ゴルフスイング
ゴルフ侍
マン振りが全ゴルファーを救う|第11回「アイアンが苦手」→「マン振り」
拙者、ゴルフ侍と申す。
諸君のゴルフの悩みを拙者が見事に断ち切ってみせよう。
「アイアンが苦手」と嘆く諸君、「マン振り」をなされよ。
アイアンの切れ味にこだわれ!
アイアンショットこそ、ゴルフ侍の真骨頂。
ゴルフで使われる「ショットの切れ味」という表現は、アイアンショットのためにある。
アイアンは鉄の素材でできており、スチールシャフトを挿せば、正に「武士の刀」を連想させる。
己の魂をゴルフクラブに同化させ、「一振入魂」の精神でアイアンショットを放つのだ。
松山英樹の凄まじいアイアンショット
日本の松山英樹は、アイアンショットの切れ味が世界トップクラスを誇るという。
日本選手が、アイアンで世界を取ることになれば、日本人の血筋を感じずにはいられない。
紛うことなき「ゴルフ侍」だ。
そうだ。
諸君も日本男児であれば、アイアンで他を圧倒するぐらいの気概を持て。
「アイアンが苦手」というからには、ドライバーは比較的得意なのだろう。
であれば、少しのコツをつかめばアイアンなどすぐに打てるようになる。
後は気持ちの問題だ。
「ドライバー」と「アイアン」の違い
ドライバーとアイアン。
その違いは「アッパーブロー」か「ダウンブロー」かにある。
ドライバーはヘッドが最下点を通過した後に当たり、アイアンはヘッドが最下点を通過する前に当たる。
アイアンショットの悪癖として有名なのは、「すくい打ち」である。
アイアンを「刀」として考えた時、侍は楕円軌道を描くような太刀捌(さば)きはしない。
振りかぶってからは目標まで一直線に振り下ろす、これがアイアンショットのイメージである。
インパクト以降、フォローなど考えなくて良い。
惰性で収まるべきところに収まるはずだ。
アイアンは「マン振り」ではなく「マン斬り」だ
練習場では下のマットにクラブヘッドを全力で叩きつける感覚でいい。
クラブ軌道をイメージするならば「マン振り」というより「マン斬り」である。
遠慮は一切いらない。
どれだけ大きな音を鳴らせるかの競技だと思え。
大きい音であればあるほど、そのエネルギーは膨大であり、その軌道上に球があれば弾けるように飛んでいく。
拙者はこの意識だけでアイアンの距離が20ヤード伸びた。
アイアンは当てようと思うな。「斬る」意識が必要だ。
マン振りせよ。さらば道は開かれん。
これにて一件落着。
(ゴルフ侍)