初心者
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ヤード表示の見方を正しく知って活かしていこう!
コースやゴルフ場に行くと距離がヤードで表示されています。
ゴルフ以外ではあまり使用しない単位のため、初めての人にはわかりにくいかもしれません。
ヤード杭はゴルフ場によって形も色も様々です。
そんなヤード表示の見方をしっかり学んで、コースに出ても間違えないようにしましょう。ゴルフ初心者の基本とも言えますよ!
残りの距離ってとても大事です。今回はヤード表示についてお伝えします。
目次
ヤードとはいったいどんな単位なのか?
表示や見方を学ぶ前にまずはヤードとは何なのか、それを知っておきましょう。
ヤードとは距離の基準となる単位であり、ゴルフだけでなくアメフトなどでも使用されています。
日本ではメートルが一般的ですが、世界で見るとヤードを基準にしているところも多くあります。
海外で多く使われる長さの単位は、小さい順に
①インチ
②フィート
③ヤード
④マイル
ですね。
インチは家具を買うときに見たことがあるかもしれません。
マイルは競馬や映画のタイトルなどに使われているのでなんとなく聞き覚えがありますよね。
ゴルフで使うのは②③の2つ。
フィートはグリーンの速さを示す時に使用します。フィートの話はまた別で書きますね。
今回はヤードについてです。
そしてそのヤードですが、1ヤードは0.9144メートルと定められています。ちょっと細かいですね。
そこまで詳しく覚えておく必要はないため、1ヤードは0.9メートルなんだと覚えておくと、だいたいの距離が簡単に計算できるようになるでしょう。
0.9メートルでもピンとこない方は、1メートル弱と覚えておいてもいいでしょう。
100ヤード以下の距離は、ラウンドをして慣れてくると目視で「だいたい〇〇ヤードだな」なんてわかっちゃう人もけっこういます。
ヤードを意識してゴルフをするとまた違った楽しさがありますよ。
練習場のヤード表示に関して
コースに出る前に、まずは練習場でこのヤード表示に出会うはずです。
打ちっ放しなどに行くと、目の前にヤード表示の数字が書いてあり、そこまで飛べばそのヤード表示の距離なんだなという見方をするのが一般的です。
しかしここに落とし穴があるため注意しておきましょう。まず、練習場のボールは通常のボールより飛びにくい場合があります。
その場合、ヤード表示も飛びにくいことを考慮している場合があります。
練習場のボールが実際にラウンドで使うコースボールより約1割飛ばないとすると、本当は90ヤード先なのに、「100ヤード」という看板が立っていることがあるのです。
そうなると実際の目視での距離感が変わってくるため、事前に確認してから打ち始めることが大切でしょう。
また練習場によっては1階から3階まであったり、打つ打席の高さでも距離は変わってきます。
3階から目標に向かって打つと、ゴルフ用語でいう「打ち下ろし」になります。これも1階から打つ距離より遠くまで飛ぶため注意が必要です。
ボールの方向性や打感だけではなく、距離感を意識しながら練習することも大事ですね。
コースでの表示、ティーイングエリア編
ティーショットを打つ打つエリア、ティーグラウンド(正しくは、ティインググラウンド)が、2019年から「ティーイングエリア」という名称に変更になりました。
このティーイングエリアには、何番ホールなのか、パー(Par)いくつなのか、そのホールは何ヤードあるのかが表示された板などが設置されています。
ティーイングエリアに表示されているヤードは、だいたいの場合、ティーイングエリアからグリーンエッジまでの表示になっています。
しかし、パー3の場合のみ、ピンまでの距離やグリーンセンターまでの距離を表示してあることが多いです。
またミドルホール(パー4)、ロングホール(パー5)などで、コースがドッグレッグ(直線ではないコース)している場合の表示は、ティーイングエリアからグリーンに向かって真っすぐ結んだ距離ではなく、フェァウェイセンターの「IPポイント」と呼ばれる地点を辿った距離表示になっています。
ティーショットを打つ前にコースの全体図やヤードを確認するのを忘れないようにしましょう。
最近はGPSカートナビが内蔵された電動カートを使用しているゴルフ場も増えてきました。
ピンまでの距離だけでなく、バンカー、池、OBなど様々な障害(ハザード)までの距離も見られます。
ナビを使いこなしてコース戦略を考えるのもスコアアップの近道ですね。
コース上の途中のヤード表示に関して
ラウンドが始まるとホールの横に杭が刺してあり、そこにヤード表示をしてくれていることがあります。
これもゴルフ場によって杭の形式が違ったりします。
とあるゴルフ場では巣箱がヤード杭替わりで、巣箱の色で見分けるなんてコースもあるんです。ちょっとおしゃれですね。
杭と違って上空にあるので、ショットの邪魔にはならなそうです。
コース上のヤード杭を見ることでグリーンまで残り何ヤードなのか確認することができます。
練習場で見た距離感とは誤差が出やすいため、打つ前に常に確認していくことが大切です。
グリーンに乗せることも大事ですが、2段、3段グリーンや楕円形のグリーンではカップと同じ段や、同じ面を狙うことも大事になってきます。
せっかくパーオンできても、3パットしてしまわないように乗せたいですね。
ヤード表示の見方の落とし穴!
よく見るとこんなところにも!
いろいろなところにあるヤード表示の見方を理解したら、最後にしっかり確認しておかなければならないことがあります。
それはそのヤード表示がどこまでの距離なのかという点です。
100ヤードと書かれていて、100ヤードのショットを打った場合、グリーン手前ぐらいに落ちることがあります。
それはもしかすると、グリーンエッジまでのヤード表示だったということかもしれません。
この場合、実際にはピンの位置を確認し、その距離も足して狙わないといけなくなるということです。
一方コースによっては、その表示がグリーンセンターまでを表しているコースもあります。
コース内のヤード杭は、グリーンエッジまでか、グリーンセンターまでかのどちらかです。
事前の確認で防げるので、スタート前にしっかり確認しておきましょう。
これでヤード表示に関して見方と注意する点はわかったのではないでしょうか。
ただし、これらのヤード表示を活かすためには、自分のクラブのそれぞれの番手のショットが何ヤード飛ぶのかを把握しておくことももちろん大切になります。
練習から自分の各番手の飛距離をヤードで把握しておくことが、よりいいショットにつながっていきます。
ゴルフ場には排水溝や、芝に水を与えるための蛇口、スプリンクラーヘッドなどがあります。
実はここにヤードが書かれているコースも多くあります。
この写真の場合、「R]は右グリーンエッジまで、「L」は左グリーンのエッジまでの距離を示しています。
この数字はヤード杭と違い、1桁までの細かいヤードが書かれているのでとても参考になります。
自分のボールのそばにこのようなものが見えたら覗いてみるといいかもしれません。
ヤードが書いてあったらそこから自分のボール位置まで歩測して計算するといいでしょう。
すべてのスプリンクラーヘッドに書いてあるわけではないので、見つけたらちょっとうれしくなっちゃいますね。
距離を測れるアイテム
距離を知ることと打つこと
コースのヤード表示も助かりますが、自分のボールがヤード表示のそばにない場合も多くあります。
また打ち上げのホールなのか、打ち下ろしのホールなのかで実際に必要な距離は違ってきます。
そんな時に便利なのが距離を測れるアイテムです。
このアイテムには、スコープタイプのレーザー飛距離測定器と衛星を使ったGPSナビ(時計タイプや手に持つタイプ)の2種類があります。
これらの2つはメーカーによっても使い勝手が違いますし、測定器を持ち歩くのがちょっと邪魔だなという人や時計タイプはスイングで気になるなど、どちらにも長所と短所があるので、自分が使いやすいタイプを見極めましょう。
ゴルフ場によってはお試しできるレンタルがあったりするので、見つけたら使ってみるといいかもしれません。
自分に合った計測器を持つとラウンドがとてもスムーズになります。
コースのヤード表示を見てその距離の前後10ヤードのクラブを数本持ち、自分のボール位置まで行き、距離を測り、手持ちの中から合う番手をえらんで打つと、とてもスムーズにプレーできます。
ボールまで行ってみて、「この番手じゃなかった~」とカートまで戻ると時間をロスしてしまい、スロープレーにつながります。
スマートにラウンドするためにも、距離を測れるアイテムを1つ持っておくことと、大体の残り距離の前後の番手を持って行動することをお勧めします。
また、パー3のホールでは、1打目からピンまでの正確な距離を必要とします。写真のような光景を見たことがある人も少なくないと思います。
私が測定器を持っていない時に、測定器を持っている同伴者がいて、わざわざレディースティからの距離も測定してくれたことがありました。
番手選びの参考になって、とっても助かった思い出があります。
ゴルフは紳士のスポーツです。こういった優しさも素敵ですよね。
今までゴルフコースでの距離の見方を書いてきましたが、本当に大事なのは残りの距離を知ることではなく、自分の番手の距離を知ることです。
残り100ヤードとわかっていて、ナイスショットしたのに番手ミスでオーバーしてしまっては本末転倒です。
自分の番手の距離を測る方法はいろいろあります。
GPSタイプの測定器には、飛距離を測る機能がついているものがあったり、アプリで番手と距離を記録してくれるなんて便利なものも発売されています。
残りの距離を知り、自分の番手の距離を理解し打ち分ける。こうすれば大事なシーンでピンのそばにピッタリ! とかチップイン! なんてことも……。
いかがだったでしょうか?
皆さんもヤード杭や計測器を利用して、ナイスラウンドしてくださいね。