初心者
ふぃりっぷ
『今の技術でベストスコアを叩き出す』方法をタケ小山氏の著書に学ぶ
「今の技術のまま、スコアだけ伸ばせる可能性は大いにある」
タケ小山氏の著書、『今の技術でベストスコアを叩き出す!タケ小山のセルフマネジメントゴルフ』(マイナビ、2014)を読んで、このように思いました。
私もそうですが、「ショットの技術を高めればゴルフが上手くなる」と思っているアマチュアゴルファーは結構います。
みなさんもそうではありませんか?
でも、スイング技術が向上したからといって、ベストスコアにつながらないことは、誰でも知っていますよね。
反対に、すごいショットを打たない人が、すごいスコアを出すことだって、よくあります。
だからゴルフは楽しいのですが、スコアを作れる人は、ゴルフというゲームの攻略法みたいなものを知っているんですよね。
その“ゴルフというゲームの攻略法みたいなもの”が書かれている同書の中から、特に印象深かった二つのヒントを紹介します。
自分なりのルールを決めてプレーする
たとえば「絶対にOBを打たない」とか、「絶対にバンカーに入れない」とか、自分に対する約束事を決めてラウンドすることを、タケ小山氏は勧めています。
私も実際に試したことがありますが、このような課題を守ってラウンドすると、ゴルフがいつもよりずいぶん楽になるんです。
その日私は、「今日は絶対にバンカーに入れない!」と心に誓い、ラウンドをスタートしました。
そうすると、いつもと攻め方が変わったんです。
たとえば、『ガードバンカーがあるグリーンを、7番アイアン以上のクラブでは狙わない』とか、『ドライバーではバンカーに届くから、バンカーに届かないユーティリティでティーショットしよう』とか。
このようなプレーを通して感じたことは、「安全なプレーは、精神面で楽になる」ことです。
ロングホール(パー5)で2オンを狙ったセカンドショットがOBになるなど、大きな失敗が少なくなりますから、激しく落胆することもありません。
その結果、心にゆとりが生まれ、穏やかな気持ちでプレーすることができます。
このような時は不思議と、あっさりと3オン1パットのパーが取れたりするんです。
とにかく、スタート前に「今日の掟」を決め、18ホール守り抜いてみましょう。
「ティーショットはいつもドライバー」と決めつけているプレーヤーは多いですが、レベルアップのために、そのプレースタイルを見直してみても良いかもしれません。
“左右がOBの狭いホール、上級者でもOBを打ってしまうような場面で、何も考えずドライバーを打って、「うわっ、やっぱりやった!」なんて言ってるようじゃダメなんですよ。
<中略>
そんな状況でまっすぐ打てる自信があるのはピッチングウェッジ以下、というならピッチングウェッジで100ヤード打てばいいんですよ。それが「今日は絶対にOBを打たない」という自分のルールを守るということになるんです。”
(『今の技術でベストスコアを叩き出す!タケ小山のセルフマネジメントゴルフ』)
芝の短い場所でプレーする
「ショットはフェアウェイに置くことが大切だ」とか、「バンカーには入れないほうが良い」とか、ゴルファーなら誰でも知っている、当たり前のことですよね。
ラフや傾斜、またバンカーからのショットはミスの可能性が高くなるから、できるだけ避けるほうがいいわけですよね。
ではなぜ、そのような状況下では、ミスショットの可能性が高くなるのでしょう?
それは“不確定要素が多くなるから”ですよね。
芝の短いフェアウェイに比べて、ラフは、芝がどれほどの抵抗があるのか、実際に打ってみるまでわかりません。
バンカーの砂の固さも同じです。
著者のタケ小山氏は次のように言っています。
“このようにゴルフは不確定要素をどれぐらい排除できるかが重要で、不確定要素が少ないほど自分の思い通りのゲームができるということです。言い方を変えるならば、ゴルフは芝を短く刈ってあるところにボールを置いていくゲームであるともいえます。”
(『今の技術でベストスコアを叩き出す!タケ小山のセルフマネジメントゴルフ』)
“芝を短く刈ってあるところ”、つまり、フェアウェイとグリーンです。
それ以外の場所でのショットには、多かれ少なかれ、不確定要素が生まれます。
技術の高いプロでも、傾斜やラフからの不確定要素を含んだショットが容易ではないことは、トーナメントを観ているとわかります。
私たちアマチュアが上手く打てるはずもありません。
打ったボールの動きが予測しやすい、芝の短い場所でプレーすることが、スコアメイクのコツです。
まとめ
スイング技術の向上には時間とお金がかかりますが、ゴルフコースの攻め方については考え方を変えるだけです。
『今の技術でベストスコアを叩き出す!タケ小山のセルフマネジメントゴルフ』で紹介されている数多のヒントは、明日から使える具体的なものばかりです。
「ショットは良くなっているんだけど、スコアが良くならない」という方には特にオススメです。