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初心者

zoro

昔は走れと言われましたが……スロープレーを撲滅する4つのコツ!

2019年に新ルールになったゴルフ界ですが、このルール改正の主たる目的は、スロープレー撲滅にあります。

とにかく、時間の短縮!

最近ではセルフプレーが主流ですから、競技者一人一人が時間の短縮を意識しなくてはなりません。

初心者の頃は自分のプレーに精一杯で、なかなか上手くスピーディーに回れませんが、ベテランプレーヤーでも、この所作がスムーズにできない人がいます。

これは、ゴルフを覚えた頃はキャディ付きが当たり前だったせいで、自分でできることをキャディさんにやらせていた名残なんだと思います。

そう考えると、セルフプレーでゴルフを覚えていく今現在初心者のみなさんは、スマートな進行の早いゴルフを初めから覚えられるとも言えますね!

ここでは、最近のセルフプレーで気になった事象をご紹介します。私自身が自らを戒める意味でも書いてみようと思いますので、参考にしてくださいね!

カートの乗り方・動かし方編 パート1

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カートには電磁誘導型と運転型があります。

電磁誘導型は、カートのボタン1つでストップ&ゴーができます。

また、リモコンで同様のこともできますので、カートを動かし忘れても、リモコンを持っているプレーヤーが気が付けば、比較的スムーズにカートを動かせます。

が、カート自体のスピードが遅いために、次のボール地点まで時間がかかるというマイナス点があります。

運転型は、プレーヤーの誰かが運転してカートを動かさなくてはなりませんが、スピードが出るため、次のショット地点まで素早く行けます。

たいていは、慣れたプレーヤーが運転しますが、そのプレーヤーのショット位置がカートから遠い場合は、他のプレーヤーが動かすことになります。

この場合、カートを動かすべき人が慣れていない人になってしまうのですが、こういった人は、グリーン周りのアプローチを打つ時や、グリーンオンした時に、グリーン手前にカートを置いて自分のプレーに夢中になってしまうことが多いのです。

運転型は、グリーン奥までカートを動かしてからグリーン周りのプレーをするようにしてください。

運転を主にしてくれるプレーヤーが、遠くからわざわざカートを動かすために走ってる光景をよく見かけますが、カート道路まで登りだったりしたらもう地獄です。

なぜ、慣れないプレーヤーはカートを次のホールに行きやすいところまで動かさないのでしょう?

いち早く自分のボール位置へ行きたいからでしょうか? カートを奥まで運んでおけば、次のホールへ行きやすいだけでなく、グリーン奥の状況を知ることもできます。

さらに、グリーンの形状を奥から確認することもできるんです。

自分のプレーに夢中になることは構いません。でも、グリーン周りの形状をカートを奥まで動かすだけで把握できるという利点を知れば、状況の把握にも夢中になれますね!

カートの乗り方・動かし方編 パート2

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電磁誘導型でも運転型でも共通ですが、あと2点ほどカートについてご紹介します。

まず、できるだけ前に向かって歩くようにしましょう。1打1打カートから真横に移動して、また真横に戻るというカートの乗り方は、時間がかかります。

数本のクラブを持って歩いて移動すれば、かなりの時間短縮になります。

この歩くことというのは、地形を身体で感じることもできますし、動いているから身体が硬くならないので、ナイスショットの確率が上がります。

誰がカートを動かすのか? という問題は残ります(運転型の場合は、一番遠くまでボールが飛んでいる人が運転するといいでしょう)、できるだけ歩くというだけで時間短縮間違いなしです。

もう1つ、カートに乗り込む際、クラブを持ったまま乗ること。

グリーン上のプレーが終わって後続の組がグリーンを狙うショットを打ちたいのに、グリーンサイドで、ガチャガチャいつまでもクラブをバッグに差したりしている行為は、後続組からすると イライラします!

パッとクラブを持ったままカートに乗り込んでグリーンサイドからサッといなくなる……後続組からするとかなり気持ちいいプレースタイルですね!

グリーン上のプレーが終わったら、サッとグリーンから立ち去りましょう!

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グリーンオンさせるクラブ……例えばサンドウェッジなどをグリーンオンさせた後、“どこに” 置きますか?

かなりのプレーヤーが最後にアプローチしたグリーンサイドに置きっぱなしにしています。

これはなぜダメなのか? グリーンからサッと立ち去ることができないからです。

奥のカップ位置から、グリーン手前に置かれたクラブを取りに戻って、またグリーン奥のカートまで移動する。

後続組からすると これもイライラします。

ちょっとした手間かもしれませんが、次のホールやカート方向のグリーンサイドまでクラブを置きに行きましょう!

そして戻る時にグリーンの形状を確認しながら戻ると、全体傾斜が把握しやすいというメリットも生まれます!

クラブを奥まで置きに行くという、一見“面倒に思える”行為ですが、パッティングの利点にもなる! と思えば、面倒じゃなくなるのでは?

実践してみてください。

とりあえず、上記 4点を実践してみよう! スロープレーではなくなります。ただし、走るのは?

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まとめてみると、

1.運転型カートは必ずグリーン奥までカートを移動させてからグリーン付近のプレーをしよう
2.できるだけ歩こう
3.クラブを持ったままカートに乗り込もう
4.グリーン上のプレーをする際は、不要クラブを次のホールへの通り道になるグリーンサイドに置こう

という4点を積極的に実践すれば、スロープレーではなくなります。

こういうプレースタイルこそ“スマート”なのではないでしょうか.

補足ですが、昔から言われている「初心者はクラブを数本持って走れ」には私は反対です。

走ると息が切れますし、ミスショットをしてさらなる時間がかかります。急ぐなら息が切れない程度に小走り程度にしたり、早歩きが妥当でしょう。

私はかつて初心者の頃、イヤというほど走らされましたが、たいして時間短縮にはならなかった記憶があります。息を切らしてナイスショットは生まれません。

以上 元クラブフィッターのzoroでした。