パー3のホールでは、ピンを狙わない?いったいどういうこと?

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ほとんどのアマチュアゴルファーは、パー3のホールをチャンスホールだと思ってはいないでしょうか?

比較的距離が短く、アイアンで打てるホールが多いので、1発ナイスショットを打って、1オンさえしてしまえば、3パットさえしなければパーも取れますし、バーディーだって取れる可能性があるし……。

だから、そのような発想になるのでしょう。

ショートアイアン以外はグリーンのセンター狙い

ショートアイアン以外はグリーンのセンター狙い

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ところが、プロゴルファーは、パー5のホールはバーディーを計算していますが、パー3はチャンスホールだとは考えていません。

「パー3は距離が短く、1オンできるチャンスはありますが、その分グリーン周りが難しく造られているホールが多いのです。アイアンで打てるからといって、ピンを狙うと、グリーンを外したとき即ボギーを覚悟しなければならないケースが多いので、基本的にはセーフティーファーストで臨みます」というプロが多いのです。

また、「基本的には8番アイアン以下の短いクラブではピンをデッドに狙うこともありますが、それよりも長いクラブを使うホールでは、ピンを狙うことはほとんどありません」と言い切るプロもいます。

それでも、トーナメント中継を観ていると、プロはパー3でもよくバーディーを奪います。

あるプロが「結果的に取れただけですよ」というのを聞いたことがありますが、パッティングが好調だったことも大きな要因ではありましたが、ティーショットでグリーンを外さなかったことが最大の理由だったそうです。

ピンポジションがどこであっても、基本的にはグリーンのセンターを狙い、フルスイングをしないで臨んだ結果、バーディーに結びついたのでしょう。

プロでさえピンを狙わないのですから、アマチュアゴルファーだって狙わないほうがいいに決まっています。

ハイリスク、ハイリターンにチャレンジするのもゴルフの考え方、楽しみ方のひとつかもしれませんが、ボギー以上の大叩きになることも覚悟しなければならないというわけです。

クラブチョイスは大胆に

クラブチョイスは大胆に

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考えてもみれば、グリーンのセンターを狙うといえども、ティーショットがやさしくなるわけでもありません。

そもそもパー3という比較的短いホールであっても、確実にグリーンに乗せるコントロールがあれば、常に80台のスコアでラウンドしているはずです。

それでは、グリーンオンさせるためには何が必要なのでしょうか? それはズバリ情報収集です。

まず、ティーイングエリアに上がったら、打ってはいけないエリアをチェックします。そのうえでグリーンのセンターを狙います。

たとえピンポジションが左右に振られていても、真ん中にボールを運ぶことができたら、とてつもないロングパットは残りません。

カップが左右どちらかの端に切ってある場合は、狭いサイドに外してしまいますと、間違いなく難しいアプローチショットが残るので、外すのであれば逆サイドです。

多少距離が残っても、やさしくアプローチできるところに外すのがセオリーです。

ボールを落とす場所を決めたら、風を読みます。ショートアイアン以下のクラブで打つとボールが上がるため、上空の風に影響を受けます。

体で感じたり、ピンフラッグを見るだけでなく、高い木のそよぎ方や雲の動きを見て、ボールの通り道を読むのです。

それからクラブチョイスです。

このとき、打ち上げか打ち下ろしかの確認も忘れずに、前者なら大きめ、後者なら小さ目の番手選択が必要です。

クラブチョイスにおけるアマチュア最大の弱点は、風に対する対策の甘さ、距離が短いとアゲンインストでもフォローでも、せいぜい1~2番手上げ下げする程度です。

これを見直し、前後3番手くらいまでを基本的な選択範囲にしておきましょう。特にアゲインストのときは、大胆なクラブ選択をしなければいけません。

ピンポジションによって、番手やセットアップを変える

ピンポジションによって、番手やセットアップを変える

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ピンポジションによって番手を替えるという方法もあります。

例えば、ピンがグリーンの右端に立っていたら、短めの番手でしっかり打つのです。

特に8番アイアン以下のクラブは、ライとロフトの関係でボールがつかまりやすいので、しっかり打って左に行けば、グリーンに残る可能性がありますし、仮に外してもグリーンエッジに近いピンを狙わなくても済むからです。

反対に、ピンが左端にあったら、長めの番手で軽く打ちます。

グリップを短く持ち、ボールの近くに立って、マイナス5ヤードのイメージでスイングすれば、基本的につかまりづらいので左に行きにくいというわけです。

右端ならティーアップは高めに、左端なら低めにするという手もあります。

前者は気持ちつま先上りにして右に行きづらくし、後者はハーフトップ気味に打って左に行かせないという作戦です。

スイングの注意点としては、距離をコントロールするときは、たとえば短くても番手間の距離など中途半端な距離を打つ場合、ショットというよりアプローチ的な発想でボールの落とし場所をイメージします。

このとき、スイングが置きにいく感じになってしまうと手打ちになってしまいます。

体全体が力んで手だけでが動くため、下半身が止まって左に飛んでいくことも、手が前に出て、右に飛ぶことも考えられます。

短い距離をコントロールするときこそ、下半身主体でスイングするイメージを持つことが大切です。

ラウンド前にパー3で使いそうな番手を練習したり、他のホールで刻む場面に出くわしたとき、あえてパー3で使いそうな番手を打つのもプロが普通にやっていることです。

事前の準備によって、大きく差が出るということを知っておきましょう。
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Nick Jagger

元某ゴルフ雑誌編集長。ゴルフ取材歴30年以上。現在フリーランスのライターとして、単行本、ゴルフコミックの原作など多数執筆中。

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