初心者
Golf72
【基礎知識】ゴルフ場にある杭の種類にはどんなものがあるの?
初めてゴルフ場へ行ったとき、いたるところにいろんな色の杭が立っていて、何が何だか分からなかった覚えがあります。
コース内に立っている杭の種類と、その杭の意味・対処方法についてご紹介させていただきます。
ゴルフ場にある杭の種類
コースに出ると、ところどころに杭がありますよね。一体何種類あるんだか・・・。
この4つを抑えましょう!
① OB杭(白)
② ワンぺナ杭(黃)
③ ハザード杭(赤)
④ 修理地杭(青)
※正式競技の場合はニヤレスト・ポイントなどのルールが細かくあります。
OB杭(白杭)
コースの端っこに白杭が立っています。
これの外側にボールがあると「OB(=Out of Bounds:アウト・オブ・バウンズ)」ということです。
OBとなると打ち直し方法は、
打ち直し場所:元あった場所
打数:1打罰
仮に、セカンドショット(2打目)がOBの場合は、セカンドショットを打った地点から1打罰(4打目)で打ち直しとなります。
プレーの進行を遅らせないために、左右のOBに入ったかも? と思ったら、念のため暫定球(ざんていきゅう)を打ちましょう。
その際は、「暫定球を打ちます」と宣言し、最初に打ったボールと違う番号やマークのものを使います。
参照:ゴルフ規則「第2章 用語の定義 40 アウトオブバウンズ(Out of Bounds)」
ワンぺナ杭(黄杭)
この外側にボールがあった場合は、ワンぺナ(ワン・ペナルティー)です。
ワンペナ杭というのは通称で、正式には「ウォーター・ハザード杭」です。
OBと違うのは、打ち直しだけではなく、1打足して、池や川の手前や横から打てるということです。
友人同士や初心者同士でカジュアルにプレーする場合は、ボールを見つけた場所から真横に出すのがOKな場合が多いので、この黄色杭の方が断然得(?)です!
正式な打ち直し方法は、
①元の場所から打ち直し
②ボールがハザードを最後に横切った地点から、ピンと結んだ後方(距離に制限なし)にドロップ
打数:1打罰
②は、後方であればどれだけ下がっても大丈夫という意味です。
例えば、5ヤード後方よりも15ヤード後方の方がライがいい場合や、距離感を合わせやすい場合には積極的に下がりましょう!
参照:ゴルフ規則「第2章 用語の定義 60 ウォーターハザード(Water Hazard)」
ハザード杭(赤杭)
よく池の周りにある杭です。
私はハザード杭と呼んでいますが、この「ラテラル・ウォーター・ハザード」を示す杭は赤です。
ハザード杭を越えてボールが池に入ってしまった場合。
正式な打ち直し場所は、
黄色杭の①②の処置方法に加えて、③ボールがハザード区域を最後に横切った地点から、ピンに近づかないように、境界線から2クラブレングス以内にドロップ(等距離なら対岸も可)
打数:1打罰
間違いやすいのですが、正式な競技での処置は「ボールを見つけた地点から」ではありませんからね! 「最後に横切った地点から」ですよ!!
また、ボールが赤杭や黄色杭を越えていても、打つことが可能であれば無罰で打っても大丈夫です。
その場合はバンカーと同様に、ハザード内の地面にクラブをつけたらダメです。
よくプロが池に入って打っていますね。
さすがに池に入ったボールをアマチュアが打つのは危険ですが、ぎりぎり芝にボールが残っている場合などは打っても大丈夫です!
ですが、くれぐれも安全第一でお願いします。
また、赤杭・黄杭などのハザード内からのショットを試みる場合は、スロープレーにならないように注意しましょう。ローカルルール(コース独自のルール)がある場合はそれに従ってください。
参照:ゴルフ規則「第2章 用語の定義 29 ラテラル・ウォーターハザード(Lateral Water Hazard)」
修理地杭(青杭)
コースの状態が良くない場所を囲んであります。
この内側にボールがある場合。
打ち直し場所:グリーンに近づかない円の外側(2クラブレングス内にドロップ)
打数:無罰
こちらはコースの都合で修理地扱いとなるので、無罰で修理地の外側に出すことができます。
青杭はないですが、サブグリーンに乗ってしまった時などにも同様の扱いになります。
参照:ゴルフ規則「第2章 用語の定義 24 修理地(Ground Under Repair)」
まとめ
特に初心者のころは、ラウンド中にたくさんの杭のお世話になることがあると思います(笑)。
杭の意味がよくわからない時はどこから打ち直せばいいかわからず、戸惑ってしまうこともあると思います。
ですが、正式な競技でなければ、大きな声で『ワンぺナなので動かしま――す!』と言って積極的に動かしましょう。
違っていたら、周りの人が教えてくれるはずです。
進行を遅らせないためにも、なんだかんだ大きな声で言うというのが一番大事かもしれません。