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ゴルフスイング

Yanagi@TPIトレーナー&ドラコンプロ

ハンドファーストのインパクトを身に付け強い球を打とう!

多くのレッスンやスイング方法において「ハンドファースト」でインパクトしなければならないというフレーズが出てきます。

「ハンドファースト」は、力強いボールを打つために必須の動きであることは理解できても、なかなか上手くできるものではありません。

そこで今回は「ハンドファースト」に打つコツと練習方法についてご紹介します。

ゴルフスイングが難しい理由

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ゴルフのスイングが難しいのは「回転を伴う」動きをしながら「インパクトでフェース面を管理」しなければならないためです。

いろいろなスポーツ経験があっても、このゴルフ特有の動きは、簡単に体得できるものではありません。

プロ野球選手のように、棒状の道具を振り続けたアスリートでさえ、ゴルフを始めるとまずスライスに悩まされます。

そして、スライスに悩まされる原因の1つが、「ハンドファースト」を意識してインパクトで手元が先行した結果、クラブフェースがオープンに当たるという現象に悩まされるのです。

テニスやバドミントン、卓球のように「面」のある道具を使ったスポーツ経験がないと、フェース管理が難しくほとんどの方がスライスに悩まされるのです。

私も大学まで運動部だったので体力には自信がありましたが、ヘッドスピードが速いだけで「面」の管理ができず、1ラウンドで5個以上OBを出していました。

「ハンドファースト」で正しいインパクトを身に付けるコツ

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「ハンドファースト」で正しくインパクトするには、

1.手元が10センチ程度先行する
2.フェース面をスクエアにコンタクトする

という2つが絶対条件になります。

そして、その条件をクリアする上では、左手を「ヒンジ(掌屈)」させる動きが必要になるのです。

最近のドライバーはヘッドが大型化し、ヘッドが動きにくくなっています。そのため、この「ヒンジ」という動きができず、フェースが開いた状態でダウンスイングを開始すると、間違いなくスライスしてしまいます。

もしくは、スライスを嫌がり強引に手を返すことで引っかけやチーピンに悩まされることになってしまいます。

ヒンジの動きをイメージするには、

1.いつも通りアドレスする
2.フェースはスクエアをキープしたまま手元だけ10センチ程度左にスライドする
3.左腕と左手の甲がほぼ一直線になったことを確認する

このハンドファーストが、フェースを開いてない状態で左手が上手に「ヒンジ」している状態です。

USPGAツアープロのダスティン・ジョンソンはヒンジの動きが強烈ですから、スイング動画を見て参考にするのもいいですね!

ハンドファーストの練習方法

「ハンドファースト」を身に付ける上で、最も効果的なのは「インパクトバッグ」という練習器具を使う方法です。

ドリルとしてはとても簡単で、7番アイアンを使って、インパクトバッグを軽く叩くだけです。

そしてその時、インパクトの瞬間にフェースが真っすぐに向くように意識するだけでOKです。

「いや、練習器具を買うのはな……」という方には、「布団叩き」を使っても練習することをオススメします。

そのドリルは、

1.布団叩きを右手だけで振る
2.布団叩きを左手だけで振る
3.両手で握って振る

の3パターンでスイングし、インパクトの瞬間にチカラを集約させる感じで練習しましょう。

実際に布団叩きの面を意識して布団を叩けば、「バン!」という大きな音が鳴るはずです。

これは奥様の手伝いもしつつ、ゴルフ練習にもなるので非常にオススメです!