最高ですが、少しでも芯を外すと、平気で30ヤードくらい飛距離が落ちます。

腕に覚えのある方はぜひ手に取ってみてください!

iブレードとの比較

ピンの現行アイアンの中で、もっともアスリート向けモデルだった「iブレード」と比較してみました。

上写真左がiブレード、右がブループリントのそれぞれ6番です。

ソール形状が違うためロフトがずいぶん違って見えてしまっていますが、両モデルとも30.5度です。

注目はブレード長です。

iブレードもコンパクトヘッドの部類に入るモデルですが、一目見てブループリントの小ささが分かります。

夏場のラフでも抵抗なく抜けてくれそうな小ささです。

PINGパター研究開発室から限定パター登場

最後にご紹介するのは、PINGパター研究開発室(PLD)から生まれた限定モデル「PLD ブルーザー パター」です。

ピンの生みの親、カーステン・ソルハイムさんが最初にピンパターを製作したときのコンセプト「周辺重量配分」を現代流にアレンジし、ヘッド後方とフェース両端を高比重カッパーで、その他の部分を軽量の6061アルミニウムの削り出しで構成しています。