Gride

bs_banner
gettyimages/519546775
getty

初心者

sarachiii

初心者必見!ドライバー打ち方の基本を図解で説明!スイングのコツは?

ゴルフと言えば、ロングパットが決まったり、グリーンのピン近くにアプローチが寄ったり、それがそのまま入ったりと、しびれるシーンが多いスポーツ。

中でも、ドライバーショットがはるか彼方のフェアウェイをとらえた時は、テレビで観ていても思わず歓声を上げたくなるような迫力がありますよね。

しかし、いざ自分でドライバーを打ってみると、ボールは右に左に、フェアウェイをとらえることすら難しい。

「ドライバーを気持ちよく真っすぐ飛ばしたい!」

そんな悩みと強い想いを持つ初心者ゴルファーへ、ドライバーの打ち方の基本をご紹介します。

目次

    1. ドライバーとは?どんなクラブ?
    2. ドライバーの特徴は?
    3. ドライバーはどうして難しいの?
    4. ドライバーは基本が大切
    5. アドレス時の基本姿勢
    6. ボールの位置と高さ
    7. 肩・腰・つま先のラインは平行に
    8. グリップは抜けそうなほどゆるく握る
    9. 【図解】ドライバー基本の打ち方 アドレス
    10. 【図解】ドライバー基本の打ち方 バックスイング
    11. 【図解】ドライバー基本の打ち方 トップ
    12. 【図解】ドライバー基本の打ち方 ダウンスイング
    13. 【図解】ドライバー基本の打ち方 インパクト
    14. 【図解】ドライバー基本の打ち方 フォロー
    15. 【図解】ドライバー基本の打ち方 フィニッシュ
    16. ドライバーのスイングが分からなくなったときは基本に立ち返ろう
    17. ドライバーの打ち方を動画でチェック
    18. プロゴルファーのドライバースイング
    19. 松山英樹
    20. タイガー・ウッズ
    21. 畑岡奈紗
    22. ドライバーを上手く打つコツ
    23. 体重移動を意識しない
    24. スイング軌道がインサイドインになっているか
    25. トップから切り返しは腰を意識
    26. ヘッドの重みとしなりを感じる
    27. ドライバーの飛距離を伸ばすには?
    28. バックスピン量を減らす
    29. 飛ばすためのグリップの握り方
    30. 捻転を意識する
    31. しっかりと振り抜く
    32. ドローやフェードの打ち分け方法
    33. 自分に合ったドライバーを選ぶ
    34. テーラーメイド「SIM MAX」
    35. ピン「G425 MAX」
    36. ダンロップ「ゼクシオ イレブン」
    37. タイトリスト「TSi 2」
    38. プロギア「RS」
    39. ドライバーの基本の打ち方を身に付けてベストスコアを更新しよう!

ドライバーとは?どんなクラブ?

getty

ドライバーとは、主にパー4のミドルホールと、パー5のロングホールの第1打のティーショットで使用されるゴルフクラブです。

ウッドは1番、2番、3番など、シャフトの長さとロフト角によって、おおまかに距離が出る順に番号がつけられています。ドライバーは1番ウッドの呼び名で、全クラブの中で一番飛距離が出るゴルフクラブです。

経験年数や体格・スイングによっても変わってきますが、男性で200~250ヤード、女性で150~200ヤードくらいが一般的な飛距離の目安となります。

ドライバーの特徴は?

getty

ドライバーが1番ウッドであり2番以下のウッドをフェアウェイウッドと総称します。数字は連番でありながら、ドライバーはフェアウェイウッドの中には含まれません。

それだけ、ドライバーの特徴は他のクラブとは違います。

一番大きな特徴としては、他のクラブが主に地面に直接置かれたボールを打つ目的で使用されるのに対して、ドライバーはティーアップをして宙に浮いた状態のボールを打つものであるという点です。

※「直ドラ」という、地面から直接ドライバーを打つ技術もありますが、一般的ではないのでここでは割愛します。

各メーカーにより形状の違いはありますが、すべてのゴルフクラブの中で最も飛距離が出るクラブで、シャフトが長く、ヘッドが大きく、重量が軽いことがドライバーの特徴です。

ドライバーはどうして難しいの?

getty

ドライバーは一番飛距離が出るクラブではありますが、それと同時にミスショットが多いクラブでもあります。ドライバーが一番難しいと感じているアマチュアゴルファーも少なくありません。

ではドライバーは、なぜ難しいと感じるのでしょう?

アイアンはそこそこ打てるのに、ドライバーとなるとスイングのバランスが取れなかったり、全然飛ばなかったり、飛んでもスライス回転やフック回転がかかり、大きく曲がってOBゾーンに入ってしまったりという悩みを抱えている人も多いと思います。

ティーイングエリアの平坦な場所にティーアップしてボールを浮かせた状態で打てることから、「ドライバーは最も簡単なクラブ」と言う人もいますが、アマチュアゴルファーで、ドライバーを簡単に感じている人は少ないことでしょう。

ドライバーを難しいと感じる大きな理由は、その「長さ」です。

長い上に、シャフトの先に付いているヘッドは、全クラブの中で最も大きく、バックスイング時に大きな遠心力と慣性モーメントが発生します。

その力を上手く制御することができず、自身のパワーでクラブヘッドを戻そうとすると、さらにおかしなスイングになってしまうのです。

ドライバーは基本が大切

getty

安定したドライバーのスイングを身に付けるためには、まずは基本を身に付けましょう。

スイングでは、「アドレス(構え)が8割」と言われるほど、アドレスが大事です。

正しいアドレスを取り、いくつかの点を意識してスイングするだけで、ボールはきれいに飛んでいくことでしょう。

これまでミスショットでOBになっていたボールも、アドレスと正しいポイントの基本を押さえておけばなんとかラフで止まってくれるというシーンも増えるかもしれません。

アドレス時の基本姿勢

getty

アドレスを取る時、体を前傾させますが、この時、背筋を丸めず、真っすぐに保つように意識しましょう。

首や背中から前傾させるのではなく、骨盤から体を前へ折るイメージで前傾してみると、きれいにできるでしょう。

スイング時、この前傾が崩れてしまうとアドレス時とインパクト時でヘッドが戻る場所が変わってきてしまい、ミスショットにつながってしまいます。

アドレスで取った前傾は、フォローまで崩さないことが大切です。

ボールの位置と高さ

getty

ピッチングウェッジなどのショートアイアンでは、ボールは両足の間に置きます。対してドライバーでのボールの位置は、開いた足の左かかと内側の延長線上になります。

ティーアップするボールの高さは、ドライバーのヘッドを地面に置いて横から見た時、ボールの上4分の1から半分くらいが見えるくらいの位置と覚えておきましょう。

これを基本として、飛距離を出したい時はワイドスタンスに構える、高さを出したい時は高めにティーアップするなど、その時のコースの状態や攻め方によってボールを置く位置を変えていくことがコース攻略のコツとなります。

ただし、ショットによってスタンス幅やティーの高さを変えるのはある程度上達してから。まずは一定のスタンス幅、ティーの高さでナイスショットの確率を高めていきましょう。

肩・腰・つま先のラインは平行に

getty

ボールをどこに落としたいか、狙いどころが決まったら、ボールの位置から目標までの「ターゲットライン」に対して、肩と腰とつま先のラインが平行になるように構えましょう。

特に肩は、ゴルフクラブを握る時、左手を上、右手を下にグリップしますので、右肩が前に出て、左肩が後ろになりやすくなります。

こうなると、肩のラインが最初から左を向いてしまい、スイング軌道がアウトサイドインになってスライスボールが出てしまう可能性がありますので、肩のラインには特に注意が必要です。

グリップは抜けそうなほどゆるく握る

getty

ドライバーは、方向性はもちろんですが、飛距離を出したいゴルフクラブですので、つい力が入ってしまいがちです。

しかし、力を入れれば入れるほど、体は緊張し、捻転は浅くなり切り返しも不自然で、結果、ヘッドスピードが落ちて飛距離も落ちてしまう結果となります。

体全体の力を抜くために、アドレスした時にグリップをゆるく握ることを心掛けましょう。一度手を離して、抜けてしまいそうなほど緩くすることで、緊張していた他の部分の力も抜けていきます。

いよいよ次からは画像を実際に見ながら、図解でドライバーの基本の打ち方を見ていきます。画像にラインや説明書きを加えていますので、初心者でもドライバーの基本や押さえるべきポイントが理解しやすくなっています。

【図解】ドライバー基本の打ち方 アドレス

ドライバーの基本の打ち方としてまず一番大切になると言っても過言ではないのがアドレスです。スイングのスタートとも言えるポイントなので、しっかりとチェックしていきましょう。

まず構えた時の足の広さは肩幅よりやや広め。そして左足はほんの少し開いて、逆ハの字となるようにしましょう。こうすると体の捻転が使いやすくなり、スイングに安定感が生まれます。

股関節から曲げて前傾姿勢を作り、腰と上半身は真っすぐに保ちます。

腕をだらりと下ろした時に手のひらが来る場所でドライバーをグリップしましょう。

【図解】ドライバー基本の打ち方 バックスイング

アドレスをしたら両方の肩とグリップでできた三角形を崩さないようにそのままバックスイングに入ります。

ここで手でドライバーをひょいっと上げてしまったり、三角形が崩れてしまうと基本のスイングではなくなってしまうので注意。

またこの時、右肘の位置にも注目してみてください。

ドライバーが地面と平行に上がった時に、右肘が後方側へ入って大きく曲がってしまっている場合、インサイドに引き過ぎています。

スライスやアウトサイドインのスイングを嫌って、ドライバーをインに引いている人もいます。しかしスイングの「基本」という考え方をするならば、オンプレーンのスイングを目指すのがいいでしょう。

この時ドライバーのフェース面は、正面よりやや下、背骨の角度と平行に向いているといいでしょう。

【図解】ドライバー基本の打ち方 トップ

トップでは腰の捻転が45度、肩の捻転が90度となるようにしっかりと体を回して、パワーをためていきます。

この時、体重移動を意識し過ぎて、体が後ろに流れないように右の股関節でがっちりと体重を受け止めるイメージでトップの形を作りましょう。

また後方から見た時には、シャフトが飛球線方向をきちんと向いているかどうかが大切。これが右側へシャフトが入ってしまっていればオーバースイング。逆に左へ傾いていれば捻転不足、手打ち、となってしまいます。

クラブフェースは、真上から斜め45度程度正面を向いているくらいが望ましいでしょう。

ちなみにフェース面が真上を向いている状態をシャットフェース、真正面を向いている状態をオープンフェースと呼びます。

オープンフェースはスライスの元凶となりますので、シャットフェースから45度の範囲を目安にトップの形を作るようにしましょう。

【図解】ドライバー基本の打ち方 ダウンスイング

ドライバー基本の打ち方で重要なポイントとなるダウンスイングに注目してみましょう。

インパクトの形でボールが前、自分の頭が後ろの位置関係になることを示す「ビハインドザボール」という言葉があります。

このビハインドザボールの形を作る準備段階のポイントが、ダウンスイングなのです。

基本となるポイントはトップからの切り返しで、体重を前に移動させるのではなく体の右側でスイングをするように意識することが大切です。

体重を前(左)に移動させるイメージでは、どうしても体や頭が前に流れてしまって、インパクトでフェースが開きやすくなってしまいます。体の右側を意識してダウンスイングを開始しましょう。

【図解】ドライバー基本の打ち方 インパクト

インパクトでは、フェースの向きが方向性の命です。ダウンスイングからインパクトにかけて、一番力が入る瞬間でもあります。

インパクトの形をどうこうしようとしても、目一杯の力でスイングしているインパクトはなかなか調整ができません。

そのためインパクトでは、ダウンスイングで右側でスイングしてきたイメージをそのまま残すように意識してみてください。ボールを飛ばしたいから、と前に突っ込まないのコツ。

またアドレスした時に作った前傾姿勢の体の傾きにも注意してみてください。インパクトの瞬間にもこの軸の傾きが崩れないようにして、ボールを打ちましょう。

インパクトで注意するのはたった2点。

・体を前に流さない
・上体の軸角度を変えない

この2つだけ守るようにしてください。

また、ボールが飛んでいく方向は、インパクト時のフェース面の向きに大きく影響されることがわかっています。

バックスイングとトップで説明したフェース面の向きをしっかり守ることで、方向性のいいドライバーショットになる確率が高くなります。

【図解】ドライバー基本の打ち方 フォロー

フォローはすでにボールを打った後の動作なので、どのように動いてもいいと考えがちです。しかし打った直後の動きがぶれてしまうと、実はその前の動作、インパクトの形や体の動きにも影響を与えてしまうケースがあります。

そのためフォローの形にもこだわってスイングするほうが、ドライバーの基本の打ち方を実践しやすくなります。

フォローでは自分の頭が後ろに残り、クラブが前に行こうとする動きで引っ張り合いが起こっているようなスイングが基本です。

フォローでは右肩にあごから右ほほが触るのが理想になります。

女子プロゴルファーの試合を観ていると、ラウンド後半に右肩にファンデーションの汚れがついている選手をちらほら見かけます。

これがフォローで顔が後ろに残っている証拠です。

【図解】ドライバー基本の打ち方 フィニッシュ

フィニッシュで、ようやく右側に残した体重が前に出てきます。フィニッシュまでの過程が良ければ自然とフィニッシュの形は整ってきます。

フォローから、前に出ようとする体重を少しずつ前に乗せて、完全に左足1本に乗せます。

ダウンスイングで体重を乗せたのが右の股関節ですが、フィニッシュでは左の股関節にすべての体重が乗るようにすると、きれいに左足1本で立つことができるはずです。

ドライバーのスイングが分からなくなったときは基本に立ち返ろう

ゴルフのスイングにはものすごくたくさんの理論がありますが、いろいろと見たり試したりしているうちに、自分のスイングがわからなくなった! という人も多いでしょう。

そんな時は、コックとかリリース、ハンドファースト、インサイドアウトなど難しいイメージはいったん捨てて、基本となるドライバーのスイングのやり方に立ち返ってみましょう。

ドライバーの打ち方を動画でチェック

文字で見るよりスイングを実際に見て覚えたいという方は、上記の基本をチェックした上で、YouTubeなどの動画サイトでスイング動画を見ることもおすすめです。

テレビで観ると速過ぎてわかりづらいところをスロー再生で教えてくれている動画もあります。自分がその形にできているか、実際に見て視覚的に確認できるため、とてもわかりやすいです。

また自分自身のドライバーショットを動画で撮影して、それを確認することも大切です。自分のスイングの悪いポイントが見つかるだけでなく、プロゴルファーとのスイング比較もやりやすくなります。

プロゴルファーのドライバースイング

getty

プロゴルファーのドライバースイングを見て、その姿をイメージしながら実践することで、良いイメージを持つことができます。

細かな動きはまだ真似できなくても、ルーティンやスイングリズムなど、参考にできる部分を取り入れていくことも上達には欠かせません。

以下、男女3人のトッププロのスイング動画を紹介します。参考にしてみてください。

松山英樹

タイガー・ウッズ

畑岡奈紗

ドライバーを上手く打つコツ

getty

基本を身に付けた後は、応用編として、ドライバーを上手く打つコツを見ていきましょう。

いつも通りのスイングをしているのに、なぜか今日は上手く当たらない、と首を傾げた経験は誰にでもあるのではないでしょうか。

練習場ではしっかりしたスイングが身に付いていても、ラウンド本番では、足元の傾斜や目に映る景色、飛ばしたいという欲などにより、スイングが崩れてしまうこともあります。

そんな時は、以下で紹介するコツを思い出して、試してみてください。

体重移動を意識しない

getty

ゴルフのスイングを練習する時に、必ず聞くのが「体重移動」の話。

実際に、トップの時点で右足にある体重を左に移動させることにより、下半身主導のスイングができ、クラブの振りが速くなり、飛距離が伸びます。

しかし、体重移動を意識するあまり、体の動きが大きくなって、体の軸が右へと流れてしまうと出るミスが、ダフリやトップです。

アドレスからトップまでの体重移動で、体の動きを大きくしてしまうと、腰が右へ流れてしまう「スエー」の原因となります。

すると、スイングの最下点がボールの手前に来てしまってダフってしまったり、切り返しても体がスイング軌道の邪魔になり、ボールにクラブを届かせようと上半身が起き上がってトップなどのミスにもなったりします。

体重移動をするなと言うわけではなく、あえて意識しないことで、ミスを減らすことができるのです。

体重移動は「する」ものではなく自然と「起こる」ものだと考えるといいでしょう。

スイング軌道がインサイドインになっているか

getty

ドライバーのスイングが安定しない原因として、スイング軌道がずれてしまっていることが考えられます。

ドライバーで理想的なスイング軌道は、「インサイドイン」です。ドライバーのヘッドがダウンスイングで内側から入り、インパクト後のフォロースルーで内側に抜けていく軌道です。

これが、ダウンスイングで外側から入り内側に抜けていく「アウトサイドイン」になっていると、弾道がスライスとなる原因になります。

また、フォロースルーが外側に抜けてしまう「インサイドアウト」になっていると、弾道がフックとなります。

特にアウトサイドインに悩む人はインパクトからフォローで左肘がどうなっているか確認しましょう。

左肘を引く動きをしている人は、アウトサイドインの軌道になっているはずです。

このような人は、体をしっかり回転させて腕の通り道を作り、左肘を曲げなくても振り抜ける場所を体の前に作ってあげるといいでしょう。

トップから切り返しは腰を意識

getty

トップを迎えた後、切り返す時につい腕の力を使ってしまうという人も、多く見受けられます。

切り返しは腰主導を意識し、腕はそれについてくるだけという感覚を身に付けましょう。

腕が余計な動きをしないことで、コックも保たれ、自然とハンドファーストでインパクトができるようになります。

ヘッドの重みとしなりを感じる

getty

ラウンド中にスイングリズムが崩れ、トップでヘッドの重みを感じる前に、いつもより早く切り返しを行うなど、打ち急いでしまう時があります。

するとスイング軌道もずれ、シャフトも上手くしならせられずにインパクトしてしまうので、飛距離や方向性がバラバラになってミスが生じます。

トップでは、いったん右手でグリップを受け止めるような形を作り、ヘッドの重みをしっかりと感じてから切り返しを行いましょう。

そうすることで、シャフトもしっかりとしなります。

シャフトのしなりを感じられるような切り返しを意識することで、打ち急ぎを防ぐことができるでしょう。

ドライバーの飛距離を伸ばすには?

getty

初心者、レディース、シニアゴルファー……ゴルフの経験年数が何年でも、ドライバーで飛距離を出したいという気持ちは、誰もが持っていると思います。

同じホールを攻略するのに、ドライバーで200ヤード飛ばすのと、230ヤード飛ばすのでは、フェアウェイウッドやアイアンの、次に持つクラブが楽になりますよね。

ここからは、ドライバーの飛距離を伸ばすコツをご紹介します。

バックスピン量を減らす

getty

同じボールの初速やヘッドスピードでも、ボールのバックスピン量を減らすことで、飛んでいる時の空気抵抗が少なくなり、飛距離が伸びます。

ドライバーの最適なバックスピン量は、約1700回転~2500回転と言われています。
数字で示されてもわかりづらいかもしれませんが、ボールが吹き上がって飛距離が出ないという方は、3000回転以上のスピン量になっていると考えていいでしょう。

バックスピン量は、入射角と、インパクト時のクラブのロフトの角度が大きいほど増えます。

このバックスピン量を減らすためにできることは、いくつかあります。

まずは、ドライバーのロフトを減らすことです。

ドライバーで10.5度のロフト角のものを使っている人は、9.5度のものに変えるとバックスピン量は減ります。

ただし、弾道が上がりづらくなって逆に飛距離を落としてしまうこともあるので、ロフトの変更は注意して行いましょう。

次に、フェース面の上のほうで打つことです。

ゴルフクラブでボールを打つ時、フェース面上の重心点より上の部分でボールを打つことができるとバックスピン量が減少します。

最近では、重心が低く、より重心の上で打ちやすくなっているドライバーも販売されているので、そういったモデルを使用することも有効です。

スイング的には、インサイドアッパーのスイングができると、バックスピン量が減少します。

卓球のドライブの打ち方をイメージするとわかりやすいでしょう。

上記のいくつかを試してバックスピン量が適正範囲になれば、より飛距離アップすることができるでしょう。

ただし、やり過ぎてバックスピン量が少なくなり過ぎると、今度は「ドロップ」と言って逆にボールが飛ばなくなってしまうので注意しましょう。

飛ばすためのグリップの握り方

getty

ドライバーで飛距離を出すためには、グリップも重要です。

一般的にはフックグリップがよく飛ぶと言われています。

フックグリップとは、グリップした時に左手の拳の山のふくらみが上から2、3個見え、親指と人差し指の間の線が自身の右肩方向を指すような握り方です。この時、右手は、左手と平行になるようにやや下のほうから包み込むように握ります。

フックグリップはスイング中にフェースが開きにくく、インパクト時にもフェースがスクエアに戻ってくるため、スライスになりにくく、ボールに効率良くパワーを伝えやすいと言われています。

ただし、グリップは自身の骨格との相性もあるため、どのグリップが正解というものはありません。

自身が一番しっくりくるグリップが実は間違っているなんてこともあります。

ここに挙げたフックグリップだけでなく、スクエアグリップやウィークグリップなど、様々なグリップを試してみて、自身が最も飛ばせるグリップを見つけましょう。

捻転を意識する

getty

スイングは上半身を「捻転(ねんてん)」させることで、下半身と上半身に捻転差が生まれ、その差がヘッドスピードを上げ、飛距離を生んでくれます。「捻転」の「捻」は「ねじる」という意味です。

わかりやすく言うと、トップスイング時に腰が45度、肩が90度回転していれば、捻転差は45度になりますが、腰が70度、肩が90度なら捻転差は20度にしかなりません。

よく誤解されやすい言葉に「回転」がありますが、回転は上半身と一緒に下半身も回ってしまうことです。

回転では、捻転差はなくなり、ボールに力を込めることができません。

大きな飛距離を出すためには、トップで捻転差を作り出すことが大切です。

捻転が浅くないか、「回転」になっていないか、自分のスイングはどうなっているのか、その点にも着目してみてください。

ただし、加齢とともに柔軟性や筋力が衰えてくると、十分に捻転できなくなります。

そのような人は、あえて回転スピードを速くすることを意識してもいいでしょう。

しっかりと振り抜く

getty

テークバックを大きくすると、インパクト後のフォロースルーが小さくなってしまいがちです。オーバースイングやインパクト時に体が突っ込んでしまうミスにもつながります。

飛距離を伸ばすためには、フォロースルーを大きくしてしっかりと振り抜くことが大切です。そのために、バックスイングを少し小さめに取ってみても良いでしょう。

バックスイングが多少コンパクトになっても、しっかりと振り抜くことで、ヘッドスピードが上がり、気持ち良くクラブヘッドを振り抜くことが可能となります。

ドローやフェードの打ち分け方法

getty

ドライバーでボールを打った時、ドローやフェードなど、スイングにより左右の回転のかかったボールが出ます。

それが自分の“持ち球”になりますが、コースによって、「ここはドローで攻めたい」など、思う通りのボールが打てるようになれば、よりスコアメイクがしやすくなります。

少し上級者向けの話になりますが、いずれはということで、覚えておいても良いかもしれません。

実は、ドローやフェードの打ち分けは難しいことではありません。

ボールの打ち出し方向にはフェースの向きが影響し、ボールの左右の回転には、スイング軌道(に対するフェースの向き)が影響します。

ドローを打ちたい場合は、フェースは右を向くよう少し開き、スイング軌道はインサイドアウトを描きます。

物理的に正確に描写すると、フェースの向きが目標に対して開いた状態、スイング軌道に対しては閉じた状態でインパクトすると、ボールにはドロー回転がかかって飛んでいきます。

たとえば、目標方向を0度とした時、目標方向に対してフェースが2度開いた状態で、スイング軌道が2度インサイドアウトになれば、ボールにはドロー回転がかかります。

フェードの場合は、ドローの逆になります。

フェースは左を向くよう少し閉じ、スイングはフェース向き以上のアウトサイドイン軌道でスイングすれば、フェード回転でボールは飛んでいきます。

簡単な打ち分け方法は、スタンスの向きを変えることです。

ドローの場合は、少しだけ右を向きます。そのまま打つと、そのまま真っすぐ右に飛んでいってしまうので、ほんのちょっとだけフェースを目標方向に向け、閉じ気味に構えて打ちます。

フェードの場合は上記の逆で、少しだけ左を向き、ほんのちょっとだけフェースを目標方向に向け、開き気味に構えて打ちます。

スタンスやフェースの開閉具合をどのくらいにしたらドローやフェードが上手くコントロールできるか、練習場で試してみてください。

自分に合ったドライバーを選ぶ

getty

スイング方法ではなく、自分の持ち球に合わせて、ドライバーを選ぶことも、飛距離アップを目指す上では重要です。

ボールが上がらないという人は、ヘッド内部の重心点から、フェース面までの垂線の長さが長い(深い)深重心のドライバーを選ぶと、インパクトの瞬間に重心に引っ張られてフェースが上を向くため、ボールが高く上がりやすくなります。

また、曲がらないと断言できるドライバーはありませんが、曲がりに強いドライバーというものも存在します。

自分の欲しい性能をどんなドライバーが備えているか、調べて最適なものを選べると良いですね。

おすすめのドライバーを以下にご紹介しましたので、参考にしてください。

テーラーメイド「SIM MAX」

深重心・低重心設計により、やさしく真っすぐ飛ばせるドライバー。独特なソールの形状により、ヘッドが走りやすく、ボールがつかまりやすいくなっています。

ピン「G425 MAX」

ヘッド後方にウェイト調節機能が搭載されており、弾道の調整が手軽に行えます。

ダンロップ「ゼクシオ イレブン」

グリップに重量を持たせたことでヘッドを軽く感じることができ、トップでのブレが軽減されたゼクシオ イレブン(画像左)。

スイートエリアが拡大されたことで、よりミスヒットに強いドライバーになりました。

ややヘッドスピードの速い人には、ゼクシオのやさしさを踏襲しつつアスリート向けに設計されたゼクシオ X(写真右)がおすすめです。

タイトリスト「TSi 2」

広いスイートスポットで、力強いストレート弾道が打ちやすいのが、こちらのタイトリストTSi 2。

アドレスした時に安心感のある丸いヘッド形状で、ボールがつかまりやすそうな安心感を与えてくれます。

プロギア「RS」

ギリギリの反発性能でお馴染みのプロギアのRS。プロギアの中でもアスリートラインのRSですが、決して扱いにくいドライバーではありません。

広いスイートスポットと高い反発性能はドライバーは、オフセンターヒットをしても飛距離のロスが少ない特徴があります。

プロギアには、RSと並んでRS+というモデルもありますが、こちらはさらにヘッドスピードを上げるために軽量&ほんの少し長尺にしたモデルとなっています。

ドライバーの基本の打ち方を身に付けてベストスコアを更新しよう!

getty

ドライバーは全ゴルフクラブの中で最もシャフトが長く、ヘッドが大きいゴルフクラブです。ティーイングエリアでティーアップしてスイングをするため、簡単に思われる方もいるかもしれませんが、実際には難しいクラブです。

第1打で使用するドライバーの打ち方をしっかりと身に付けることで、2打目以降のコース攻略が楽になり、スコアアップも期待できるでしょう。

ここでは、ドライバーのスイングで打ち方の基本やコツ、飛距離を伸ばすためのポイント、おすすめドライバーをご紹介しました。

ドライバーの基本の打ち方を身に付けて、ベストスコアを更新しましょう!