新・貧打爆裂レポート『スリクソン ZX7 ドライバー』

今回の貧打爆裂レポートは、2020年10月17日に発売されたダンロップ『スリクソン ZX7 ドライバー』です。

いつものようにコースに持ち込んで、ラウンドしました。スリクソンの新しいドライバーの秘密に迫ります! 動画も含めての試打レポートです。

『スリクソン ZX7 ドライバー』はオーソドックスで飛びそう!

『スリクソン ZX7 ドライバー』はオーソドックスで飛びそう!
『スリクソン ZX7 ドライバー』は、ダンロップが2020年10月17日に発売したクラブです。

「驚異の飛びと操作性」というコピーのドライバーです。

【試打クラブスペック】
ヘッド素材 8AL-2Vチタン合金
クラウン CFRPコンポジット
フェース Super-TIX51AF チタン合金
ヘッド体積 460cc
シャフト Diamana ZX50(S)
ロフト 9.5度(10.5度もあり)
長さ 45.25インチ
ライ角 59.0度
価格(税別) 6万8000円

『スリクソン ZX7 ドライバー』は、ツアープロとスタッフの力を集結して開発されました。

同時発売の『スリクソン ZX5 ドライバー』はやさしめで、『スリクソン ZX7 ドライバー』は上位機種という位置付けです。

最も注目されるテクノロジーは、たわみの4重構造「REBOUND FRAME(リバウンドフレーム)」です。

カップフェースというフライパンのような形状のフェースを作って、ヘッドと圧着することで最適な反発を生み出すのが現在主流のテクノロジーなのですが、楕円のフェースをはめ込んだことで、剛性の高いエリアと低いエリアを交互に配置した4層構造になったそうです。

これにより大きなたわみを生み出し、反発性能が大幅に向上するのです。

見える部分でも『スリクソン ZX7 ドライバー』は、なかなか面白いのです。

米ツアーを意識したというシェイプは、いわゆる丸形で、トウ側に少し逃がしているように見えます。

形状的には、どこにもクセがなく、高さがあるクラウンとややハイバックになっている所など、現在のトレンドを上手に取り入れています。

大手外国ブランドのドライバーユーザーの好みを意識したのだと勝手に感じましたが、それ以上に好印象でした。

フェース上部のエッジの処理が丁寧で、きれいなラインをシャフトからつながるように描いています。

これは本当にお見事です。絶対に左には行かないという意思を感じさせながら、構えやすいドライバーに仕上がっています。

クラウンはカーボンで、低重心化していることも一目瞭然です。

ソールを見ると、中央のヒール側とトウ側の2ヶ所にウェイトがあることから、重心をやや浅くしつつ、低スピンの強いボールが出そうだというイメージが湧きます。

スリクソンの『7』シリーズのドライバーには、プロ用、というイメージがあります。

『スリクソン ZX7 ドライバー』の商品説明でも、「驚異的な飛距離と操作性」と紹介されていますので、ボールを操る技量が発揮できるドライバーだと期待できます。

やさしく、ぶっ飛ばせる『スリクソン ZX7 ドライバー』!

動画を見てください。

『スリクソン ZX7 ドライバー』を打ってみました。

打音の音量は控えめですが、音質は金属系で残響がない飛びそうな音がします。

打ち応えは、柔らかく、ボールがフェースに乗っているような感覚があります。それでいて、初速感は強烈にあります。最先端のドライバーだと、弾道が教えてくれます。

やや高めの中弾道が出ます。棒球系のボールです。

コピーで主張していたように、『スリクソン ZX7 ドライバー』の飛距離性能は素晴らしいです。トップレベルの中で、さらにトップを競えます。

平均飛距離は230ヤード。最長飛距離は255ヤードでした。

『スリクソン ZX7 ドライバー』は、操作性を前面に打ち出しているだけあって、かなり敏感に反応するドライバーに仕上がっています。

ただ、細かい曲がりは、ストレートに飛ぼうとする機能に吸収されてしまう傾向があるのです。つまり、ほぼストレートな弾道にまとまるのです。

注意したいのは、曲げようとすれば、最近のドライバーでは珍しいぐらいに曲がるということです。

大きいフェードを打とうとして、手応えは文句なしでしたが、曲芸のような大きなスライスになり、想定の1.5倍は曲がったことがあったのです。

『スリクソン ZX7 ドライバー』は、ボールをコントロールしたいゴルファーにオススメです。

久しぶりに、狙い以上に曲がるドライバーを打ちました。

姉妹モデルの『スリクソン ZX5 ドライバー』よりも、『スリクソン ZX7 ドライバー』のほうが、ドローが打ちやすく、右に行かないという感じもしました。つまり、とらえるという意味では、こちらのほうがやさしい、と感じたのです。

実は、試打に付き合ってもらったゴルフ仲間の内、4人が新しい『ZX』シリーズのドライバーを予約しました(これはかなりすごい数です)。

その中の3人が、『スリクソン ZX7 ドライバー』を選びました。興味深いのは、この3人はすべて、右にボールが行ってしまうミスに苦しんでいるタイプなのです。

『スリクソン ZX5 ドライバー』は右に行きミスが出る、と敬遠した結果でした。

敏感なのにやさしいという矛盾に混乱するゴルファーもいると思いますが、ベクトルの違いなのです。

ドライバーのやさしさは2種類が主流で、一つは、スライスを防ぐという「とらえやすさ」です。

もう一つはミスヒットしたときに、安易にミスショットになりにくい「許容性」です。

『スリクソン ZX7 ドライバー』は、前者の意味でやさしいのです。

スライスと、右へのプッシュが嫌なゴルファーにも、『スリクソン ZX7 ドライバー』をオススメします。

実際に、1ラウンドではわからずに、2ラウンドしたのです。『スリクソン ZX7 ドライバー』は、一筋縄ではいかない不思議なドライバーでした。飛ぶのは間違いありません。でも、今までの印象と違うのです。

小さなフェードも完璧に打てますが、気持ち良く振るとややドローになって、それが飛距離的には一番飛びます。

もっと違う正解があるような気がしたまま、試打を終えました。

大きく曲げようとすると、敏感に反応するので面白いのですが、それはオマケのような機能で、現実的には、小さなドローと、小さなフェードで決め打ちしていくのが『スリクソン ZX7 ドライバー』の効率良い使用法だと思います。

構えたり、振ったりして感じるのは、オーソドックスなドライバーですが、打ってみると未知な感覚があります。結果も最先端です。『スリクソン ZX7 ドライバー』は、挑戦すべきドライバーです。
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ロマン派ゴルフ作家の篠原

ロマン派ゴルフ作家。1965年東京都文京区生まれ。中学1年でゴルフコースデビューと初デートを経験し、ゴルフと恋愛のために生きると決意する。競技ゴルフと命懸けの恋愛に明け暮れた青春を過ごし、ゴルフショップのバイヤー、広告代理店、市場調査会社、団体職員などをしつつ、2000年よりキャプテンc-noのペンネームでゴルフエッセイストとしてデビュー。『Golf Planet』はゴルフエッセイとして複数の日本一の記録を保持し、恋愛小説も執筆。日本ゴルフジャーナリスト協会会員。 https://blog.goo.ne.jp/golfplanet

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