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ゴルフスイング

Nick Jagger

最近流行しているインターロッキンググリップは力の強い人に適している?

最近、PGAツアーではインターロッキングで握るプレーヤーが増えていますよね。

かつては、ジャック・ニクラウスやトム・ワトソンが、小指と人差し指を絡めるインターロッキンググリップで握る代表選手でした。

最近では、タイガー・ウッズやローリー・マキロイ、松山英樹といったパワーヒッターたちが、インターロッキング派の代表選手でしょう。

非力な女性や手の小さい人に適していると言われているインターロッキンググリップなのに、なぜパワーヒッターの彼らがインターロッキングで握っているのでしょう?

元々はインターロッキンググリップが主流だった

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ゴルフは本来、インターロッキンググリップが主流の握り方でした。

ところが、ハリー・バードン(写真)が考案したオーバーラッピンググリップが、スナップを効かせやすいなどの理由で、あっという間に世界中のゴルファーに広がり、一番スタンダードな握り方として現在に至っているわけです。

ジャック・ニクラウスの影響受けたタイガー

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ジャック・ニクラウスは幼い頃から師匠のジャック・グラウトの教えでインターロッキンググリップでゴルフを覚えました。

その理由は、小さい子供でもしっかり握れるようにということでした。

そのニクラウスのスイングに憧れていたタイガー少年も必然的にインターロッキングで
ゴルフを始めたそうです。

インターロッキングという握り方は、左右の手が一体化するグリップです。

つまり、右手と左手がバラバラになることが少なく、逆に言えば右手の強い人などには、その強さを抑えて左手とのバランスが取りやすいグリップなのです。

かつてはジャンボ尾崎の弟、ジェットこと尾崎健夫もインターロッキングで有名でした。

彼も投手としてヤクルトスワローズにドラフト指名されるほどでしたから、強過ぎる右手をインターロッキングにすることで、手首の返りを抑えていたといいます。

一般ゴルファーはヘッドスピードが出なくなる?

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ある程度体ができ上がった年齢でゴルフを始めた人で、あまり体力、腕力のない人、つまり多くの一般ゴルファーは、このインターロッキンググリップだとスナップが効きにくいために、かえってヘッドスピードが出なくなり、飛距離が落ちるともいわれています。

ですから、手首の返しがスムーズでクラブヘッドのスピードも加速されるオーバーラッピングのほうがいいでしょう。

ということは、インターロッキングはパワーヒッターだと自覚している人に適したグリップと言えるかもしれません。

松山英樹は高校2年からインターロッキング派に

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現在、日本を代表する松山英樹、石川遼もインターロッキング派です。

松山も元々はインターロッキンググリップでゴルフを始めましたが、途中でオーバーラッピングに変えたものの、あまりにもボールが曲がるという理由で、高校2年生のときにインターロッキングに戻したそうです。

戻した当初は手にマメができたそうで、慣れるまで2週間ほどかかったと言っています。

今、再びインターロッキンググリップが見直されてきましたが、あなたも一度試してみますか?