完全無欠のゴルフ初心者たちの謎の奇行。

普段ゴルフをしている人達にとっては当たり前のように思っていることでも、これからゴルフを始めようとするゴルフ初心者達にとってはそうでもない事が数々存在する。

その中から嘘のような本当の話を紹介します。

ボールは地中から勝手に出てくるものだ。

以前、僕が撮影で知り合った女性のモデルさんの話。

彼女が本気でゴルフを始めたい！という事で何度か一緒に練習場に連れていってあげた事がある。

そして一ヶ月くらいした頃、初ラウンドの予定が決まったとの報告が。

不安がる彼女に、オシャレなウェアもあるし、クラブもあるし、グローブもある。

あとはグローブにつけてカチカチと打った数をカウントできる便利グッズなんかがあってもいいかもよ、と、その程度の話をした記憶が。

後日、彼女からラウンドの報告があった。

なんと彼女、ラウンドに必要なボールを持っていかなかったのだ。

「なぜ一番大切なボールを買っていかなかったのか？」と聞くと、「だってボールって下から勝手に出てくるって思っていたんだもん」と彼女が答えた。

確かにいつも練習場で下からボールが出てきていたもんね。

完全無欠の彼女にはゴルフショップに行った時、一切ボールが目に入らなかったらしい。

ティーアップする場所は大事。でもティーアップする位置も大事。

プロのコーチ等も務め、自身のレッスンスタジオも持つ某コーチから聞いた話。

初心者さん達は日夜、スタジオに通いレッスンを受ける日々。

イチからはじめたゴルフもようやく形になり、晴れて初のラウンドレッスン解禁へ。

その日、コーチは数名の女性生徒さん達を連れて関東近郊のゴルフ場に。

ウォーミングアップも終わり、軽く練習場で練習を済ませ、いざ！本番。

1人目の若い女性がティーショットを無難に成功する。

そして2人目の女性もなんとかフェアウェイに球を運ぶ。

そして最後の年配の女性の番。

なかなかティーアップが終わらず、急に泣き出してしまう。

慌てて駆け寄るコーチに、その女性は「私は球を打つどころか、ティーアップすら上手くできないんです」と号泣。

よく見ると、ティーの平な部分を上手に地面に起き、ティーの刺すほうの尖った部分にバランスよくボールをのせようとしていたのだ。

そりゃあ、並外れたバランス感覚が無ければ、あの先端にボールをのせるのは無理でしょ。

どうやら完全無欠の女性は、 ティーを逆さに立てて使うものと誤解していたらしい。

わからなくもないかも。

OBを打ったら前進４打。でもそのやり方って合ってる？

ゴルフ初心者の男性にとってOBは1番身近で1番厄介なもの。

特にドライバーのティーショットでOBを打ってしまう確率は高いはず。

1発目がOB。打ち直しの2発目も、そして3発目も。

なんて光景を見たことあるでしょう。

やっぱりそんな中、特設ティーからの前進4打はスコア的にもプレーの進行上でも欠かせないだろう。

でもその「前進4打」って言葉。

僕らゴルファーにとってはよく耳にする当たり前のフレーズでも、ラウンド初の初心者にとっては初めて耳にするフレーズ。

OBを打った男性に「ここは前進4打ね」と声をかけると男性はテクテクを歩き、またティーアップをはじめた。

どうやら完全無欠の男性には、前進4歩してまた打て！という意味に聞こえていたらしい。

もしそれが4打目ってことになったら考えただけでも大叩き間違いなしだね。