Gride

初心者

Taddy Bear

ヤーデージブックを作って明日のコースのイメトレをしよう!

ヤーデージブックとは各コースのホールレイアウトと距離が表記された冊子のこと。プロの競技で、次の1打の前に見ている光景はすっかりお馴染みですね。

これ、アマチュアでも作れます。あらかじめ作っておけば、コース戦略のイメトレ、本番ではリスク回避もできます。

初めてのコースは設計の策略にハマりやすい!

getty

初めてのコース、右ドッグレッグのパー4でドライバーが会心の当たり!

……と思った次の瞬間、フェアウェイやラフを突き抜けて傾斜地まで飛んでいったこと、ありませんか?

あるいはブラインドホールの第2打。狙った方向に打ったつもりなのに、なぜかグリーン脇の深いラフにすっぽり。

もっと悪い時はOBになったりして。

おっかしいなあ? と思ってボールの着地点に行ってみると、確かにあの打球では悪い方向になるのは当たり前、と納得できるレイアウトや傾斜だったりするものです。

ホームコースであれば注意するポイントを覚えることはできても、初めてだったり前回来た時からかなり日数が経っていたりといった場合、コースの策略にまんまとハマってしまいがち。

最近はカートのディスプレイにレイアウトや距離を表示するコースが増えてきました。

参考にはなりますが、やはり直前情報をすぐに活かせるほど上手な人ばかりではありませんよね。

初めてのコースに出る際、時間的余裕のある人はヤーデージブックを利用してみてはいかがでしょう? コースによってはヤーデージブックを販売しているところもあります。

とはいえ、まだまだ用意していないところがほとんど。

そんな時は? もちろん、自分で作るんです。

内容の書き込みは自分の好きなスタイルで!

getty

プロの競技でよく目にするのが、ショットを打つ前に縦長の冊子を見ながらクラブの選択をするシーン。

ヤーデージブックは、文字通り各ホール毎の距離を記載したノートですが、プロ用は距離計測やグリーン傾斜などがさらに細かく記載されています。

これに練習ラウンドで感じた要点を細かく記入し、自分専用に仕上げているわけですね。

ヤーデージブックにはルールがあります。

グリーンの縮尺は480分の1、冊子の大きさは11センチ×18センチ以内。競技では上記が守られていないと失格になります。

一般のラウンドであれば多少の大きさの違いは問題となりませんが、やはり大きさは守ったほうがいいですね。

内容の作成にルールはありません。自分がわかりやすいように、自由に作成してください。

各コースのサイトに掲載されているコース図を拡大してプリントアウト、ホール毎に綴じてもいいですし、グーグルマップでコースを開いてプリントアウトする方法もあります。

衛星写真に切り替えると、よりリアルになりますね。ちなみに衛星写真では、ポイントを使って距離の測定も可能です。

ハザードまでの距離やフェアウェイの幅など、使い方次第で役立つ情報を充実させることができます。

ただし、距離はメートル表示なので0.9144をかけてヤード表示にしたほうが便利。全ホールを手書きにするのもアリです。

自作のメリットは覚えやすいこと。漢字の書き取りドリルを考えればわかりますね。

ホール直前にカートのディスプレイを見るよりも、事前にヤーデージブックを作成したほうが確実にコース戦略を頭の中に入れておくことができます。

単純にホールレイアウトを綴ったヤーデージブックでもいいですが、できればサイトに記載されている攻略法なども記載しておけば、さらに役立つハズ。

各ホールの情報の中でもハンデキャップはかなり重要。

ホールレイアウトを見ながら、なぜここは難しいのか、あるいは逆にイージーとされているのか、事前に考えれば最小スコアで回るためのクラブ選びや落とし所がわかってきます。

ひとり、黙々とヤーデージブックを作成していると机の前にいながらフェアウェイのイマジネーションが湧いてきます。

これも作る楽しみのひとつでしょう。

ただし、作るのに夢中になって寝不足にならないように。

ミスショットだって貴重な情報

getty

ヤーデージブックを作ってコースに行ったら終わり、ではもったいないですよね。

家に帰ったら、疲れた身体を回復させるために即寝したい気持ち、わかります。でも、その前にラウンドで得た情報を記入しておく習慣をつけましょう。

一晩寝た後は情報量も少なくなります。

各ホールの記憶が残っているうちに要点を書き出せば、それだけ役立つ情報が多くなります。

各コースのサイトや書き込みに掲載されてはいないけれど、体験したからこそ書ける情報は意外とあるのです。

たとえばグリーンの傾斜や速さ、芝目。それからホールの風向き。バンカーの砂質。

ミスショットの詳細だって自分だけの貴重な情報ですね。

書き込むほど、そのヤーデージブックはオリジナル色が強くなります。次にそのコースへ行くのが大きな楽しみになるのは間違いありません。

ヤーデージブックが増えるほど、自分だけの貴重な財産になります。

使う時はマナーを守って!

getty

ヤーデージブック、せっかく自作したのだから活用したいですね。

でも使用には要注意。

プロはヤーデージブックを見ながら歩測したり、クラブ選択をキャディと話し合ったりしていますが、これだけ時間をかけられるのはあくまで競技だから。

アマチュアが、試合でもないのにヤーデージブックを見てたっぷり時間をかけているとスロープレーになります。

内容を確認するなら前の組が詰まっている時や打順を待っている時、カートに乗っている間に済ませましょう。

もちろん書き込みはホールアウト後の空いた時間、もしくは帰宅してからがマナーです。

ネットショップではヤーデージブック用のシャレたブックカバー、ケースも販売しています。

お気に入りの色を選んだり、自分で加工したりすればヤーデージブック作りに熱が入るというもの。

ウェアのポケットからおしゃれなヤーデージブックを取り出してホールのロケーションを軽くチェック。

なんだか、これだけでワンランクほどスキルが上がった気、してきませんか?