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ゴルフスイング

宮下芳雄@プロゴルファー

春ゴルフ、上手くプレイするコツは風とアプローチ対策にあり!

「春ゴルフで上手くプレイするコツってなに? 春ゴルフで失敗しない準備って何かあるのかな?」

そんなお悩みを解決します。

この記事を書いている私は、ゴルフ歴35年、2000年にプロテスト合格、コースレッスン開催数は3500回以上のゴルフコーチです。

ではじっくりご覧くださいませ。

春ゴルフで結果を出せるゴルファーは?

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■風対策できれば結果を出せる

春先は強い風を対策できれば良い結果を出すことができます。

その対処法を説明していきましょう。

ショットが風に影響されないためには、スピン量を抑えて、低いボールを打つことが大切です。

【具体的な方法】
・ボールを右へセットする
・フォロースル―を低く抑える
・大きめの番手でヘッドスピードを抑えてスイングする
・シャフトを短く握る

などなど、通常とは違ったスイングをすることが効果的です。

スイング軌道としてはレベルブローでスイングをしていくことが重要なのです。

これによりバックスピン量を抑えることができ、風の影響を少なくすることができます。

つまり低い弾道でスピン量の少ないボールを打つことが春ゴルフでは大切なのです。

■芝生の状況見極めができれば結果を出せる

まだ芝生が完全に生えそろっていない春先は、芝生の状況を見極めることが大切です。

春ゴルフのグリーン周りではパター、あるいは9番アイアンでの転がしのアプローチショットを意識しましょう。

じつは昨年のマスターズを優勝したタイガー・ウッズも、アプローチショットをするときに、まず最初に9番アイアンでアプローチショットができないかと思考するそうです。

ウッズは一見するとサンドウェッジ(SW)やアプローチウェッジ(AW)を使ったアプローチショットばかりしているようなイメージがしますが、じつは意外に転がしのアプローチを多用しているのです。

そんなこともあり、Gridge読者のみなさんにも9番アイアンを使ったランニングアプローチをしてほしいと思います。

つまり、状況に合ったクラブ選択や打ち方をしてほしいと思っています。

春ゴルフでスコアメイクするコツ!

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春ゴルフは飛距離が出るようになります。

その理由は気温の上昇により、空気が膨張することで密度が低下し、結果として空気抵抗が少なくなり飛距離が出やすくなるのです。

さらに冬場より薄着になることで、バックスイング時の肩の回転角度が深くなり、飛距離が出やすくなります。

このため、冬場より10~15ヤード前後ボールが飛ぶようになると言われています。

とくにセカンドショット、サードショットでのクラブ選択を慎重にすることがスコアメイクの近道になると私は考えています。

さらに春先は乾燥した冬の季節から一転し、春雨により空気が潤い始めます。

一雨ごとにゴルフ場の木の芽や芝生が青くなり始めます。

そうなってくるとグリーン周りの地面は柔らかくなっている場所が多くなってきますよね。

結果としてアプローチショットでダフリなどの大きなミスが出やすくなるはずです。

そんなダフリのミスを解決できる2つの方法があります。

1.入射角度を鋭角に打ち込む方法

ボール位置を右足に寄せて左足体重で構えて、上から鋭角にヘッドを入れる方法です。

スイングの最下点の手前でボールを打つのです。

ボールだけをクリーンに打ちやすくなるメリットがありますが、少しでもダフッてしまうとヘッドが地面に深く刺さってしまいザックリのデメリットもあります。

逆にダフリを警戒し過ぎるとトップのミスも出てしまいますよね。

そんなこともあり、この方法はテクニックのあるゴルフ上級者用、プロ用の打ち方と言えると思います。

2.入射角度を浅くしてボールを打つ方法

入射角度が一番浅くミスなく安全に打てるのがパターを使うことです。

パターを使えば、ほぼダフりのミスが出ないので安心して打てるはずです。

しかし、パターだと距離感がイメージしにくいと思うゴルファーさんは、フェアウェイウッドやユーティリティ、9番アイアンなどを使ってアプローチしてもOKです。

ウッズや石川遼プロなどがグリーン回りでフェアウェイウッドやユーティリティを使いアプローチを打つシーンを見たことがある方も多くいると思います。

こう言うと「以前やってみたけど強く打ち過ぎてしまった」「タイガーのマネしたけど距離感が難しい」と感じた方もいるでしょう。

たしかに知識だけで、ぶっつけ本番では上手くいきませんよね。

そんなこともあり、コースレッスンなどに参加をして事前にリハーサルをしておきましょう。

ウェッジで打つよりも簡単で、さらにダフりにくいことを体感できるはずです。

しかし、「どうしてもウェッジでアプローチを打ちたい」という方は、ダフりにくいウェッジを使いましょう。

具体的にはソール幅が広く、さらにバウンス角が大きいデザインになっているものがダフリにくいウェッジです。

Gridge読者のみなさんも、ダフリをしにくいクラブを使うことで春先のグリーン周りでのスコアメイクしてくださいね!

春ゴルフで気を付けたいこと

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その他に春ゴルフで気をつけたいことを紹介しましょう。

1.花粉対策

春ゴルフと言えば花粉ですね。

今回はマスク以外で花粉対策する方法を紹介します。

・花粉ブロックスプレー

花粉ブロックスプレーは、コンビニでも手軽に買える人気商品です。

とくに女性に人気が高くお化粧の上からでもスプレーできるお手軽さが人気とのことです。

さらに乾くのが速く、お値打ちな価格もオススメできるポイントですね。

そんなこともあり、花粉症で悩んでいるゴルファーさんには必須アイテムですね!

・ティーツリーオイル

ティーツリーオイルはオーストラリアの特産品で、何にでも使える万能オイルです。

とくに殺菌・抗菌・抗カビ・効果などの効能があり花粉症対策にも効果が期待されています。

さらにその香りは集中力を高める効能もあるそうで、ポジティブな気持ちでゴルフをしたい方には強烈にオススメです。

2.服装に気を付けよう

結論から言ってしまうと、春ゴルフでは長袖を着ていきましょう!

その理由は、予報より日中の気温が上がらなかったときでも、長袖なら寒さを感じることなくゴルフができるからです。

さらに薄手の上着も準備していけば、より快適にプレイできるはずです。

上着と長袖を上手く組み合わせることにより、予想外の寒さでも対応することができるはずです。

しかし、こう書くと「逆に気温が上がったときはどうすの?」と思われる方も多いはずです。

ご安心ください大丈夫です。

なぜなら気温が上がってしまったとしても、長袖なら腕まくりをして温度調整することができるからです。

そんなこともあり、春ゴルフでは長袖をベースにして、上着を着たり、腕まくりをして温度調節してほしいと思います。

今回は以上です。

春本番へ向けてしっかり準備をしてゴルフを楽しんでくださいね!