新・貧打爆裂レポート『アームロック DOUBLE WIDE』

新・貧打爆裂レポート『アームロック DOUBLE WIDE』

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今回の貧打爆裂レポートは、2019年5月24日発売のオデッセイ『アームロック DOUBLE WIDE(ダブルワイド)』です。

いつものようにコースに持ち込んで、ラウンドしました。

パターのトップメーカーであるオデッセイが出す新しいパターの実力を探ります。動画も含めてレポートします。

アームロックパターの利点は何か?

アームロックパターの利点は何か?

オデッセイ『アームロック DOUBLE WIDE』は、長さが39インチあります。ロングアイアンよりも少し長いのです。

そして目立つのは、ロフトです。7度もあります。通常、パターのロフトは4度前後ですから、約2倍です。

さらに、強烈に重いパターです。

パットに悩んでいるゴルファーはたくさんいます。もっとはっきりと書けば、パットに悩みがないゴルファーはほんの一握りです。

『少しでも入るパターがあるなら……』ゴルファーの願望は底なしとも言えます。

長尺パターでメジャーに勝ったツアープロが出たことがきっかけになり、規則で伝統的な打ち方を阻害するからとアンカリング(パターの一部が体に触れたり、固定されたりして打つこと)が禁止されました。

例外として、上腕だけはクラブが触れても良いことになっています。そこで出てきたのが、アームロックパターです。

左の腕とパターを一体化してストロークすることで、手首や指先が悪さをしないようにしようというのがアームロックの目的です。

構えてみるとわかるのですけど、まず、アームロックパターを使えるゴルファーは、ストローク中に脇を締めて打つタイプであることがマストになります。

いわゆる「肩と腕で五角形を作る形」で、脇を開けていたゴルファーは、アームロックすることができないのです。

左の脇を締めて、左上腕の内側にグリップエンドを付けるか、正面から見たときに右腕の裏側にグリップエンドを付ける例もあるようです。僕は前者を採用しました。

左腕とパターを一体化させたら、動かすのは右手の役目です。

使用しているトッププロを観察すると、普通のグリップの例や、左手を包むようにグリップする例、グリップを挟むようなクローグリップを採用している例もありいろいろです。

かなり極端にハンドファーストにした形になるので、ロフトが7度なのだと理解しました。

アームロックするとパターと腕の一体感が出ます。アドレスでフェースを合わせたら、フェース面はブレません。

『アームロック DOUBLE WIDE』の最大の利点は、フェースが開いたり、閉じたりしにくいことだと、ボールを打つ前の素振りの段階でわかります。

『アームロック DOUBLE WIDE』のヘッドは、すでに実績を残している形状です。

「ホワイト・ホット マイクロヒンジ フェース」も、同様に実績があります。通常の長さのパターとして、過去にテストし、その機能の高さは体感していました。

つまり、ヘッドに関しては、機能的な部分で優秀で信頼できるという前提で、ラウンドをスタートさせました。

重さが転がりの良さになって、伸びがあるボールを生む!

動画を見てください。

『アームロック DOUBLE WIDE』で驚いたのは、通常のパターより、少し小さい振り幅で十分に転がることです。

腕と一体化していることで、クイックなストロークが苦手です。ゆったりとしたテンポでなければ、打つことができません。

驚かされたのは、下りのパットを打っているような弱いヒットでも、伸びがあるパットになるのです。

撮影したのは練習グリーンで、ほぼ平らなところなのですが、ゆったりと当てだだけのインパクトなのに、コロコロとけっこう強いボールなのです。

実際にコースでも、始めは、オーバー目になってしまって、3ホールぐらいは戸惑いました。

途中からは、とにかく、ラインにフェースを合わせて、後は右手の感覚だけを意識してパットをして、徐々に距離感も合うようになりました。

その中でわかったことがあります。

『アームロック DOUBLE WIDE』において、転がりを良くしている要素は、ヘッドやフェースの機能もさることながら、全体の重さです。

弱いヒットでも、パター全体の重さがボールを転がしてくれるのです。これは武器だと思いました。

『アームロック DOUBLE WIDE』は、使い手を選ぶパターだと思います。

現在、普通のパターで大きな問題がないゴルファーが、強いて、挑戦するまでの価値があるとは言えないのです。

弱点も感じたので、それを書くことで、オススメするゴルファーを明確にしたいと思います。

一つは、転がりの良さが仇になって、下りのパットがコントロールできないシーンがあったことです。慣れれば、どうにかなるかもしれないですが、なんとも言えない感じでした。

もう一つは、パターが重過ぎて、ラウンドの後半で左手が疲れてしまったのです。

僕は少し前に左肩を負傷したのですが、古傷が痛むような辛さがありました。

『アームロック DOUBLE WIDE』は、パットに悩んで訳がわからないという深刻な症状にあるゴルファーを救ってくれる逸品になる可能性があります。

今までのパターとはまったく違うので、イチからパットを作っていくパターとして最適だからです。

ハンドファーストにパットをしたい、または、それが得意だというゴルファーにもオススメしたいです。

打っても打ってもショートしてしまうゴルファーにも、挑戦してほしいと思います。

『アームロック DOUBLE WIDE』は、最初に手にして構えてみただけで、使えるか、使えないか、が明確になります。

無理をして、パターに自分のスタイルを合わせるのだとすれば、相当な理由がないと続かなくなってしまって、結果として、失うものばかりが多く、何ら得るものがないという最悪の事態に陥りますので、十分に注意してください。

『アームロック DOUBLE WIDE』は特別なパターです。

アームロックがダメでも、普通に打てば良い、という逃げ道はありません。

ただ、可能性は感じました。アームロックスタイルが合っているゴルファーには、こんなに相性が良いパターはないからです。

パターとして機能的にも優秀であることも明白です。

一部のプロゴルファーしか手にできなかった特別なものが、購入できる時代になったことは感謝すべきです。

『アームロック DOUBLE WIDE』で新しい扉を開いて、パット名人になるゴルファーがどのくらいいるのか。注目していきたいと思います。

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ロマン派ゴルフ作家の篠原

ロマン派ゴルフ作家。1965年東京都文京区生まれ。中学1年でゴルフコースデビューと初デートを経験し、ゴルフと恋愛のために生きると決意する。競技ゴルフと命懸けの恋愛に明け暮れた青春を過ごし、ゴルフショップのバイヤー、広告代理店、市場調査会社、団体職員などをしつつ、2000年よりキャプテンc-noのペンネームでゴルフエッセイストとしてデビュー。『Golf Planet』はゴルフエッセイとして複数の日本一の記録を保持し、恋愛小説も執筆。日本ゴルフジャーナリスト協会会員。 https://blog.goo.ne.jp/golfplanet

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