新しい『スリクソン Z-STAR』のスピン性能に注目!
『スリクソン Z-STAR ボール』は、ダンロップが2021年2月5日に発売したボールです。
“ソフトな打感でギュッと止まる! アイアンショット、アプローチのスピン性能が進化”というコピーのボールです。
【試打ボールスペック】
構造 ウレタンカバー3ピース
カバー 高耐久0.6mm極薄スーパーソフトウレタンカバー
コーティング 次世代Spin Skin コーティング with SeRM
コア スーパーソフトファストレイヤー大径コア
ミッド 高反発アイオノマー極薄ミッド
ディンプル 強弾道338スピードディンプル
カラー ホワイト(プレミアムパッションイエロー、ロイヤルグリーンもあり)
価格 オープン
『スリクソン Z-STAR ボール』は、使用しているツアープロから、極端な変更は望まないという要望があったということで、新開発はなかなか難しかったようです。
まず注目したいのは、「スーパーソフトソフトウレタンカバー」です。
元々、スリクソンのボールのウレタンカバーは薄いことで有名で、ボールとしてのこだわりになっていると思っていましたが、それを前モデルより0.1ミリ厚くしたのです。
0.5ミリと0.6ミリは、ほんの少しの差ですが、その分、コアも小さくしなければならず、かなりの改革になるのです。
カバーの厚みを増したことと、新しく改良した「次世代Spin Skinコーティング with SeRM」は、アプローチとショートアイアンのスピン性能の向上に寄与していると想像できます。納得できる理屈です。
『スリクソン Z-STAR ボール』は、「スーパーソフトファストレイヤー大径コア」や「強弾道338スピードディンプル」などのテクノロジーで飛距離性能の向上も可能にしているということです。
『スリクソン Z-STAR ボール』は、前モデルにおいて飛距離性能を明らかに向上させました。
前々モデルまでは、ツアーボールに飛距離性能の優先順位は高位である必要なし、と言わんばかりに、他のツアーボールよりも飛距離に劣るボールだったのです。
新しい『スリクソン Z-STAR ボール』は、昔に戻ってしまうということはないと思いますが、一抹の不安があるのも事実です。
2021年のゴルフシーンで、飛ばないツアーボールを求めるゴルファーはいません。『スリクソン Z-STAR ボール』も、スピン性能の向上というコンセプトと同時に、最低でも飛距離性能の維持はマストなのです。
『スリクソン Z-STAR ボール』は、昨年の秋からツアーでの供給が始まりました。
2020年の日本オープンは、稲森佑貴プロが勝ちましたが、その際に使用していたのは、新しい『スリクソン Z-STAR ボール』です。
過酷なコースセッティングで、『スリクソン Z-STAR ボール』は、その機能を発揮して結果を出したというわけです。
不安を打ち消してなおお釣りが来る実績がある『スリクソン Z-STAR ボール』は、実際に使ってみたくなるボールです。ツアーボールなので、僕よりもヘッドスピードが速いゴルファーにも協力してもらって、ラウンド試打をすることにしました。