初心者
しだしんご
えっ?バンカーを打たずに脱出する方法があるの?
「あ~! またバンカー!!」
普段なかなか練習する機会が少ないバンカー。ぶっつけ本番という方も多いと思います。
そんなバンカーから2打も3打も叩いて、スコア崩壊・・・。精神的にも肉体的にも疲れますよね。
そんな方に朗報です! バンカーが苦手なら、打たなきゃいいんです!
「え? 何言ってんの?」と思われそうですが、打たなくても済む方法があるんです!
そんなバンカーを「打つ以外の方法」で攻略して、スコアをまとめちゃいましょう!
ゴルフ規則でルールや用語の定義を確認してみましょう
ゴルフ規則の第2章「用語の定義」を確認してみると、「バンカーはハザードである」と書いてあります。
ハザードというと、池だけを思い浮かべる方も多いと思いますが、実はバンカーもハザードです。
池に入ったら、みなさんどうします? 池に入ってボールを打ちますか? 打ちませんよね? バンカーも無理して打つ必要はないのです。
しかし、バンカーはハザードであるという定義はされているものの、実はハザードの救済の措置の規定が置かれているのはウォーターハザードだけです(ゴルフ規則26-1 ウォーターハザードに入った球の救済)。
バンカー内の球の救済の措置に関しては記載がありません(異常なグラウンド状態を除く)。
「じゃあやっぱり打たなきゃいけないじゃん」と嘆くのは待ってください!
ゴルフ規則というのは、あれもダメ! これもダメ! という禁止事項ばっかりではありません!
実はさまざまな「お助けルール」を規定しているんです。
ではその「お助けルール」とは何か? それはゴルフ規則28「アンプレアブルの球」です。
ゴルフ規則28「球がウォーターハザード内にあるときを除いて、プレーヤーは、コース上のどこででも、自分の球をアンプレアブルとみなすことができる。」
「アンプレアブル」ってなんじゃらほい? 英語が得意な方はすぐにピンとくると思いますが、要するに「打てないよー! 無理っ!! 助けてっ♪」というルールです。
つまり、ゴルフ規則28は、「池以外だったら、どの場所でも、打つのが難しかったら打たなくていいよー」と言ってくれているんです。
しかし、「タダ」っていう訳にはいきません。きちんとペナルティは払わなければなりません。世の中厳しいです(笑)。
アンプレアブルの場合のペナルティは「1打罰」です。
元の場所から打ち直しが出来ます
池以外なら、どの場所にボールがあってもペナルティを払ってアンプレアブルにできる。
ということは、バンカーにあるボールも同じ。バンカーにボールが入ったら、「無理ー!!」「アンプレアブルにしますっ!」と言って、「お助けルール」にまさしく助けてもらったらいいんです。
じゃあペナルティ(1打罰)を払ったんだから、自分の好きな場所から・・・そんなに
甘い世界ではありません(笑)。
ルールに処置の仕方が書いてあります。ちょっと言い回しが難しいので、わかりやすく書いてみます。
ゴルフ規則28「バンカーにボールが入ったら、アンプレアブルにするんだったら次の3つから選んでね♪
a.さっき打った場所に戻って、ドロップして打ち直す
b.ホール(グリーンのカップ)とボールを結んだ線の後方にドロップして打ち直す(だけど、バンカーの中にドロップしなきゃダメ!)
c.ボールからクラブ2本分までの範囲(カップに近づかない範囲)にドロップして打ち直す(だけど、バンカーの中にドロップしなきゃダメ!)」
bとcは、打ち直しができるんですけど、再びバンカーの中から打たなければいけないので、今回は選ぶ意味がありません。
ではどの処置を選ぶか? そう、残ったaの処置を使います。
バンカーに入ったら、「アンプレアブルにします」と同伴競技者に宣言をして、1打罰を加えてもとの位置にできるだけ近い位置からプレーをすればいいんです。
ルールを最大限に活用しましょう
いかがでしたか?
先ほども書いたとおり、ゴルフ規則というのは、何も禁止事項ばかりではありません。
今回のバンカーに限らず、知っていれば得するルールも多々あります。
ルールを活用することは決して恥ずかしい事ではなく、プロの試合でもよく審判員を呼んで救済を受けているシーンが数多く見受けられます。
昨年の全英オープンでも、最大限にルールを活用して救済を受けたジョーダン・スピースがタイトルを獲得しましたね。
ルールと上手にお付き合いして、技術以外の方法でもスコアアップを目指してください♪