強い夏ラフにはアッパーブローで対抗しよう!

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夏のラフはとても元気。陽光の恵みをたっぷり受けている証ですね。

プレーする側もその元気に負けない技術と工夫が必要です。

ラフからのショットが安定しない人はアッパーブローを試してみましょう。

ラフからのショットはスピン量が減少する

ラフからのショットはスピン量が減少する

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初夏から初秋までのプロトーナメントでよく耳にする言葉が「フライヤー」。

ラフからのアイアンショットが飛び過ぎてグリーン奥まで転がってしまった、なんて光景を見たことがあるハズ。

フライヤーは、スイングが速い人特有の現象と言われることもあります。これ、間違ってはいませんが正解とも言えません。

スイングが比較的遅い人だって、フライヤーと同じ現象は起きているのです。

フライヤーが起きる原因はクラブとボールの間に挟まった芝。クラブフェースに直接ボールの当たる面積が少なくなるため、スピン量が減ることから飛距離が伸びてしまうわけですね。

アイアンに比べ、ドライバーのスピン量が極端に少ないことからも飛距離が伸びる理由を推測できるでしょう。

一般的にアイアンのスピン量は番手の1000倍と言われています。7番アイアンなら7000回転/分ですね。

プロや上級者はダウンブローで打つのでスピン量はさらに増加します。フェアウェイから放ったショットがグリーンでピタッと止まるのは、スピン量のおかげ。

フライヤーになると場合によっては20〜30ヤードも飛んでしまいます。しかも芝の長さやボールのライによって飛距離が変わるので厄介ですね。

ラフに負ければスコアダウンは必至

ラフに負ければスコアダウンは必至

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プロや上級者ほどスイングが速くない、ダウンブローで打てないからといってフライヤーを計算する必要はない、と思いたいところですが、そこがゴルフの難しさ。

スイングが比較的遅い人でも、クラブフェースとボールの間に芝が挟まれば、当然スピン量は減るのです。

スピン量が減ればランが出るので、結果、番手以上の距離が出ることになりますね。

したがって、ラフに入った時は残りの距離を考え、番手をひとつ下げたほうが好結果につながります。

ただし、芝の抵抗に負けない打ち方だったら、の条件つき。

見た目それほど長くなくてもピンと立っている葉先のラフはかなり抵抗があります。

フェアウェイのつもりで振るとラフからのクラブの抜けが悪く、勢いのない球筋、いわゆるドロップボールになってしまいます。

こうなると、なんのために番手を下げたのかわかりません。

ラフに負ければフェースの向きも変わるのでラフからラフへ、あるいはグリーン回りのバンカーへ、とスコアダウン必至の状況を迎えることになります。

かなり、気持ちが折れますよね。

高い軌道の球筋でラフから脱出

高い軌道の球筋でラフから脱出

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強いラフ、と考えるだけで身体は緊張します。

適度な緊張はどのショットにもありますが、フェアウェイよりも慎重になる分、不安が生まれるものです。

そうなると腕には余計な力が入り、体幹の捻転は不十分。引っ掛けたり、押し出したりと状況は悪化していくばかりです。

ラフに入ったら、まずは身体の緊張をほぐして不安を追い出しましょう。

打つ前に両手を上げて背筋を伸ばす、軽く2〜3回ジャンプする、といった身体の固さをほぐすためのストレッチを覚えておけば精神的なリラックスも期待できます。

ラフの芝が強い時は、アッパーブローで打つ高い軌道の球筋が効果的です。打ち込むのではなく、払い打ちのイメージですね。

これ、プロもやっているんです。

フライヤーの距離が計算しにくい時、あるいは転がりを最小限にしたい時、高い球筋にすることで余計な飛距離や転がりを減少させるわけです。

スイングは大きく変えなくても大丈夫。ただし、フェアウェイで打つ時よりもボールを1個分、左足寄りにしてアドレスします。

このボール位置により、クラブヘッドが最下点から上がる時にヒットできます。フィニッシュへ向かう時はできるだけ大きなフォローを取りましょう。

強い芝のラフでも、クラブの抜けが良くなります。

練習場でアッパーブローのスキルを上げる

練習場でアッパーブローのスキルを上げる

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ラフからの打ち方、コース以外で経験できる場所はほとんどありませんね。

でも、アッパーブローは練習場でスキルを上げることができます。

低めにティーアップしたら、本番と同じ位置にボールをセット。ボール手前のマットをソールで薄く擦る程度にスイングするとアッパーブローの練習になります。

スライスが出る場合、アウトサイドインの軌道になっている可能性があるので、インサイドアウトをイメージすればストレートボールが出やすくなります。

アッパーブローの飛距離や飛球線が通常にセットしたボールとどのくらい違っているか、それを確認しておけば実践する時に役立つはず。

なお、ラフからのアッパーブローはアイアンでフルスイングできる距離が残っている時。

グリーン回りのラフではあまり有効ではありません。アッパーブローで打つと下をくぐる、いわゆるダルマ落としになる可能性が高くなるので注意してください。

またフルスイングできる距離でも深い芝の中にスッポリと入っていた時はかなり難易度が高くなります。

そんな時はロフト角が大きいウェッジでフェアウェイへ出すことだけに専念しましょう。
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Taddy Bear

大手建設会社の月面都市計画から押入れのカビの取り方まで、あらゆるジャンルの記事を書き続け、気がつけばキャリア30年のライターです。 ゴルフ関連ではプロから著名人、アマチュアまで幅広い人物のインタビューを中心に執筆していました。仕事での関わりは長くても、ゴルフの楽しみはまだまだ入り口しか知りません。 皆様と一緒に楽しめる記事を書きたいと思っています。 なお、Kindleにて短編集「アームチェア・ゴルファーの優雅な午睡」などを出版しています。 https://twitter.com/TaddyBe67848124

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