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ロマン派ゴルフ作家の篠原

新・貧打爆裂レポート『トリプル・トラック SEVEN S パター』

今回の貧打爆裂レポートは、2020年4月24日に発売されたオデッセイ『トリプル・トラック SEVEN(セブン)S パター』です。

いつものようにコースに持ち込んで、ラウンドしました。3本のラインが目立つパターの深層に迫ります! 動画も含めての試打レポートです。

最先端を詰め込んだ新しいSEVEN型のパター!

『トリプル・トラック SEVEN S パター』は、オデッセイが2020年4月24日に発売したパターです。

『トリプル・トラック パター』は、2019年の秋に発売された『ストローク ラボ ブラック パター』の兄弟パターのような感じで、「ストローク ラボ シャフト」を採用しています。

『トリプル・トラック SEVEN S パター』は、2020年3月に発売された『トリプル・トラック パター』シリーズの追加機種です。


【試打クラブスペック】
ヘッド ステンレススチール/ABS
シャフト STROKE LAB シャフト
ロフト 3度
長さ 34インチ
ライ角 70度
価格(税別) 3万2000円

『トリプル・トラック SEVEN S パター』は、名前の通りに青、赤、青の3本のラインが白地の太いサイトラインにプリントされているのが特徴です。

ヘッド形状はオデッセイの主要なヘッド形状の一つである「SEVEN(#7)」です。

角型、牙型とか、いろいろな呼び方を使い手がしていますが、「SEVEN」は実績をたくさん残しているパターです。

ヘッドが持っている基本性能について、今さら書くことはないぐらいの信頼があります。

「SEVEN」のヘッドは、例外はありますが、基本的には、フェースローテションが少ないストロークに合っていて、左右のミスヒットに強く、弾きが良いこととフェースの「マイクロヒンジ・スター・インサート」が生む転がりの良さで、伸びがあるボールを打てると言われています。

やさしいヘッドは、裏を返せば、少し鈍いというか、ボケた感じだともいえますが、それを補うのが「ショートスラントネック」です。

短く細いネックは、シャフト中央にヘッドのラインが合うように作ってあり、ボールを包み込むように打ちやすくなり、力学的に感触を敏感にします。

最後に、キャロウェイのボールにプリントされている「トリプル・トラック」と、カラーも幅もぴったりと合うようになっているヘッドのブレードのデザインです。

かなりの上級者でも、狙い通りにパターをセットして、アドレスするのが苦手だというゴルファーがいます。

『トリプル・トラック パター』は、まず、ボールのラインを狙いに合わせます。ボールにパターヘッドのラインを合わせて、あとは、打つだけ。苦労せずに、アライメントが完璧なパットできるというわけです。

『トリプル・トラック SEVEN S パター』は、栄光の実績があるヘッドに、最先端のテクノロジーを詰め込んだパターなのです。

『トリプル・トラック SEVEN S パター』でパットを決めまくれ!

動画を見てください。

『トリプル・トラック SEVEN S パター』は、気持ち良く打てるパターです。

告白すると、僕は過去に3回、SEVEN型のパターを購入して、ラウンドに投入しています。

メジャートーナメントの優勝パターになっている形ですので、その実力のお裾分けを欲しがってしまうのは、ゴルファーのサガです。

結局、最長でも、3ラウンドで諦めて、元のパターに戻したのです。

理由は、大味な感触が好きになれなかったのと、ショートパットでラインに合わせ辛らかったからです。

それらの経験をぶっ壊すような気持ち良さでした。

ショートパットでも、ボールのラインを合わせれば、何ら不安はありませんし、途中で、強いてラインを合わせずに使ってみましたが、狙い通りのボールが打てました。

入る入らないは時の運という側面がありますが、狙い通りの方向に、イメージ通りの速度でボールを打ち出すことに関しては、自己完結の100点満点が可能です。

『トリプル・トラック SEVEN S パター』は、100点を連発しました。

一緒にプレーしていた同伴者も、数ホール使用してみて、即購入を決めていました(彼は、元々、SEVEN型を使用している)。

余計なことを考えずに、やさしいパターで簡単にパットをしたいと考えているゴルファーに『トリプル・トラック SEVEN S パター』はオススメです。

また、パターに悩み過ぎて訳がわからないという迷えるゴルファーにも、『トリプル・トラック SEVEN S パター』をオススメします。

良いパターの条件は何でしょうか?

狙い通りの方向に迷いなく打てることと、狙った速度のボールを打てるパターということになると僕は答えます。

そんなの当たり前じゃないか、というゴルファーは、手元にそれが可能なパターがあるという幸運に恵まれているのだと推測します。

練習を繰り返しても、100点満点どころか、70点にも満たない結果しか出せないパターにしか出逢っていないゴルファーもいます。

パットは、打ち手の技術でできることに限界があります。どんな名人でも、すべてのパターでその腕前を披露することは不可能なのです。

足りない部分を補ったり、得意な点をさらに強化したりして、パターと一緒になって100点満点を、もっと欲張って突き抜けた120点を狙うのが、パッティングの醍醐味なのです。

『トリプル・トラック SEVEN S パター』は、多くのゴルファーにとって、機能を発揮してくれるパターになると思います。

パットが下手だからだと諦めているゴルファーにも、パットが得意だからもっと高いレベルの世界を見てみたいゴルファーにも、手に取ってほしいパターです。