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ロマン派ゴルフ作家の篠原

新・貧打爆裂レポート『ミズノプロ モデルE ドライバー』

今回の貧打爆裂レポートは、2019年2月22日発売の『ミズノプロ モデルE ドライバー』です。

いつものようにコースに持ち込んで、なんと4ラウンドも打ち込んできました。

ミズノプロが復活して1年半。待望のドライバーです。動画も含めてレポートします。

ミズノの最新ドライバーの本気はすごい!

『ミズノプロ モデルE ドライバー』を待っていたゴルフファンは多いと思います。

ある意味で伝説になっていた『ミズノプロ』ブランドの復活で興奮したオールドゴルファーたちを満足させるように次々と新製品が発売されましたが、アイアンが中心で、ドライバーなどのウッド系は発売されませんでした。

2019年春。1年半もお待たせしましたね、という感じでドライバーとフェアウェイウッド、ユーティリティが発売されました。

「ミズノ史上最高反発」を実現していると発表されましたが、フェースの素材も、構造も、特別に新しくないのです。

古い技術を熟成させて最高のスペックを実現させたということなのか、と考えつつ、過去の同様なケースでの失敗を思い出して、暗い気分になりました。

重心距離を短くすることでヘッドが返りやすくなるという特徴も、正直な話、特別な感じはしませんでした。

ドライバーが出るという興奮は急激に冷めて、あまり期待せずに、『ミズノプロ モデルE ドライバー』をコースに持ち込みました。

試打したスペックは、ロフト9.5度。シャフトは標準シャフトの「GM-1 D」のSフレックスです(ロフトは7.5度~11.5度に調整できる)。

「おいおいおい!」

スタートホールの1打目で、思わず声が出ました。

すごい初速で飛び出したボールは、打ち出しから高弾道でドローしながら飛んでいきました。

少しラフに入ったのに、235ヤードの飛距離は、ヘッドスピード40メートル/秒の僕としては飛び過ぎです。

『ミズノプロ モデルE ドライバー』は、仕組みはよくわからないけど、ぶっ飛ぶドライバーだったのです。

2019年のトレンドを詰め込んで美しさにしたドライバー

動画を見てください。

打音はシャープで短音です。馬鹿みたいに大きな音がするのを嫌う上級者は多いので、『ミズノプロ モデルE ドライバー』は渋くて良いです。

それでいて、反発しているのを強く感じる初速です。

いろいろなボールを打とうとしましたが、軽いドローが連発しました。オートマッチックに同じボールを打ち続けるやさしさは、トップレベルです。

少しとらえる動きをしますが、高弾道ということもあって、ちょうど良いのです。

芯を多少外しても、飛距離がガクンと落ちたりはしません。これも多くのゴルファーを助けると思います。

感心したのはアドレス時のフォルムです。キャロウェイやテーラーメイドなどの“外ブラ”風な形状です。

つまりは、現在のトレンドなのです。だから違和感なく構えられます。

450ccのヘッドを大きく見せてゴルファーに安心感を与える工夫も機能していますが、フェースがキュッと絞られているのです。

これによって、重心距離が短くとも、普通に打てば芯に当たりやすくなっています。

どんなに飛んでも、完璧な弾道スペックが打てても、ドライバーというクラブは、構えたときに違和感があるものはコースではその力をフルに発揮することはできないものです。

『ミズノプロ モデルE ドライバー』は、構えたときの違和感がないように、お見事だと感心する出来映えでした。

4ラウンドも使いました。ため息が出るドライバーです。

飛距離が出て、軽いドローしか打てないドライバーは、スコアアップに貢献してくれます。

重心距離が短いことでスライスを減らすというセールストークがあるかと思いますが、とらえる動きはしますけど、強烈というレベルではありません。

ドローが打ちやすい、という部分に反応してしまうゴルファーに『ミズノプロ モデルE ドライバー』を打ってほしいです。

本格的という言葉がピッタリとはまります。

『ミズノプロ モデルE ドライバー』は現代のゴルファーにとって、基準になるような要素が満載なのです。

それでいて、難し過ぎて打てないとか、ヘッドスピードが遅いからとかが、問題にはなりません。

広い範囲のゴルファーが使えます。コストパフォーマンスが良い所もオススメポイントです。

2019年の春はドライバーが豊作だといわれていますが、『ミズノプロ モデルE ドライバー』は間違いなく先頭集団に入っているドライバーです。

ぜひ、打ってみてください。