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【知っておくと便利!ゴルフクラブ工房でできること!】☆失敗しない、クラブ選びのヒント教えます

日頃、ゴルフ工房で仕事をしていると御客様から『クラブのリペアって、こんなこともできるんですね!』とか、逆に『こんな依頼は、無理がある修理なんですね!』なんてお話をいただきます。

上級者の方や、日頃からクラブに対して興味のある方は、ある程度作業の内容を指定されるくらい詳しい方もいらっしゃいますが、初心者の方にとっては、かなり“専門的でマニアック!”、『自分には縁のない話……』なんて思われるかもしれません。

しかし、初心者の方ほどゴルフ工房やリペア(クラブ調整)を利用してもらえれば結果が出ることは一杯あります。

そこで、今回は『クラブのリペア(調整)でこんなことやあんなこともできる!』的な視点で皆様に工房を利用するメリットを紹介させていただこうと思います。

今回も最後までお付き合いいただければ幸いです。

それでは、はじまりはじまり……。

その1、古くなったグリップや凹みのあるグリップはすぐに交換できます!

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リペア作業で一番スタンダードで、結果が出やすい調整として、『グリップ交換』が挙げられます。

調整をして得られる効果は、

1.スライス・フックの矯正
2.滑り止め効果
3.クラブバランスの調整
4.気分転換……etcが、挙げられます。

1の弾道の矯正とはグリップの硬さ・太さ・質感によって出球をある程度コントロールすることが可能です。

簡単に説明するとスライサーには細め・軟らかめのグリップが向いており、フッカーには太め・硬めが効果的というような感じです。

2や4の内容は、中古クラブを購入されたり、日頃練習してヘタってきたグリップで滑りやすいモノや凹みのあるグリップを使用していると、グリップに対する不安感や不快感で無駄な力が入りスイングにも大きく影響して来ます。

『たかがグリップと思うなかれ!』クラブの中でグリップが一番重要だと言っても過言ではありません。

クラブの中で唯一、接触する場所ですからね!

しかも、グリップの製品バリエーションも豊富ですし、作業もさほどお時間をいただくような内容ではございません。

ぜひ、リペア経験のない方はここから入ってもらうと良いと思いますので、覚えておいてくださいませ。

その2、シャフトの長さを調整したり・硬さを変えたりいろいろできます!

次に、シャフトについてのリペアもいろいろできます。

グリップ交換に続いてよくある調整が、シャフトにまつわるものです。

1.全長の変更
2.硬さの変更
3.クラブバランスの調整……etcが、作業の主な内容です。

まず1の全長の変更はバランスや硬さに関わることになりますので、限界はありますが6ミリ~12ミリ程の延長縮小は有効な調整です。

また2の硬さの変更は、基本的にはシャフト交換になりますので新しいシャフトの用意が必要ですが、『以前使用していたクラブのシャフトが良かったので新しく購入したクラブに交換したい』といったような調整はよくある調整です。

さらに、2のシャフト交換・グリップ交換とも関わりあることになりますが3のクラブバランス調整もよくあります!

バランスの調整は、振り心地に影響することですので結構頻繁に調整します。

お使いのクラブ全番手をある程度合わせておくことも効果的な調整ですし、今お使いのクラブがどのようなバランス状態にあるのかを把握されるのも必要だと思います。

計測だけならお代も掛かりませんので、一度、お店にご相談されることをおススメします。

その3、ロフトやライ角の変更も可能です!

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これは、できる素材のクラブとできない素材のものがありますが、『軟鉄』と言われる素材のアイアンはロフト角やライ角の変更が可能です。

見分け方は、ヘッドに『FORGED』と刻印があればだいたい変更は可能です。

※FORGED=鍛造という意味で“軟鉄”という意味ではありません。

もし今お使いのアイアンでどうも全番手左に同じような角度で引っ掛かってしまう……とか、その逆で、右に球がつかまらず逃げてしまう……等の症状が出る場合はライ角を調整してみると効果的です。

また、もう少し飛距離が欲しい……や、飛び過ぎる……といったお悩みにはロフトの調整が必要です。

個体の設定角度以上に角度を増減すると、若干クラブを構えた際のクラブヘッドの顔つき(グースや出っ歯の割合)に変化も出ますが、あえてそれを見越して調整することも効果的です。

また、ライ角が合っているか否かの見極め方は、アイアンのソールに付いた傷跡や汚れで判断する方法があります。

ネック寄り過ぎる跡や逆のトウ寄りになり過ぎている傷は合っていないという判断基準でもありますので一度ご確認あれ!

その4、ヘッドの向きを(アングル=見え方)変更する

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では、最後にクラブヘッドの構えた際のアングル(見え方)の変更についてご紹介します。

最近、主流になりつつある『カチャカチャ機能』、これらの機能はこのアングルを簡単に変更できることが特徴になっている訳ですが、そうではないクラブはシャフトの挿し方(挿す向き)によって、微調整が可能です。

例えば、フック気味のヘッドを少し開き気味(ストレートな方向へ)に変更するとか、つかまりをよくするために、ライ角をアップライトに装着することが可能です。

シャフトの挿す方向を、基本はヘッドホーゼル(ネック)に対してできる限り垂直に挿しますが、ご要望によって角度を付けて装着します。

そうすることによってネックとの間に角度ができ、クラブをソールした際にヘッドの向きが変わるという調整です。

この調整はあくまで微調整の範囲ですから、角度で表示する所の0.5度〜1度程の調節になります。

これ以上の大きな変化をお求めの方は、違うヘッド選びが必要になりますのでご承知ください。

しかし、シャフト交換の際にはそんなリクエストもできるということを知っておくと、より自分に合った効果的な調整が可能になると思ますよ。

その5、今回のまとめ

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いかがでしたか?

今回は、『ゴルフ工房でできること!』について、一部ではございますが紹介させていただきました。

紹介させていただいた内容の他にもクラブのことならいろいろと対応できますから、今まで御来店したことがない方は、ぜひ御来店くださいませ。

よく、御客様にご説明させていただくことで『クラブ調整は足し算・引き算でセットアップします』とお話ししております。

例えば『全長を短くしたら、バランスが減る。そこで、グリップを軽くする(引き算)か、ヘッドに重りを付ける(足し算)か』といった具合です。

要は、『何に視点を置くか?』によって調整方法も変わり、でき上がりも変わって来るという訳ですね。

そんなクラブに関するディープな話や、トコトン一緒に使いやすいクラブ調整を追求する!

そんな場所ですので、少し印象が専門的で敷居が高く思われるかもしれませんが……そこは、気になさらず、お気軽に御来店くださいませ。

きっと、ゴルフ好きには溜まらない場所ですよ!

では、今回も最後まで読んでいただき誠にありがとうございました。     

〜最高の1打とその次のステップのために〜     

また次回まで。。。

押忍・感謝