ゴルフクラブ
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素材、重さ、形、バックライン……グリップの選び方
グリップを交換したいけど、種類もいっぱいあるし何がどう違ってどれを選べばいいのか?
選び方の基準ってわかりづらいですよね。
このことを知っているとピッタリのグリップにめぐり会えます。
グリップの違い
一見どれも同じように見えるグリップですが、グリップによって違いがあるのでその項目を挙げてみます。
1.素材
2.太さ
3.テーパー
4.重さ
5.バックライン あり/なし
上記の5項目でそれぞれ違いがあります。
ではそれぞれの項目で説明していきます。
素材
素材については大きく分けて4種類あります。
1.フルコード
2.ハーフコード
3.ラバー
4.プラスティック系新素材
1.フルコード
最近はあまり見かけなくなりました。グリップ全体に綿のコードが入っており手汗を多くかく人や、少しの雨くらいなら滑りにくくなっています。摩擦抵抗が多いのでしっかり握れます。握ったタッチは硬めです。
2.ハーフコード
代表的なのはゴルフプライドのMCCですが、ラバーとコードのいいとこ取り。左手はコードで右手はラバー。握った感じは左手は硬いタッチで右手はラバーの柔らかめのタッチ。キャロウェイのクラブにOEMでついていることが多いです。
3.ラバー
代表的なのはゴルフプライドのツアーベルベットラバー。タイガー・ウッズが使用することで有名です。ゴム素材なので手触りがよく、握ったタッチも柔らかめ。ほとんどのメーカーがOEMで使用。雨には少し弱く、濡れると滑りやすくなります。
4.プラスティック系新素材
代表的なのはNO1、イオミック。素材自体が柔らかく握ったタッチは柔らかい。ねっちょり系で滑りにくい。また水分を吸いにくいため、雨でも滑りにくい。
上記のような特徴がありますが、価格的にはおおむねプラスティック系新素材が一番高く、フルコード、ハーフコード、ラバーの順に安価になっていきます。
また、あまり意識している人はいないのですが、ゴルフクラブというのは、スイング時にグリップ部分もしなっているため、硬めのグリップを挿すと振ったときにシャフトが硬く感じます。
劣化は、保管状態にもよりますがラバー素材系は使用しなくても硬化していき、ツルツル、てかてかになり滑りやすくなります。
プラスティック系新素材は、素材自体の劣化というのはほとんどなくて摩擦抵抗が高いので、使用によるすり減りがグリップ交換の目安です。
長持ちさせる秘訣として、紫外線と高温を避けましよう。
紫外線に当てっ放しで保管というのは考えにくいですが、夏の車のトランクに積みっ放しはやめましょう。
ゴムのオイルが気化して硬化が急速に進みます。
太さ、テーパー
太さについてですが、人それぞれ手の大きさ、指の長さ、手のひらの厚さが違うので、どの太さがいいというのはありません。
自分でしっくりくる太さを見つけましょう。
グリップを選ぶ時に58とか60とか62とかの表記があると思いますが、数字の小さいほうがシャフトに挿した時に太く仕上がります。
それ以外にもミッドサイズと言われるかなり太めのグリップもあります。
太くする細くする時に気を付けなければいけないこととして、球筋にも影響が出ることを覚えておきましょう。
一般的には、太いグリップにすると手首が返りにくくなるためにつかまりを抑える効果があり、細いグリップはその逆でつかまりが良くなると言われています。
しかし、まれに逆の人もいるので注意が必要です。
太くすることで力を入れなくてもグリップがしっかり握れるようになり、結果としてヘッドが走り、つかまりが良くなる人がいます。
また、細くすることでしっかり握れなくなり力が入って手首を柔らかく使いにくくなってつかまりが悪くなる人がいます。
自分がどっちなのかよく考えて太さを考えましよう。
次に、テーパーについて。
テーパーとはグリップエンドからグリップの先に向かってどれぐらい細くなっていくかということですが、これはメーカーも基準を表記していないためにグリップを見ただけではわかりません。
テーパーがきついと右手のグリップが細くなり、緩いと太くなります。
最近の傾向としては、テーパーが緩いグリップが多いと思います。
プラスティック系新素材のグリップはほとんどテーパーが緩い傾向にあります。
メーカーの狙いとしては力を入れなくても握りやすいということだと思います。
重さ
標準としては50グラムから52グラムです。
これを基準に軽い、重いを考えればいいと思います。
最近のドライバーは軽めのグリップを標準装備しているものが多いです。
ゼクシオは40グラム台のグリップを装着していたと記憶しています。
では重いとどうなるのか? 軽いとどうなるのか?
重いグリップの場合はスイングバランスが軽くなるのでカウンターバランス効果でクラブが振り切りやすくなります。
振り遅れやすい方は一度試す価値はあります。
グリップが軽くなると、ヘッドバランスが重く出るのでハンマーバランス効果でヘッドを重く使うことができます。
物理の話ですが、重い物をぶつけたほうがボールに伝わるエネルギーが大きくなるために飛距離アップに効果が期待できます。
バックライン あり/なし
グリップには、バックラインと言われる挿した時にライン状に張り出しができる物とそれがない物があります。
バックラインの目的としては、グリップ時に適度な引っかかりができて滑りにくくなることと、バックラインを感じることでフェースの向きがいつも同じアドレスが取れることです。
最近のドライバーは可変スリーブ付きの物が多く、バックラインなしのグリップが装着されることが多いです。
アイアンは半々ぐらいで、ウェッジはフェースを開いて使うことも多いので、ほぼバックラインなしです。
ウェッジでも開き具合を確認するために、バックラインありのグリップを入れられる方もおられますし、性能的に影響しないのでこれは好みの問題で正直どっちでもいいです。
いかがでしたか?
グリップを選ぶのにも知っておいたほうがいいことがたくさんあったと思います。
新しいグリップに交換してナイスショットしましょう!