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LITTLE RED BOOK
【ゴルフ格言】「ネバーアップ、ネバーイン」の正しい解釈とは?
ゴルフでは長年の間にさまざまな教訓や反省が「ゴルフ格言」として伝えられて来ました。
しかしこれらの格言は、分かりやすい反面、説明が不十分で誤解を生むこともあります。
特にアマチュアは格言の通りにやり過ぎてしまうと、逆効果になることもあるので注意が必要です。
今日は「ゴルフ格言」の使用上の注意、用法・用量を守って正しく使うためのコツをお話しします。
パットは届かなければ入らない
1860年代の英国の代表的なゴルファー、(オールド)トム・モリス・シニアの言葉です。
パットを打つ瞬間に弱気になってしまう、そのような覚えがありませんか?
パットした球はカップまで届かないと決して入りません。
「ネバーアップ、ネバーイン」とは、弱気の虫を振り払い自分に勇気を与える言葉なのです。
カップを通り過ぎた球も、決して入らない
ところが、この格言を誤解して、強気に打ち過ぎて3メートルもオーバーする人がいます。
そんな人に対して、球聖ボビー・ジョーンズはこのような格言を残しています。
「届かなければ入らないのは事実だが、カップを通り過ぎた球も決して入らないのである」
「そして3パットの多くは、オーバーした後の返しのパットで発生しているのである」
球がカップで止まるように打つと幸運が訪れる
カップをオーバーするのが良いのか、ショート気味が良いのか、本当はどちらなのでしょう。
米国の名コーチであるハーヴィー・ペニックは、ある若手プロゴルファーに次のようなアドバイスを贈っています。
「球がちょうどカップで止まるようにパットしてごらん。そうすれば君に幸運が訪れるかもしれないよ」
このアドバイスを得た数週間後、彼はトーナメントで10メートルのウィニングパットを決めて悲願の初優勝を遂げたのです。
ライダーズカップで米国チームの監督も務めた、往年の名選手、デービス・ラヴ三世の初優勝時のエピソードです。
皆さんの明日のゴルフのお役に立てれば幸いです。
The Best of Harvey Penick
Harvey Penick