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ゴルフスイング

レッスンプロ・クラフトマン 河野

ゴルフで両肘を痛めてしまいやすい人はどんなスイングを目指すべきか?

こんにちは。

レッスンプロ・クラフトマンの河野です。

今回のお話は、ゴルフで両肘を痛めてしまった方のための練習方法などです。

m様は鋭角な入射角でボールを打つためターフが深く取れるので、以前から、改善したほうが良いですよと、指摘はしていたのですが……。

人は、危機や痛みなどに直面しないと変革に向かえません。

高いトップで上から打ち込む

m様は、炎天下で仕事を行うガテン系の若き親方社長です(ハンデ9)。

両肘を痛めてしまったのでゴルフを控えていましたが、治療のお陰で少し痛みが引いて来たので、久しぶりにラウンドレッスンを受けたいとのお申込みがありました。

私も、肘や手首を痛めた経験がありますので、私が行った克服法をお伝えしました。

●アイアンシャフトをスチールからカーボンシャフトに換えました。

スチールシャフトよりカーボンシャフトのほうが、インパクトの衝撃を吸収してくれるので体に優しいです。

●練習やラウンドをしたら必ず患部を冷やす。

●しばらくは、ティーアップした状態でボールを打ちます。その時には、すくい打ちにならないように気を付ける。

●m様は、上から打ち込み過ぎる傾向があり、厚いターフを取るタイプで、衝撃が体に蓄積してしまいます。

それに上から打ち込むと、ボールも高く吹き上がることになります。

フラットなトップ

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対処法は、トップの位置を少しフラットにしてヘッドの入射角を緩やかにするというものです。

ラウンド中にトップの位置を変えるのは難しいし勇気がいりますが、今日は、ラウンドレッスンですから、スコアは気にせずに、今m様ができる範囲で結構ですから、トップを低くフラットにしてくださいとお願いしました。

m様はもう数年間私のレッスンを受けていますので、私が言えばだいたいできるようになって来ています。

フラットにして入射角を緩やかにする

初めの内は少しトップ気味でしたが、数発でトップの高さを低くして打てるようになり、ドライバーの弾道も、いつもは私よりもだいぶ高い弾道でしたが、フラットなトップから打ち出させる弾道は良い高さになりました。

ハーフの休憩時に、ビデオに録画したフォームを確認してもらいましたが、m様が思っているほどフラットではなく、私の思う理想に近い形になっています。

m様も納得して、「いろいろ問題が解決しそうです」と言っていただけました。

m様は練習熱心ですし、今回の少しフラットにしたトップが身に付けば、両肘の負担も少なくなり回復も早くなると思います。

両肘のケガが治る頃には、弾道の高低を打ち分けられるプレーヤーになれます。

ゴルフは、風に強い低い球を打てるようになれば強いプレイヤーになれます。

ケガも、乗り越え方次第でレベルアップの良いきっかけになります。

レッスンプロ・クラフトマンの河野でした。