Gride

gettyimages/178958180
getty

ゴルフスイング

Taddy Bear

体重移動よりも『A』の形をイメージして重心位置を確認しよう!

トップ位置では右股関節に体重を乗せ、切り返しと同時に体重を左股関節に乗せる……。

右から左の股関節に乗せ換えるだけ、と思えばカンタンですが、スイングは体重移動だけではありません。

他にもやることがいっぱいあるっていうのに、さらに体重移動を考えるからスウェーが発生するわけですね。

安定したスイングを作るなら、まずは重心位置を『A』の形にイメージしましょう。

とりあえず体重移動なんか、忘れちゃってもかまいません。

体重移動は意識する必要なし!

getty

スイングすれば、体重移動は放っておいても勝手にするものです。

試しに、足をスタンス幅に広げて直立し、両手を肩の高さと水平または前方に伸ばして身体を回転させてみてください。

右に回せば右側の足から腰に負荷がかかり、左に回せば同じように左側に負荷がかかっているはずです。

この姿勢のまま、身体を前傾させて回転すれば、体重は自然と両股関節に乗ります。

スイングの回転運動はできるだけシンプルにしたほうが安定するのに、ことさら体重移動を意識して身体を回し、さらにクラブを振ることの遠心力が加わるからスイングの安定性が失われ、スウェー(腰が回転しながら左右にブレること)が発生してしまうわけですね。

とりあえず体重移動を忘れてもかまわない、と書いたのはしなくてもいい、ということではなく、自然と移動するので考えなくていい、という意味です。

とはいっても、ひとつ考えなくていいことが減ればひとつ増えるのがゴルフのスイングというもの。

安定させるためには体重移動の代わりに重心位置を考えましょう。

頭を動かすな!の意味とは?

getty

頭部の重さは体重の10〜13%。

体重60キロの人は約6〜8キロあるわけですね。

もちろん脳が詰まっていてもスカスカでも、フル活用していても休眠していても、あまり重さには関係ありません。

6〜8キロの重さが、しかも人体の中で一番高いところにあるのです。

この不安定な位置にある重さがトップやフォローで左右に振れたらスイングがブレるのは当たり前の話。

逆に、重くて不安定な部分を固定しておけば重心位置がブレない、つまり安定したスイングにつながるわけです。

プロも含めた上手な人達の頭がスイング中に動かないのは、あるいはレッスン書でクドいくらいに頭を動かすな、と書いてあるのは重心位置のブレを防ぐためなのです。

上手な人のスイングを見ているとトップからフォローまで『A』の形の体幹シルエットが崩れません。

『A』の体幹シルエットとは頂点が頭、横棒が腰で最下部が足ですね。

重心の移動を最小限にする

getty

頭を動かさないでスイングできるようになれば重心位置のブレがなくなって安定しますが、いきなり頭だけを静止させるのは至難のワザです。

まずは腰から下の体重移動に伴う重心の移動を最小限にすることから始めましょう。

方法はいたってカンタン。

トップでもフォローでも、下半身より上半身を内側に置くイメージを持てばいいのです。

そうすれば自然と『A』の体幹シルエットをキープできますね。

このイメージで大切なのが背骨。

どのポジションでも腰から首まで前傾に沿って背骨が真っすぐであれば重心位置がブレていない証拠です。

重心位置が正しい時、トップでは右足、フォローでは左足にこれまで以上の負荷がかかっていることに気がつくはず。

負荷に対して耐える筋力を強めればスイングが安定するだけでなく、飛距離アップの可能性も高まります。

ダウンスイングと同時に体重移動の切り返し! なんて高等なワザは、安定したスイングができてからにしましょうね。