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プロゴルファー

もーりー

松山・今平・石川の3人が揃ってWGCに出場!【WGCメキシコ選手権】

皆さんゴルフを楽しんでいますか?

こんにちは、ライターのもーりーです。

アメリカPGAツアーはメキシコに舞台を移して、世界ゴルフ選手権(WGC)のメキシコ選手権が開催されました。

世界ランキング上位の選手が出場する中、日本からは松山英樹、今平周吾、石川遼の3選手が出場しました。

アイアンショットは完全復活!

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メキシコを舞台に開催されたWGCメキシコ選手権。

通常のトーナメントより賞金額と世界ランクポイントが多いこともあり、世界ランク上位の選手がこぞって参加。

さらにメキシコ特有の高地(標高2300メートル超)での開催ということで、気圧の影響でボールが15%以上飛んでしまうという、距離の計算とクラブ選択が難しい中でのハイレベルな戦いとなりました。

そんな中、活躍を見せたのが松山英樹選手。

初日を2アンダーでまとめて8位タイにつけると、2日目は一気にスコアを7つ伸ばす猛チャージで4位タイ。

絶好の位置で決勝ラウンドを迎えます。

3日目はスコアを伸ばせませんでしたが、最終日は後半にチャージをかけて4アンダーをマーク。

通算13アンダーの6位タイでのフィニッシュとなりました。

3日目にスコアを伸ばせなかったのが響いた感じですね。

しかし4日間を通じてアイアンショットのキレは抜群でした。

特に最終日のサンデーバックナインではピンそば30センチにつけるスーパーショットが3回もありました。

アイアンショットの精度でバーディーを量産する、本来の松山選手らしいプレースタイルでした。

ドライバーもそこそこ調子は良さそうですし、ショットは全体的に仕上がっている感じですね。

そのいっぽうで苦戦しているのがパッティング。

アイアンショットで次々にバーディーチャンスをつくるも、パットがなかなか決まらないという場面が結構ありました。

パットの精度さえ上がってくれれば、もっと楽にスコアを伸ばせるはずです(それでも4日間で23個のバーディーを奪っているのが松山選手のすごいところなのですが)。

とは言いつつも最終日の17番では15メートル超のバーディーパットを決めましたし、先週から投入したマレットタイプのパター変更が功を奏している感じがします。

パットが復調すれば2年半ぶりのツアー優勝に悲願のメジャー制覇も見えてくるはずです。

松山選手のさらなる活躍に期待したいですね。

今平選手と石川選手は試練のラウンドに……

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いっぽう今平周吾、石川遼の二人は試練のラウンドとなってしまいました。

まず2年連続国内ツアー賞金王の今平選手。

現在36位につけている世界ランク順位を少しでも上げようと挑んだ試合でしたが、4日間トータル5オーバーの61位タイでのフィニッシュとなりました。

3日目までは耐えるゴルフで41位タイをキープしていたのですが、最終日の終盤に失速。

トリプルボギーとボギーで4つスコアを落としてしまい、世界ランキングポイントの加算もできませんでした。

予選落ちもない大会で世界ランクを上げるチャンスだっただけに、非常にもったいないですね。

北米特有の洋芝に苦戦しているのか、国内での安定感が嘘のようにアメリカPGAツアーで結果を出せない今平選手。

出場を決めているマスターズでは良い結果が残せるように再調整して、ぜひ調子を取り戻してほしいですね。

そしてさらに結果が出せなかったのが石川選手。

初日はまさかまさかの9オーバー(70位タイ)という大ブレーキ。

久しぶりのアメリカPGAツアー参戦で気負いがあったのかと思ったら、試合の数日前から食あたりに悩まされていたようですね。

不運としかいいようがないですが、体調管理もプロゴルファーの仕事のうちですから、言い訳はできません(と、私がこんなことを言うまでもなく、石川選手は食あたりを一切言い訳にしていませんでしたが)。

同級生の松山選手があれだけの活躍をしたことですし、当然悔しい気持ちはあるでしょう。

石川選手は今週のザ・ホンダ・クラシックにも続けて出場予定らしいので、ぜひとも今回の雪辱を晴らすようなプレーを見せてほしいところです(個人的には昨年から調子の良いドライバーで果敢に攻めていってほしいと思っています)。

優勝はパトリック・リード!

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そしてWGCメキシコ選手権を逆転で制したのがパトリック・リード選手。

14年のWGCキャデラック選手権以来となるWGC2勝目、アメリカPGAツアー通算8勝目となる勝利を挙げました。

パトリック・リード選手はマスターズでメジャー制覇も経験している実力選手ですが、度重なる失言問題やプレーマナーやルール違反疑惑など、どうしてもヒールなイメージがつきまとう選手。

ここ最近もギャラリーから容赦ない野次が飛んでいたりもしました。

しかし前出のとおり実績は申し分ありませんし、今回も終始安定した戦いぶりで正々堂々とつかみ取った勝利です。

リード選手も誠意ある行動でファンの信頼を獲得する必要があると思いますが、ファンの側もあまり攻撃的にならずに、リード選手のこれからを応援していってほしいなと。

ゴルフは紳士淑女のスポーツですし、人を貶めるようなことはあってはならない、少なくとも私はそう思います。


なんていうキザなセリフを並べたところで今回はこのへんで。

それでは、また!