初心者
PAR RUSH 01
初心者が忘れがちなポイント!〜久しぶりに練習を見てアドバイスしたこととは?
ゴルフの上達を目指して練習をしている若者から、「上手くいかないんです!」と相談されて、練習を見てやることにしました。
初めてスイングを見て、練習に付き合った時にも基本的なことを教えていますが、今回は久しぶりにじっくりと練習を見て、2時間半様々なアドバイスをしました。この中には、最初に教えた基本も含まれていました。
「自分のスイングは見えない! だからゴルフは難しい」ということを彼は感じたことでしょう。
初心者が忘れがちなスイングで大事なポイント! 今回はこのお話です。
目次
彼のスイングは、初めて見た時から、初心者とは思えないしっかりしたものでした!
最初に彼の練習を見たのは、1年ほど前でした。その時はゴルフを始めた直後でしたが、そのスイングはしっかりしていて、とても初心者には見えない形でした。
もちろん、未だ荒削りで、基本的なことはできていませんでしたが……。
そこで、まずはアドレス(ボールの位置、ボールと体との距離など)について、しっかりと指導しました。そのほか、スイングでも、気になる点をアドバイスしました。
その後は、熱心にゴルフに取り組み、スコアも少しずつ上がってきたようです!
しかし、ゴルフは1人で練習をするものですから、自分では同じように振っているつもりでも、少しずつスイングが狂ってきます。
1年が過ぎて、少しずつ狂ってきて、ショットが上手くいかなくなった、そんな状態だったと思います。
今回の悩みはドライバーでしたが、まずはショートアイアンから練習を始めました!
ショートアイアンをしばらく打っていると、良いショットもありますが、ダフリが出ていました。
そこで、短いゴムティーに乗せて打たせましたが、これも良いショット、極端にダフるショットが出ます。
マットの上ではヘッドが滑るので、ダフリが少し緩和されますが、ゴムティーの上だとダフリの度合いが、はっきりとわかります。
ゴムティーが短くても、明らかに下のゴムを打っているという音でした。
「レベル(水平)で打てるように、そして上下動しないように意識すること」を少しアドバイスしました。
また、ボールと身体との距離を再度調整するようにということも伝えました。
ドライバーを振ってもらいました。構えた瞬間、えっ! それは何?
いよいよ、ドライバーを持ってアドレスしました。
「えっ、そのボールの位置は何?」と即座に注意しました。
1年前に教えたボールの位置とはあまりにも違っていて、ドライバーのアドレスのボールの位置が両足の真ん中になっていました。
これでは、まともにドライバーが当たるわけがありません! そして、このアドレスで振ったら、ボールは右にも左にも行きます。
しばらくこのボール位置で練習をしてきたらしく、左足かかと線上にセットすると、左足の外側に出ているような感覚になったことでしょう。
その違和感を払拭することがまず課題となりました。でも、これは身に付けなければならないことです。
彼も、知らず知らずのうちに、このボール位置で練習をしていたことがショックだったようです!
★ゴルフはアドレスに始まり、アドレスに終わると言われます。スイングのことばかりに気を取られて、肝心なアドレスが疎かになっていました!
そのうち、テンプラが出て来ました!
さて、左足かかと線上のボール位置でのショットは、最初は弾道がやや低めながらも、大きく曲がることはなく、飛んでいました。
しかし、しばらくすると今度は、極端なテンプラが出てきました。彼のドライバーヘッドのフェース上には、たくさんのボール痕が傷になって付いていました。
ティーアップしたボールをできる限りレベルで振れるような意識を持ち、ダウンスイングで腰を水平に回す意識を持つように伝えました。
下から、煽ったり、上から打ち込むスイングがミスの原因になることを伝えて、意識させました。
少しずつ、ドライバーも当たりが変わってきました!
本日の練習で、最後のアドバイス!
最後のアドバイスは、ドライバーを一生懸命練習することではなく、9番アイアンなどでスイングをしっかり作ること、そして、9番アイアンがちゃんと当たらなければ、基本的にドライバーは当たらない、ということを話しました。
ドライバーでは、飛ばそうと意識しないこと、9番アイアンなどで脱力スイングができたら、ドライバーでもその脱力スイングを練習してほしい、とアドバイスしました。
ドライバーは、飛ばそうと力めば力むほど、スイングが乱れてミスショットにつながります。
クラブの長さが変わるだけで、9番アイアンと同じようなスイングリズムができるように、練習してください、というのがその日最後のアドバイスになりました。
彼は、基本に戻った様々なアドバイスで、必ず上達の道を歩み始める! と確信しています。