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「SIM」と「グローレ」が合体!?新製品SIMグローレ試打インプレッション【動画あり】

皆さん大注目の「SIMグローレ」。

前作のMグローレがかなり性能が良く、アマチュアゴルファーから非常に大きな支持を得ました。

今作のSIMグローレはどんな性能なんでしょうか?

今作はグローレとSIMが融合

大体の方はもうご存じだとは思いますが、今回のSIMグローレは、テーラーメイドのグローバルモデルであるSIMシリーズの性能をかなり踏襲しています。

グローレならではのつかまりと球の上がりやすさを残しつつ、SIMで培った空力などをどれだけ組み込めたのかが注目です。

試打動画とインプレッションは一番最後に動画でご覧ください。

大きく分けて3つのポイント

SIMグローレには大きく分けて3つの注目するべきポイントがあります。

1つ目は「ドローバイアス」
2つ目は「ZATECH(ゼイテック)チタン」
3つ目は「スイートエリアの拡大」

それぞれの部分を細かく見てみようと思います。

ドローバイアス

SIMドライバーで一気に話題になった性能に「イナーシャジェネレーター」というものがあります。

スイング中の空気抵抗とその流れを研究し、極限まで空気抵抗を減らしヘッドスピードを上げて振りやすさを求めた性能です。

このSIMグローレにもその性能を踏襲しました。

SIMドライバーと同じくヘッド後方が上がっているハイバック構造はそのままに、イナーシャジェネレーターの形状を少し変更しドローバイアスに再設計してます。

また、ヘッドの外側と内側に23.5グラムのドローバイアスウェイトとバックウェイトを搭載し、非常に大きな重心角(注1)を実現しました。

これによりグローレシリーズのつかまりと球の上がりやすさを維持しつつ、SIMドライバーの振りやすさをプラスすることに成功したのです。

(注1)重心角とは、机などにクラブを置いてヘッドを垂らした際フェースが上を向く角度のことです。この角度が大きいほどスイング中に自然とフェースがターンしやすくなり、ボールがつかまりやすくなるのです。

ZATECH(ゼイテック)チタン

SIMフェアウェイウッドに採用された高性能チタンにZATECH(ゼイテック)チタンがあります。

このチタンは非常に反発性能がよく、ドライバーには使用できないと言われていましたが、SIMグローレ開発チームが調整を重ねてSIMグローレ ドライバーに採用することが可能になりました。

M5、M6ドライバーから採用されている「スピードインジェクションも」SIMグローレ ドライバーに採用されており、かなり高い反発性能を実現しています。

ちなみにスピードインジェクションは、これまではフェースのトウ、ヒール下部にある小さなネジから樹脂を注入していたのですが、SIMグローレではクラブのトウ側から注入しており、フェース面がスッキリしているのも要チェックですね。

さらにZATECHチタンはかなりフレキシブルなチタン素材らしく、しっかりとたわむのでスイートエリアの拡大にも役立っています。

スイートエリアの拡大

前作のMグローレでは、ソールのフェース側にハンマーヘッドなる溝がありました。

SIMグローレではそれが廃止になり、これまでのテーラーメイドの十八番であった「貫通型スピードポケット」が採用されました。

貫通型スピードポケットといえば、フェース下部のヒットでもしっかりとフェースがたわんで飛距離をロスしにくいという性能です。

ZATECHチタンと貫通型スピードポケットの効果によってスイートエリアが非常に大きくなりました。

スペックを確認

ロフトラインアップに9.5度と10.5度があるのは一般的ですが、11.5度がラインアップされているのがうれしいですね。

このモデルのターゲットはヘッドスピードが遅めの方がメインだと思います。そういった方は打ち出し角不足でキャリーが稼げない場合が多いので、「俺はこのロフトを使い続けるんだ」と頑固にならずハイロフトを試してみてほしいと思います。

さらに純正シャフトはMグローレではSpeeder EVOLUTION(スピーダーエボリューション) TMというモデルでしたが、SIMグローレはAir Speeder(エアスピーダー) TMというモデルになってます。

フジクラのエアスピーダーといえば、非常に軽量でしなりの大きいモデルです。

純正シャフトとしてデチューンされたとはいえ、エアスピーダーがベースなのでかなりしなり量が大きく感じます。

巨大なバックライン

SIMグローレオリジナルグリップには、画像のようなバックラインが採用されております。

画像だけでは判断しにくいと思いますが、感想としてはゴルフプライドのアラインシリーズのバックラインに負けず劣らずの強調されたバックラインでした。

もしこれが気持ち悪いならグリップ交換をする訳ですが、純正グリップは何と33.5グラムという超軽量グリップです。

もし交換する場合はグリップの重量に注意してください。

お待たせしました試打動画です。

実際に打ってみた動画をご覧ください。

細かい感想は動画内でしゃべっていますので、箇条書きにすると、

・とにかくつかまる
・ヘッドスピード40メートル/秒くらいの反発が強烈
・Mグローレに比べて打音が大人しくなった

という点が挙げられます。

シャフトのコシがかなり少なくやや頼りない印象なので、純正シャフトの中ではSフレックスから試すのが良いかもしれません。