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ライフスタイル

亜月

スロープレーはどうして禁止?同伴者や周りに与える影響とその対策

こんにちは、ライターの亜月です。

ラウンドをしていると、やけに“遅い”人って、気になったりしませんか?

ゴルファーなら誰でも知っている言葉「スロープレー」。

今回はスロープレーについて、改めて考えてみたいと思います。

2019年4月、スロープレーの選手リストを公開

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ツイッター上で、イタリア人プロゴルファーのエドアルド・モリナリが、欧州ツアーの現時点までのスロープレーヤーリストを公開し、物議を醸しました。

モリナリは、18ホールに5時間30分は遅過ぎると訴え、スロープレー問題がなかなか改善されず、現行のルールやシステムにも不安を感じ続けた末に、「今こそ行動を起こすべき」と、内部書類であるリストの公開に踏み切りました。

リストには、タイガー・ウッズや松山英樹の名前も並び、信ぴょう性については明らかになっていないとされています。

スロープレーについて現在のルールを確認しよう

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モリナリがスロープレー問題に一石を投じたとも言えるこの行動ですが、現在のルールでは、スロープレーに対する罰則規定などはあるのでしょうか。

2019年1月にゴルフの規則は大幅改正されましたが、「プレーファスト」自体を大きな目的の1つとしているようです。

言い換えれば、スロープレーをなくすということですよね。

こちらに関する規則は「プレーのペース(規則6-7注2)に示されています。


各ストロークに許容される時間は40秒以内とするが、最初にストロークする選手に対しては50秒以内とする。この時間を超えたときにバッドタイムとなる。初回の違反は警告、2回目は1罰打、3回目は2罰打、4回目で競技失格となる。

と、具体的に記載されているようです。

スロープレーが与える影響とは?

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では、なぜここまでスロープレーが問題視されるのでしょうか。

スロープレーが与える影響について考えてみました。

ゴルフは、リレーのように速さを競う競技ではありません。

よって、後ろの組が遅いからと、前の組を抜かすことはできません。

前の組とその次の組に時間差ができると、それ以降の後ろの組にどんどん遅れが生じ、その後ろの組は2分の遅れ、さらに後ろの組は5分の遅れと、後続組の大渋滞を引き起こす可能性もあります。

あまりに遅いプレーですと、同伴者や後続組の“メンタル”にも影響してくる可能性もあります。

1組の遅れが全体の遅れになり、ゴルフ場関係者を含むすべての人に迷惑をかける結果になりかねません。

仮にルール違反にならなかったとしても、それはプレーヤーのマナー違反であり、多くの人へ影響を与える結果につながります。

今すぐできる! スロープレー防止のためにできること

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何がスロープレーにつながっているかを考え、それに対して取り組むことが大切です。

難しいことはありません。

クラブを複数本持って自分のボールのところへ行く、OBやロストのためにボールを1~2個持ち歩く、同伴者のボールもしっかり見て落ちどころを確認しておく、などです。

もしスイングする前のルーティンが長いようでしたら、ルーティンを変えたり、素振りの回数を減らしたりするなど、考えたほうが良いかもしれません。

もしスロープレーを注意されたら、何がスロープレーにつながっているかを考え、改善するように取り組んでいきましょう。