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ギア猿

Gridge編集部

10月の『ギア猿』はシャフトの長さをサルベージ!Gridge編集長も登場!?

多くのゴルファーの皆さんは、意外とご自身が使っているクラブの長さに無頓着なのではないでしょうか?

しかし、例えばドライバーを短くすることや、アイアンの全番手を同じ長さにして使うなんてことも考えられるわけです。

そこで今月の『ギア猿』は、そんな疑問に答え、シャフトの長さをサルベージ!

シャフトを短くするメリットや短尺シャフトに合う人を解説したり、実際にワンレングスアイアンを試打したりしています。

さらに今月は、Gridge編集長のじゅんやあくも海外ツアー通(?)として登場していますよ!

デシャンボーでおなじみ、ワンレングスアイアンの使い心地は?

先日の全米オープン2020で圧倒的な強さを見せ勝利した、ブライソン・デシャンボー。その彼が使用するのが、全番手同じ長さというワンレングスアイアンです。

デシャンボーが使用する「コブラ キング ワンレングスアイアン」は、全番手が7番アイアンの長さで統一されています。

つまり、ロング番手のアイアンは短く感じ、ショート番手のアイアンは長く感じるわけです。

実際にゲストの原西さん(FUJIWARA)が試打してみました。

まず、9番アイアンを試打。「長さはそれほど感じず、距離も自分の9番と同じ135ヤード」という結果に。

次に6番アイアンを試打。するとこちらも170ヤード弱の飛距離で、自身の6番の飛距離と同じとのことでした。

振っていてもまったく違和感を感じないという原西さん。「6番でも、9番で打っている感じ」という感想で、クラブフィッターの鹿又芳典さん曰く「ワンレングスアイアンが使えるタイプ」。

一方、番組メインMCの華丸さんがまず9番の試打をしてみると、なぜかまったくタイミングが合いません。

関雅史(QP)プロによると「頭で9番の長さを認識してしまっていて、違う長さの9番でタイミングが取れないという人もいます」と解説。

次に6番を持つと、トップの連発。「わかりやすい。本来の9番より長いので9番ではダフり、本来の6番より短いので、6番ではトップしてしまっています」(QP)。

このように、ワンレングスアイアンはプレーヤーによって合う・合わないが顕著に現れるようです。

ドライバー短尺化のメリットは?

現在のドライバーの平均的なシャフトの長さは45~45.5インチとなっています。

しかし、人によって身長も異なりスイングも異なるので、それぞれに合うシャフトの長さは違うのではないでしょうか?

そんな疑問から生まれたのが、ドライバー用の短尺シャフトです。

ここでは、45.75インチの純正シャフト付きのドライバーとそのシャフトを単純に1インチ切って短くしたものを打って比較検証してみました。

華丸さん、原西さんが両者を打ってみると、「短いので当てやすく感じる(華丸)」ものの、飛んだり飛ばなかったりと、結果にバラつきが出ました。

鹿又さんによると、元々装着されているシャフトを単純に短くすると、一番変わるのはバランスとのこと。

実際には、持った時にヘッドを軽く感じてしまうようになります。

今回の実験で使用したクラブでは、45.75インチでバランスがD1だったものが、44.75インチにすることでC6にまで軽いバランスに変化していました。

ただこれは良し悪しではなく、合う・合わないの話なので、軽いヘッドのほうが当てやすいと感じる人もいれば当てにくいと感じる人もいます。

一般的には、シャフトを短くした場合はヘッドに鉛を貼るなどの調整をして重くすることで、振り心地が極端に変わらないようにします。

短尺専用シャフトとは?

「短いシャフトのほうが振りやすい! でも単純にシャフトを短くするとバランスが軽くなって振りにくくなってしまう!」

……そんな人のためにフジクラシャフトが開発したのが、短尺専用シャフト「Speeder SLK」です。

短くしても同じバランスが出るように設計されているのです。

そこで、先ほどと同じヘッドにこの短尺専用シャフトを装着したドライバーで試打をしてみました。

原西さんは「ヘッドに重さは感じます」といい、比較的距離も落ちず球筋も安定し、曲がり幅も減少しました。

華丸さんは「短いほうが安心感がある」というものの、飛距離が若干落ちてしまいました。

やはり、シャフトの長さでヘッドスピードを出しているタイプの人は、短尺シャフトを使うと飛距離が落ちてしまうようです。

ただし二人とも、「大事な場面でどっちか使えと言われたら短いほうを使う」といい、たとえ一発の飛距離は落ちてしまっても、平均飛距離が伸びるのが短尺シャフトのメリットと言えるようです。

変わったシャフトもご紹介!

今月の「Dチョイスコーナー」は、変わったシャフトの紹介です。

最初に紹介するのは、50インチの超長尺ドライバー。

赤木D(ディレクター)がゴルフ流通大手「つるやゴルフ」のYouTubeを観ていたら出てきたというこの代物。

すっかり“ギアの変化に影響を受けない男”という異名が染みついてしまった原西さんが試打してみると、やはりいつもと同じ飛距離に。

いっぽう、先ほどから原西さんとの“仲の良さ”を露呈している華丸さんが打つと、ほぼ同じ距離という結果に。

お二人とも、やはり打ちにくさを感じたということで“ナシ”という判定。

続いての紹介は、逆の超短尺シャフト。なんと、37インチのドライバーです。こちらは、釣りYouTuberの「釣りよかでしょう。」さんが番組内で紹介していたものをお借りしてきました。

まず打ってみた原西さん。なんと、この超短尺ドライバーでも224ヤードを飛ばし、この日それまで打ってきた他のドライバーとほぼ同じ飛距離を記録。収録現場がどよめきます。

いっぽう、これまでギアの変化に影響を受けまくっている華丸さんが打つと、やはりそれなりに飛距離が落ちました。

こちら、華丸さんが“ナシ”、原西さんが“アリ”という判定。

続いて紹介するのは、フジクラシャフトの「MCI PRACTICE Iron」。あの渋野日向子選手が練習にも取り入れているという、超柔らかシャフトが装着されたアイアンです。

スイング中のシャフトのしなりを体感しやすいという練習器具です。

まずは原西さん。相変わらず影響を受けず、普通のクラブと変わらない試打結果に。感想も「しなってる感じがまったくわからない」。変化に鈍感です。

いっぽうクラブの変化に影響を受けまくり、優秀なモニターとしての評価を番組中に確立しつつある華丸さんが打つと、薄い当たりに。

QPさんも「普通はこうなります。腕とか手を使ってスイングすると当たんないです」と、練習器具の機能通りの結果に胸をなでおろします。

判定は、華丸さんは“アリ”、原西さんは“ナシ”。

続いての紹介は、竹っぽいシャフト「幻竹峰シリーズ ブラウン」(サンキプラナリア)。

メーカー各社の試打取材はもちろん、どちらも工房を構えているために大概のシャフトは知っているというQPさん、鹿又さんの両方が知らなかったという逸品です。

まずは“違いの出ない男”原西さんが試打すると、なんとこれまでの最長距離を記録! 「竹のしなり効果が出ました」(原西)。

こちらの判定は、二人とも“アリ”となりました。

新コーナー! 海外ギア通信にGridge編集長登場!

唐突に始まった新コーナー(?)「海外ギア通信」に、Gridge編集長の芥川順哉(じゅんやあく)が登場!

最初のお題は「60グラム台のシャフトはアマチュアには重過ぎるのでは?」問題。

番組収録時の世界ゴルフランキングトップテンの選手のドライバーのシャフトの重さを調査したところ、おそらく5人は60グラム台のシャフトを使用していることが判明したのです。

現在市場では、多くのドライバーの純正シャフトが50グラム台、カスタムシャフトが60グラム台という設定になっており、カスタムシャフトを選ぶ人も少なくありません。

もしあなたがいま60グラム台のシャフトを使用していて、ドライバーの飛距離や方向性に不満があるのなら、一度シャフトの重さを見直してみてもいいかもしれません。

海外ツアーを楽しく観るテクニックとは?

「海外ギア通信」からもうひとネタご紹介。

海外ツアーを観る時に選手たちの使っているクラブが気になることはありませんか?

そんな時に便利な検索ワードがあるのです。

それが「WITB」。

これは“What's in the bag.”の略で、当然「バッグの中には何が入っているの?」という意味ですね。

これを、気になる選手の名前と一緒に検索することで、その選手のクラブセッティングがわかっちゃうのです。

例えば、タイガー・ウッズなら「Tiger woods witb」という感じで検索してみてください。

この時に注目してほしいのが、フェアウェイウッドやユーティリティ(ハイブリッド)、ウェッジ、パターなんです。

なぜなら、ドライバーやアイアンは契約メーカーのクラブを使う選手がほとんどですが、上記のクラブは契約外のメーカーのクラブを使うことが多いからです。

つまり、それはお金ではなく性能が評価されてバッグの中に入っていると言えるのです。

多くの選手がバッグの中に入れているクラブは、それだけ評判のいいクラブということができるわけです。

皆さんもぜひ、そんな点にも注目しながら、ゴルフネットワークでPGAツアー中継をご覧ください!


詳細及び今月の放送予定は下記のゴルフネットワーク内『ギア猿』公式サイトまで!