初心者
宮下芳雄@プロゴルファー
ゴルフ初心者に読んでほしい!あらためてヘッドアップを考えてみました!
こんにちは、ゴルフコーチの宮下芳雄です。
今回はあらためて「ヘッドアップ」について記事を書きました。
このヘッドアップはゴルフ初心者をはじめとした、多くのゴルファーが悩んでいる悪い動作だと思います。
そんなヘッドアップはなぜ起きてしまうのか?
さらにどうしたら直るのか?
などなどGridge読者のみなさんのお悩みを解決する方法をお届します!
目次
どうしてゴルファーはヘッドアップしてしまうのか?
まずは、どうしてゴルファーは「ヘッドアップ」をしてしまうのかを説明していきましょう。
ずばり言います!
ヘッドアップは「自身のゴルフに対しての不安な気持ち」から生じてしまう現象なのです。
自分の打ったボールの行方が気になってしまい、結果として理想のタイミングより早くボールの行方を追ってしまうのです。
実はプロゴルファーの私も、練習不足などで本来の調子が出ないとヘッドアップ気味のスイングになってしまい、ミスを犯してしまうことが度々あります。
Gridge読者のみなさんには自分のゴルフ(スイング)を信じることで、結果としてヘッドアップをしないスイングをしてほしいと思っています。
どうしてヘッドアップしてはいけないのか?
実は、ヘッドアップを意識することで多くのミスを予防することができます。
例えば、ヘッドアップを意識することで体の開き過ぎを抑制でき、スライスボールを予防できたりします。
さらに体が開かなくなると軸が安定し、結果としてトップやダフリのミスも防ぐことができます。
そんなこともあり、ゴルフ初心者の人はスイング中、頭を動かさないでしっかりボールを見てスイングすることが大切なのです。
そして、スイング中に「頭を動かさない!」というアドバイスはゴルフ初心者の人にとってはイメージしやすく、そしてわかりやすいはずです!
皆さんも、あらためてヘッドアップに注意してスイング作りをしてほしいと考えています。
スイング動作を意識してヘッドアップを直す
さて次は具体的にヘッドアップを直す方法を紹介していきます。
まず最初はアドレスです。
この方法はプロゴルファーのレジェンドでもあるジャック・ニクラウスも行っている方法!
その名前は「チンバック」って言います。「チン」とは、アゴのことです。
チンバックは、まずアドレスで顔の向きを右へ向けます。
次にバックスイングを行います。
顔を右へ向けることでダウンスイング以降、顔が目標を向いてしまうタイミングを遅くすることができ、結果としてヘッドアップ予防になるのです。
とてもシンプルな方法ですが、ヘッドアップを抑制するにはとても効果的な方法と言われています。
さらにダウンスイングを下半身(骨盤の回転)から切り返すこともヘッドアップを直すには大切です。
実は、上半身から切り返しを行うとヘッドアップの原因になるんですね!
アマチュアゴルファーの皆さんは「チンバック」「骨盤の回転」を意識してスイングをし、ヘッドアップを抑制しましょう。
ルックアップとヘッドアップの違いとは?
ずばり、ルックアップとは視線を目標方向へ向けることです。
そしてヘッドアップとは顔の向きごと目標方向へ早く向けてしまうことを言います。
当然、顔の向きを目標へ早く向けてしまうと理想的なスイング動作ができず「ミート率の低下」「開閉のタイミングが不安定」になるなど悪い要因が多くなり、ミスショットになりやすくなります。
そんなこともあり、ルックアップについては問題ないのですが、ヘッドアップはスイングエラーとして直していかなければいけないのです。
あえてヘッドアップしてみる!?
実は過去に大活躍をしたプロゴルファーの中には、「ヘッドアップ」しながらスイングをしている選手が何人かいます。
一番有名なのがアニカ・ソレンタム選手です。
スウェーデン出身の女子プロゴルファーで、LPGAツアー通算72勝もしている歴史に名を残している選手です。
さらに男性選手ではデビッド・デュバル選手。
1999年には世界ランキング1位の座に輝いたこともある有名な選手で、PGAツアーでは13勝を挙げているトップ選手でした。
2001年には日本で行われたダンロップフェニックスでも優勝しています。
そんな彼もまたヘッドアップをしながらスイングをしています。
2人のスイングを見て言えることは、ヘッドアップは必ずしも悪の根源ではないことです。
ヘッドアップを意識し過ぎると体の回転に制限が掛かってしまい逆にスイングに悪影響が出ます。
つまりフォロースル―からフィニッシュへにかけて振り抜けが悪くなってしまうのです。
体の硬い人や首に痛みを抱えているゴルファーはヘッドアップしても良いと私は考えています。
最後に!
ヘッドアップについてはいろいろな考え方があると思います。
ゴルフコーチとしての私の意見は、インパクトの瞬間だけボールを見て、インパクト以降はすぐに目標方向を見ることが大切だと考えています。
これにより首に掛かる負担も少なくなり、体の回転の制限もなくなります。
Gridge読者のみなさんには、ケガに気を付けてスイング作りをしてほしいと思っています。
ではまた次回Gridgeでお会いしましょう。
Have a nice golf!