初心者
Nick Jagger
バンカーショットでホームランを恐れる必要はありません
バンカーショットの成否は、メンタルが大きく左右します。
思い切りが大事なショットですが、思い切りをよくするためには、結局は本人の問題ということになってきます。
しかし、他人が勇気を持って打ちなさいと言っても、それはなかなかできないものです。
サンドウェッジは一番飛ばないクラブだと認識する
バンカーショットに思い切りよく臨むためには、サンドウェッジというクラブがどのくらい飛ぶかということを、頭に入れておけばいいのです。
サンドウェッジというのは、パターを除いた13本の中で一番飛ばないクラブです。
パワーがある人は別として、フェアウェイや浅いラフから打った時の飛距離は、アベレージゴルファーでせいぜい50~60ヤードくらいでしょう(アイアンのようにクリーンにフルショットすれば80ヤード前後は飛びますが)。
まず、そのくらいしか飛ばないということを頭に入れておいて、バンカーショットに臨みます。
ホームラン、ダフリという恐怖心がバンカーショットを難しくする
バンカーショットは、ホームランするのではないか、ダフるのではないかという不安があるから、余計に難しくなります。
ホームランやダフリの恐怖心が、バンカーショットを実際以上に難しくしているのです。
バンカーショットは、フルショットで薄く当たれば、絶対にホームランになります。
クリーンに当たったり、ボールに薄く当たったらホームランになりますが、3センチくらい手前にクラブヘッドが入れば、少しくらい強く打ってもホームランになることはありません。
また、バンカーショットでは、グリップを短く持ったり、フェースやスタンスを開いたり、下半身を安定させて体重移動を抑えて打ったりしているので、仮にクリーンに当たったとしても、通常のフルショットのように80ヤードも飛びません。
ですから、クリーンにヒットしてもせいぜい50~60ヤードだということを頭に入れて、自分が持っているクラブは、それだけしか飛ばないんだということを自分に言い聞かせれば、思い切って打てるはずです。
グリーンオーバーしても、せいぜい10ヤード
例えば、バンカーからグリーンのカラーまで約10ヤード、そしてグリーンの奥行きが30ヤードという状況で、ホームランになって、グリーンオーバーしてもせいぜい10ヤード程度です。
実際は砂から打っているので、クリーンにヒットしない限りそれほど飛びません。
バンカーショットですから大きなミスに思えますが、よく考えてみると、10ヤードオーバーなど、アベレージクラスでは大したミスではないでしょう。
最悪なのは1回で脱出できないこと
冷静に考えると、ホームランというのはOBゾーンまで飛んでいかない限り、命取りになるようなミスではないのです。
それよりも、1回で出ないほうがずっと怖いのです。
1回で出ないと、次はもっと不安が増しますから、さらに脱出が難しくなります。2回目も失敗したら、おそらくパニック状態に陥ることでしょう。
だからホームランよりも、一発で出ないことのほうが、ずっと大ケガの可能性が高いのです。
だったら、ホームランを恐れるより、そっちを避けたほうが賢明なのです。
だから、ホームランだっていいんだという思い切りのいい心構えで、バンカーショットに臨みましょう。
バンカーショットは、ホームランを恐れる必要なしです。