初心者
LITTLE RED BOOK
意外と知らないOBのルール
初心者の皆さんは、OBを打った場合、前進ティーから4打目を打っていますよね。
この「前進4打」は日本だけの特別ルールなのですが、非常に広く普及しています。
そのためゴルフ歴は長くても、正しいOBの処置を知らない人がたくさんいるのです。
今日は「知っているようで知らないOBのルール」についてお話しします。
1打の罰を加えて打ち直す
世界最古のゴルフルールには「ボールを紛失した場合は直前にプレーした地点に戻り1打の罰を加えて打ち直す」という趣旨の内容が書いてあります。
現在のルールも基本的にはこれと同じです。
ティーショットがOBの場合、ティーグラウンドに戻り1打の罰を加えて3打目として打ち直します。
OBを打ったら直前にプレーした地点に戻って1打の罰を加えて打ち直す。
これが世界共通のゴルフのルールです。
罰則ではなく救済策
ゴルフは自然の中で球を打つゲームです。何が起こるか予測がつきません。
どんな場合でもゲームを継続できるように「前の場所に戻って1打の罰を加えて打ち直す」というルールがあるのです。
このルール、初心者のうちはOBや紛失に対する「罰則」に見えるかもしれません。
しかし実はゲームを続けるための「救済策」であることが次第に理解できるようになると思います。
OBの境界線
OB(アウトオブバウンズ)とは、(a)コースの境界の外側と、(b)コース内であっても山奥や密林などまともにプレーができない区域を指します。
OBの境界線は白杭等によって定められています。
正確にはOB杭の内側を結んだ線が境界です。
球がちょっとでも線に引っ掛っていれば「セーフ」
球が全部OB区域に入っていたら「アウト」です。
真上から見ると、上の図のようになります。
暫定球宣言でスマートに
ティーショットでOBを打つとものすごく焦りますよね。
そんな時はまず深呼吸をしてください。
そして4人が全員打ち終わったら、「暫定球を打ちます!」と宣言してみてください。
周囲は「おおっ!」と驚き、こいつわかってるなと一気にあなたの株が上がるはずです。
但し同伴者に「今日は混んでるし、前進4打を使いましょう」と言われたら素直に従いましょう。
暫定球宣言がさらっとできるようになれば、そろそろ初心者卒業です。
OBの球は無理に探さない
最後にもう一つ、OBのお作法を。
OBになった球をいつまでも探してはいけません。
潔くあきらめて次の一打に向かいましょう。
それとOB杭(白杭)は固定物なので、絶対に抜いたり動かしたりしてはダメですよ。
競技失格になります。
OBの正しいルールを知った上で、時と場合に応じてローカルルールで楽しくプレーしてください。
以上知ってるようで知らないOBルールでした。
皆さんの明日のゴルフのお役に立てれば幸いです。