ゴルフ会員権を取得するぞ!(前編)ゴルフ場のメンバーになる時の注意点とは?

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上の写真は、2019年にタイガー・ウッズがマスターズに5度目の優勝をして前年チャンピオンのパトリック・リードから栄光のグリーンジャケットを授与されている様子です。

このグリーンジャケットは単なるチャンピオンジャケットではなく、開催コースの名誉会員となった証でもあります。マスターズに優勝するとオーガスタナショナルGCの名誉会員になれるんですね。オーガスタナショナルGCのメンバー! 気が遠くなるほどの別世界の存在です。

ところで、皆さんはゴルフ場の会員権を持ってますか?

会員権なんてなくたって平日しか行かないから十分安くプレーできる、会員権代の元を取るのは大変、という考え方もあるでしょう。

確かに、ゴルフ場予約サイトでクーポンなどを利用して安くプレーができるのが現在のゴルフ予約事情だと思います。僕自身も予約サイトはよく利用します。安いプランを探したり、昔なら会員の紹介がなければ行けなかったコースにも、簡単に予約を入れてプレーできることは本当にうれしいことだと思います。

では、会員権っていらないのでしょうか? そこで、会員権を取得する際の注意点を考察してみます。今回は会員権を取得して、ゴルフが上達するというお話です。

まず前編は、会員権の種類とコースまでの距離・時間・コースの付帯設備・運営状態についてです。

ゴルフ会員権って何?

ゴルフ会員権って何?

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1980年代後半から数年の間、ゴルフ会員権ブームがありました。時はバブル景気真っ盛り。バブル以前に買った会員権が数年で10倍以上の値段で取り引きされることも多々あり、バブル景気後半では半年で数倍になるなんてことも珍しくありませんでした。

しかしこれはゴルファーが自分のゴルフのために手に入れたものではなく、投機目的で購入売却を繰り返す株式投資のような扱いだったわけです。

当然税制上も利益を他の所得と合算して納税させる損益通算の仕組みが適応されたのですが、平成26年4月には廃止となりました。

ゴルフ会員権を投機目的で取得する人がいなくなり、売った会員権はほとんどすべてが損になるため、税制優遇になるということで損益通算(所得合算)は廃止となったわけです。

裏を返せば、純粋にゴルフプレーや倶楽部ライフを目的として購入するための会員権となったわけで、コースの価値=購入費用ということになります。

したがって、現在市場取引されている会員権の取得費用はコースの評価であったり、コース側の姿勢が反映されているので、高額になるほど会員は高額所得者が多くなる傾向にあります。

安ければ10万円から、高いものは数千万円までするゴルフ場会員権ですが、いったいいくらぐらいのものを購入すればいいんでしょう?

ゴルフ会員権には大きく分けて、預託金会員制・株主会員制・社団法人会員制の3種類があります。

このうち株式会員制と社団法人会員制は非常に高額であったり、世襲でなければ会員になれないといった特徴があり、一般的には縁遠い存在であります。

いわゆる名門と呼ばれるコースで、たとえば東京オリンピック開催コースの「霞ヶ関カンツリー倶楽部」は社団法人会員制であります。

ここでは比較的身近な、預託金会員制と終身型会員権に絞って考察いたします。

預託金とは賃貸物件を借りる時の保証金のようなもので、退会時に返還されます。ただし、据え置き期間が設定されているのが特徴で、ゴルフ場が直接募集→入会の時点(会員証券発行時)から20年から35年の据え置き期間が設けられており、これを経過しないと退会しても預託金は戻りません。

当然流通することもなく、据え置き期間を過ぎなければ原則的に売ることはできません。とはいえ、相続が発生したり不慮の出来事などがあった場合はゴルフ場と協議して近親者に名義変更をすることも可能です。

一方、終身型は一代限り個人のゴルフライフの充実のためにあります。預託金はなく、流通することも原則的にありません。ですから、お気に入りのコースを生涯かけて利用し尽くすといったスタイルです。

複数のコースをメンバー利用できる性質のものが多く、コースに飽きる心配があまりないのが特徴です。

では、ゴルフライフの充実のためには、いったいどのようなコースの会員になるのが良いのでしょう?

コース選びはどうするの? 選択基準は千差万別! コースまでの距離・時間とコースの付帯設備・運営状態

コース選びはどうするの? 選択基準は千差万別! コースまでの距離・時間とコースの付帯設備・運営状態

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私は、クラブ選びのポイントは大きく分けて3つと考えます。

1.コースまでの距離・時間
2.コースの付帯設備・運営状態
3.取得にかかわる費用・ランニングコスト

という3つの項目です。まずは1、2から説明します。

1.コースまでの距離・時間
僕が以前所属していたコースは栃木県北部にあり、自宅から2時間かかりました。お恥ずかしい話ですが、30代まではさほど苦痛でなかったのですが、40代に入った頃からその距離と時間が苦痛になりました。

運転における体力が衰えてきたのだと思います。距離・時間を考え、私の経験と周りの意見を合わせて考慮してみると、「100キロ以内90分まで!!」がオススメです(渋滞なしの時間帯なら75分)。

距離だけで判断はできません。渋滞の有無も考慮しなくてはなりませんので、時間も重要な要素です。

2.コースの付帯設備・運営状態
そもそもゴルフに何を求めるかによって、コースに要求する付帯設備・運営状態が違います。ゴルフに非日常的なリゾート感を求めるなら、宿泊施設やレストランなどの飲食の充実を求めるでしょう。この場合は少し距離と時間がかかってもいいのかもしれませんね。

しかしゴルフが日常的で、上手くなりたい願望が強かったり、競技志向のゴルファーなら、コースに要求する付帯設備・運営状態は別なものになります。まずは、コースそのものを気に入るかどうかです。

フラットな林間コース・アップダウンのある丘陵コースといった地形で好みが分かれます。林間・丘陵の両面を持つコースもありますね。

グリーンやフェアウェイなどの整備状態も気になるところ。好みの地形なのにグリーンがボコボコだったりディボット跡が目立つゴルフ場では、メンバーになろうとは思いません。コースメンテナンスに時間と費用をかけているコースなら、文句なしです。

付帯設備としては練習場の有無が気になります。バブル期に突貫工事で仕上げたコースには、練習場がないなんてこともあります。用地の取得に難航したと想像できますが、上達を望むゴルファーとしては選びたくない要素でしょう。

逆にしっかりとした練習場を完備しているコースもあります。さらにはアプローチ・バンカー練習場までもコースと同じ状態で整備されているコースも存在します。

こういうコースのメンバーさんの中には、練習のためだけにコースへやってくる方もいますし、練習で得た感覚をコースで試すために急遽ハーフラウンドで確認するなんて方もいます。

そう! あの練習場で調子が良くて“今日がラウンドだったらな”と誰もが一度は思うアレが実践できるのです。

運営状態としては、経理的な経営状態とクラブ競技会の実施状況が気になります。

経理的な経営状態というのはなかなかわかりにくいのですが、コースのメンテナンス状態を見ると判断しやすいかもしれません。

経営が怪しくなってくると、メンバーよりビジターを多く集客して、結果コースが荒れるということが少なくありません。また、人員・費用削減でメンテナンスに力を注がなくなってくるということも考えられます。

クラブ競技会の実施状況こそが気になる方も多いと思います。

クラス分けされた月例会・理事長杯・クラブ選手権などなど……上級者になるとクラブの選手としてクラブ対抗戦(各都道府県別の各クラブの代表者チームによる競技会)に出場する選手を決めたり、純粋に技術の向上を目指すための研修会の存在も気になるところです。

また、上級者のためだけでなくハンデキャップ戦や女子選手権までもが充実していると、コースの会員に対する思いが伝わってきますね。競技志向のある人は、きちんとスケジュール化されたクラブ競技日程のあるコースを選びましょう。

ここまで1.コースまでの距離 ・時間、2.コースの付帯設備・運営状態を考察しました

ここまで1.コースまでの距離 ・時間、2.コースの付帯設備・運営状態を考察しました

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近くて運営状態がよく、コース形状を気に入り付帯設備が納得のコースが見つかったとして、気になるのは取得にかかわる費用とランニングコストですね。

私の経験上、気に入ったコースは高額! というケースが多いのですが、生活に支障をきたすほど高額なコースの会員になるのは本末転倒です。また、仮に入会したとしても他のメンバーさんと交流できなかったりもします。

可能な範囲で検討するべき事柄ですので、ご自分のプライオリティを考慮して予算を組みましょう。

次回3.取得にかかわる費用・ランニングコスト……お金にまつわるお話に続きます。

元クラブフィッターのzoroでした。
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