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PAR RUSH 01

突然の高麗芝グリーンの対処法!

8月下旬から、ホームコースのグリーンが高麗芝に変わりました。

毎年、クラブチャンピオン選手権が開催されるこの時期は、高麗芝のグリーンに変わります。

前週までのベント芝のグリーンから、まったく攻め方もパットも変わり、ゴルフの内容を変えざるを得ない状況です。

さて、突然の高麗芝のグリーンにどのように対応するか? 今回はこのお話をします!

高麗芝のグリーン、その特徴とは?

高麗芝のグリーンは、まずその芝目に注目です。

ベント芝のグリーンでは、一部の高原コースなどを除いて、ほとんど芝目はなく、注意するのは傾斜だけです!

しかし、高麗芝のグリーンでは、傾斜と芝目の両方に注意しなければなりません。

しかも、順目と逆目がなかなか判断できずにパットをすることが多いために、下り傾斜でもブレーキがかかって転がらない、上り傾斜でも順目で転がるなどの現象が起こります。

これが、通常のベント芝のグリーンでのパッティングとの大きな違いとなり、ベント芝のグリーンから高麗芝のグリーンに変わると、戸惑うことになります!

現在はベントグリーン全盛の時代! 極めて珍しい高麗グリーン!

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昔は、大半のコースが2グリーン制で、ベント芝グリーンと高麗芝グリーンがあるコースが多かったのですが、今では、1グリーン化や、高麗芝グリーンをベント芝グリーンに改良したりして、高麗芝グリーンをプレーする機会は激減しました。

従って、ベント芝グリーン全盛の現代においては、高麗芝のグリーンをプレーすることはほとんどないと思います。

このようなことから、たまに高麗芝のグリーンでプレーすると、パッティングに悩まされることになるのです!

通常、ベント芝グリーンでプレーすることを考えると、ここで高麗芝グリーンにタッチが合っては、次のラウンドで通用しない! さて、どうする?

getty

では、高麗芝グリーンのパットでは、どのように対応すれば良いのでしょうか?

まず、芝目を読むことに努力します。そのポイントは次の通りです。

〇芝の色を見る……順目は薄く見え、逆目は濃く見えます。グリーン全体のエッジの芝の色を見渡して、濃淡をチェックするのも判別方法の一つです。さらに、エッジの高麗芝を見れば、どちらに寝ているかもチェックできます。

〇同伴者の流れを考える……同伴者は花道から上がり、奥へ出て行きます。この、人の流れに沿って順目になっていることもあります。

〇グリーン全体を見てどこが高いかを見る……芝の育成のために水がまかれますが、その水は高いほうから低いほうへ流れます。つまり、傾斜なりに順目になっていることが多いです。

このようにして、高麗芝の順目・逆目を読めたとして、次はどの程度の強さで打つか、タッチの問題です。

高麗芝はベント芝以上に、曲がりが大きくなるので、傾斜の曲がり具合が増幅されます。これも、強さとともに、頭を悩ませます!

【高麗芝のグリーンの対象法】
ポイントその①……芝目に関係なく上りのパットは、ある程度の強さが必要です。〈ベント芝のように流し込みでは入りません!〉

ポイントその②……特に1メートル以内の短いパットは、曲がりを消して強気のパットで行きましょう!〈合わせて打つと直前で止まって入りません!〉

このように、高麗芝のグリーンでは、強さのパットが要求されます。しかし、次のラウンドがまたベント芝のグリーンだと、タッチが合わなくなる危険があります。

従って、突然高麗芝のグリーンに遭遇したら、ある程度我慢して、少し入らなくても仕方ない、という考え方も必要です!