新・貧打爆裂レポート『ST200 ドライバー』

今回の貧打爆裂レポートは、2020年3月20日に発売されたミズノ『ST200 ドライバー』です。

いつものようにコースに持ち込んで、ラウンドしました。ミズノの逆輸入ブランドのドライバーの深層に迫ります! 動画も含めての試打レポートです。

熱望されていた逆輸入の『ST200 ドライバー』に注目せよ!

熱望されていた逆輸入の『ST200 ドライバー』に注目せよ!

『ST200 ドライバー』は、ミズノが2020年3月20日に発売したクラブです。

『ST』というブランドは欧米のミズノが展開していたものです。2020年から逆輸入という感じで、日本市場でも発売されます。

2017年、2018年、2019年と3年連続で、米国の試打テストをしてランキングをする有名サイトで、トップ争いをしていた飛距離性能に特化したドライバーは、アメリカではそれぞれがヒットドライバーになったのです。

日本のミズノファンは、アイアンのラインアップは充実しているのに、ウッドのラインアップが揃っていないことに不満を持っていて、『ST』のドライバーが日本市場でも買えるようになることを願っていました。

やっと、願いが叶った2020年は、2種類のドライバーが市場投入されます。『ST200 ドライバー』と『ST200X ドライバー』です。

今回取り上げる『ST200 ドライバー』は、難しいほうというか、上位機種になります。

【試打クラブスペック】
ヘッド α-β系チタン合金(Ti811)精密鋳造+カーボン(クラウン)
ヘッド体積 460cc
フェース β系チタン合金(2041Ti)鍛造
シャフト Tour AD GM-200 D(S)
ロフト 9.5度(±2度調整可能)
長さ 45.5インチ
ライ角 56.5度
価格 6万5000円(税別)

『ST200 ドライバー』は、かなり尖ったミズノらしいドライバーです。

アドレスするとビックリします。昔のパーシモン製のヘッドのようにフェースのバルジ(フェースの平行方向についた膨らみ)がついていて、トウ側の逃がし方が独特なのです。

フェース全体で目標方向に合わせるのではなく、スイートスポットの位置を合わせなければなりません。

構えたときに、懐かしくなりました。そして、現在のゴルファーは戸惑うだろうなぁ、と思ったのです。

それでいて、『ST200 ドライバー』は「叩ける、高初速×低スピン」というコピーのドライバーなのです。

まずは、フェースです。禁断の高初速素材といわれている「βチタン」を使用しています。何が禁断なのかというと、高反発規制が始まる前に使用されていた素材なのです。違反になるから使えなくなった素材を、あえて使っているというわけです。

「鍛造コアテックフェースデザイン」で、反発性能を調整しています。反発し過ぎてしまうフェースを押さえるという点では、最近のドライバーのトレンドに乗っています。

『ST200 ドライバー』は、クラウンはカーボンです。低重心化して、高弾道で低スピンなボールを打てるようにしています。コンポジットヘッドは打音が悪くなりがちですが、「ハーモニックインパクトテクノロジー」で、ミズノの打音にこだわっているようです。

特別なことはアドレスビューぐらいなのですが、『ST200 ドライバー』は特別感を強く感じます。

尖っていると最初に書いたのは、「打ってみなよ」と、挑戦的に見えたからです。

やさしいドライバーが全盛の中で、ただやさしいだけではないこだわりが見え隠れするのが『ST200 ドライバー』です。

これが世界基準だと教えてくれるドライバー!

動画を見てください。

『ST200 ドライバー』はいろいろな意味ですごいドライバーでした。

コースでも、構えたときのオープン感は強烈です。

フェース角はマイナス2度なのですが、その倍ぐらいに感じます。

ついつい右に行きそうでかぶせてしまいそうになりますが、それをしてしまうと『ST200 ドライバー』は機能してくれません。

大きなバルジに慣れることが、『ST200 ドライバー』を使いこなす第一歩になります。

打ってみて、驚かされたのは、打感です。

ミズノ独特の抜けるような芯感。澄んだ水のように濁りがありません。打音はやや大きめの金属系の音です。残響は感じない単音です。

これにシビれるゴルファーは多くはないかもしれないですが、確実にいます。

『ST200 ドライバー』は、わかるゴルファーにだけ理解してもらえれば良いという孤高のドライバーです。

弾道は、低いフェードでした。

他の球種も打てます。敏感に反応してくれます。でも、低いフェードが一番安定するのです。

一番驚かされたのは、飛距離性能です。平均で235ヤード。最高飛距離は250ヤードでした。

ヘッドスピード40メートル/秒で打つドライバーショットとしては、トップレベルの中のトップの飛距離です。

『ST200 ドライバー』は、ミズノプロ(MPを含む)のアイアンを使っている、もしくは、使っていたゴルファーにオススメします。

ミズノイズムが凝縮されたドライバーです。

さて、良いところばかりを書きましたが、残念な部分も説明しておきたいと思います。

『ST200 ドライバー』は、僕ぐらいのヘッドスピードでは歯が立ちません。

テクニックに自信があるゴルファーであれば、使うことはできますが、かなりのレアケースです。

逆に、ヘッドスピード45メートル/秒以上あるゴルファーには、絶対に引っかけが出ないドライバーとしてオススメです。

飛距離性能は、もっと発揮されるはずです。また、振り切ることで性能を発揮するやさしさも体感できると思います。

『ST200 ドライバー』は、特別なドライバーです。万民が使えることに忖度せずに、ホンモノが欲しいゴルファーだけが喜ぶように作ったクラブです。

日本市場に逆輸入されたドライバーのフラッグシップモデルは『ST200 ドライバー』ですが、それが使えないからと落ち込んでいる暇はありません。そういう大多数のゴルファーのために、もう1本の『ST200X ドライバー』が控えているからです。

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ロマン派ゴルフ作家の篠原

ロマン派ゴルフ作家。1965年東京都文京区生まれ。中学1年でゴルフコースデビューと初デートを経験し、ゴルフと恋愛のために生きると決意する。競技ゴルフと命懸けの恋愛に明け暮れた青春を過ごし、ゴルフショップのバイヤー、広告代理店、市場調査会社、団体職員などをしつつ、2000年よりキャプテンc-noのペンネームでゴルフエッセイストとしてデビュー。『Golf Planet』はゴルフエッセイとして複数の日本一の記録を保持し、恋愛小説も執筆。日本ゴルフジャーナリスト協会会員。 https://blog.goo.ne.jp/golfplanet

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