ゴルフクラブ
宮下芳雄@プロゴルファー
M6ドライバー、買っていいゴルファーと買っちゃいけないゴルファーは?
テーラーメイドM6が発売されて数か月が経ちました。
今回はM6を買ってもいいゴルファーと反対に買ってはいけないゴルファーについて書きます。
さらにテーラーメイドM4とM6の打ち比べもしました。
ちなみに、現在私は2018年モデルのM4を使用しています。
今回はM4とM6を打ち比べ、それぞれの違いもレポートしたいと思います。
試打は、私の所属コースであるJGMセベバレステロスGCにて実戦ラウンドで行いました。
ではご覧ください!
コース内での試打はどうだったのか?
朝一番、M6でのティーショットは気持ちのよいドローボールでフェアウェイキープ!
今回一緒にラウンドをしたJGMセベバレステロスGCのメンバーさんも「M6は宮下プロに合ってるんじゃない?」と声掛けしてくれました。
私「実際打ってみてM4よりもM6のほうがつかまり具合が良いように感じます」
セベメンバーさん「M6のほうがM4よりスクエアフェースなのでつかまりそうな顔をしているね!」
まだ朝一番と言うこともあり、たまたま良いショットが打てた可能性もあるので、その後も慎重に試打を続けます。
朝一だけでM6を評価するわけには、もちろんいかないですものね!
1ホールごとにM4とM6を代わる代わる打ってみました。
テーラーメイドによりと、飛距離が一番の売りのM6ですが、残念ながら今回はその違いを感じることはできませんでした。
M6もM4もほぼ変わらない飛距離!
しかし意外にも方向性に大きな差が数値的に出ました。
具体的にはM6の方が15%ほどフェアウェイキープ率が高かったのです。
飛距離ではなく方向性に違いが出たのはとても驚きでした。
もちろん、この数値は個人的なものなのでゴルファーによっては当然違いがあると思います。
M6を買ってもいいゴルファーとは?
M6を買ってもいい人は、ずばりボールをつかまえたいゴルファーさんです。
ずばり、ドローボールを打ちたいと考えているゴルファーさんにお勧めできます。
私はどちらかと言うとボールのつかまるドライバーが好みなので、M6はとてもいい感じでボールを打つことができました。
しかしM6のカタログをあらためて見返すと、方向性よりも飛距離性能を高めたことを強調していましたね!(汗)
M6を買ってはいけないゴルファーとは?
反対に、M6を買ってはいけないゴルファーとは、スイングがまだ固まっていない初心者ゴルファーや極端にミート率が悪いゴルファーです。
その理由を説明する前に、M6に搭載されているニューテクノロジーについて説明をさせてください。
M6に搭載されているニューテクノロジーには大きく二つあります。
それは「ツイストフェース」と「スピードインジェクション」です(ツイストフェースは前作M3/M4から搭載されています)。
今回は「ツイストフェース」について少し説明させてください。
ツイストフェースとは、芯を外してしまった時に生じる弾道のバラつきを低減し、「飛距離」と「直進性」を補ってくれるテクノロジーです。
ここで言っている芯を外してしまった時の数値的範囲とは、500円硬貨くらいの大きさのことを言います。
その範囲を越えるミスヒットでは、いかにツイストフェースのテクノロジーでもカバーすることはできません。
つまり、スイングがまだ固まっていない初心者ゴルファーや極端にミート率が悪いゴルファーにはM6は合わないと私は考えています。
最後にテーラーメイドM6のまとめです!
最後にテーラーメイドM6のまとめをしてみました。
◆M6の特徴は?
テーラーメイドも言っているように、高反発のルール適合ギリギリで飛距離性能が向上。
ヘッドデザインは、カーボンの使用量が多くなりクール、レーシーな雰囲気もあり飛びそうな感じがすごくします。
◆M6の代表的なテクノロジーは?
フェースをいったんルール違反の高反発に製造してから、フェース面上のポッチ(赤丸部分)からレジン樹脂を投入してルール内ギリギリの反発に落とす、「スピードインジェクション」と呼ばれるテクノロジーを搭載しています。
前モデルから継承されているテクノロジーであるツイストフェースで方向性はとても良いです。
◆M6が合うゴルファーは?
つかまったドローボールが打ちたいゴルファーさん。
ゴルフ経験があり、中級者以上でスイングがある程度まとまっているゴルファーさん。
◆その他M6をお勧めするゴルファーは?
M5と比べて調整機能が少ないため、価格が安いです。リーズナブルに2019年ニューモデルを使用したいゴルファーさんにお勧めです。
ではみなさんも2019年モデルのM6ドライバーで本格的な春ゴルフを楽しんでみてはいかがでしょうか!
ではまた次回Gridgeでお会いしましょう。