初心者
LITTLE RED BOOK
【126切り講座】打ち放題はそろそろ卒業しませんか?
皆さんは練習場で、打ち放題メニューを利用していますか?
時間制打ち放題はたくさん打てば打つほど「お得」になります。
そのため、練習熱心な初心者は、打ち放題を選ぶ傾向が強くなります。
しかし、上級者はあまり打ち放題は利用していません。
それはなぜなのか?
今日はそんなことについて考えてみました。
ゴルフ練習場の経済学
2時間打ち放題、土日2000円を例に考えてみましょう。
100球打つと1球当たり20円、200球で10円、300球で6.6円、400球で5円です。
単価貸しが入場料400円+1球10円とすると、損益分岐点は160球になります。
つまり160球以上打つ予定の人は、打ち放題を選択するほうが「お得」になります。
しかし、それは練習する目的を達成する上で本当に「お得」なのでしょうか?
「お得」に隠された罠とは?
打てば打つほどお得になる状況で、人間は必要以上にたくさん打つことを優先してしまいます。
おそらく皆さんも、2時間打ち放題で200~300球は打っているのではないでしょうか?
もし120分で240球を打つと、1球当たり30秒と、かなり雑なショットになります。
プレショットルーティンも疎かになり、打つ前のグリップやスタンスもチェックできません。
ただひたすら球を打ち続ける練習になります。
スイングリズムを作るには打ち放題で
もしあなたが自分のスイングリズムを固める段階であれば、打ち放題を選ぶ意味があります。
安い単価でたくさんの球を打ち、自分のリズム、自分の動きを確立してください。
ただし、打ち放題でフルショットを立て続けに打つのはやめましょう。
自分のリズムで、アプローチショットを繰り返し、スイングの動きを体に覚え込ませるのです。
質を優先するようになったら打ち放題は卒業
ボール単価が高い場合、人は自然に、1球ずつ丁寧に打つようになります。
スイングの質を優先するようになったら、以下のポイントをチェックしながら丁寧に練習しましょう。
・グリップは正しいか?
・ポスチャー(posture:姿勢)は正しい前傾姿勢を保てているか?
・アラインメント(alignment:直線)は正しい方向を向いているか?
・バックスイングは正しい方向に引かれているか?
・トップは正しい位置に上がっているか?
・ダウンスイングはスムーズに行われているか?
・インパクトは芯を食っているか?
・球は狙った方向に飛んでいるか?
これらの点を1球ずつ丁寧にチェックしながら練習すると、100球前後でヘトヘトになるはずです。
つまり、このような練習法にとっては、単価打ちのほうが「お得」になるのです。
練習の量より質を優先するようになったら、そろそろ「打ち放題」からの卒業です。
皆さんの明日のゴルフのお役に立てれば幸いです。